
「新NISAとドル建て保険のどっちがいいのか分からない」
「新NISAとドル建てのそれぞれの特徴を知りたい」
とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
結論、貯蓄と万が一の保障を求めるならドル建て保険、長期的な投資で資産を増やすなら新NISAがおすすめです。
この記事では、ドル建て保険と新NISAのメリット・デメリットだけでなく、どちらが適しているのか知る方法についても解説します。
新NISAとドル建て保険どちらを利用すればいいのか分からない方は、ぜひこの記事を読んで上手に資産を増やしていきましょう!

この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
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この記事の目次
- 新NISAとドル建て(外貨建て)保険の違いとは?概要を解説
- 新NISAとは
- ドル建て(外貨建て)保険とは
- 新NISAとドル建て保険のどちらがいいのか解説
- 新NISAのメリットとデメリット
- メリットは年間360万円までの非課税枠があること
- デメリットは非課税枠・購入できる金融商品には限りがあること
- ドル建て(外貨建て)保険のメリットとデメリット
- メリットは円建て保険よりも資産を効率的に増やしやすいこと
- デメリットは為替リスクがあること
- ドル建て保険を利用する場合のチェックポイント2つ
- 為替リスクについて理解する
- 保険商品の仕組みと手数料について理解する
- ドル建て保険と新NISAのどちらが自分に適しているか知る方法
- 専門家による無料シミュレーションはマネーキャリア
- ドル建て保険と新NISAどちらがおすすめかまとめ
新NISAとドル建て(外貨建て)保険の違いとは?概要を解説
新NISAとドル建て保険は、資産運用の目的や仕組みが大きく異なるため、互いに代用することはできません。
それぞれの制度・商品の基本的な内容は、以下の順に詳しく解説します。
- 新NISAとは
- ドル建て(外貨建て)保険とは
まずは、それぞれの概要を理解し、自分の資産形成にどちらが適しているのかを考えるための第一歩としましょう。
新NISAとは
新NISAは、正式には少額投資非課税制度といい、個人の資産形成を支援するために設けられた制度です。
2024年1月から新NISAとして制度が大幅に拡充されています。
新NISAでは投資枠が以下の2種類あり、それぞれ年間で投資できる上限や、投資できる商品が異なります。
- つみたて投資枠
- 成長投資枠
つみたて投資枠 | 成長投資枠 | |
---|---|---|
年間投資額 | 120万円 | 240万円 |
投資対象商品 | 長期の積立・分散投資に適し 金融庁の基準を満たした投資信託 | 上場株式・投資信託等 |
対象年齢 | 18歳以上 | 18歳以上 |
非課税期間 | 無期限 | 無期限 |
ドル建て(外貨建て)保険とは
ドル建て保険とは、保険料の支払いや保険金・解約返戻金などの受け取りを米ドルで行う外貨建て保険の一種です。
ドル建て保険の特徴は次のとおりです。
- 円よりも金利が高いドルで運用するため、保険でありながら貯蓄性も高い
- 為替相場の変動によって受取金額が変動する
- 円安になれば外貨の価値は上昇し、円高になればその関係は逆になる
円建ての保険商品との大きな違いは、為替相場の変動による影響を受けるという点です。
情勢によっては円建てより予定利率が高く、保険料が割安になって資産を増やせる可能性があります。
トラブル防止のためにも、無料の専門家に相談しながら、商品の特徴やリスクを理解して自分自身に合ったものを選ぶことが大切です。
新NISAとドル建て保険のどちらがいいのか解説
長期的な資産形成を目指すなら新NISA、保障を重視しつつ資産を増やしたいならドル建て保険がおすすめです。
新NISAは、非課税での運用益が得られる制度で、長期的な資産形成に適しています。特に、資産運用に重点を置きたい方に向いています。
一方、ドル建て保険は、保障機能を持ちながら資産運用も可能な商品です。
外貨での運用により、円建てよりも高い利回りが期待できる反面、為替リスクも伴います。
それぞれの特徴を理解し、自身の目的やリスク許容度に応じた選択が重要です。
新NISAのメリットとデメリット
新NISAは、非課税で効率的な資産形成ができる制度ですが、投資の自由度には制限があります。
以下は新NISAのメリットとデメリットをまとめたものです。
- メリットは年間360万円までの非課税枠があること
- デメリットは非課税枠・購入できる金融商品には限りがあること
新NISAを活用する際は、制度の特性を理解したうえで、自分に合った使い方を考えることが大切です。
メリットは年間360万円までの非課税枠があること
新NISAのメリットは年間360万円までの非課税枠がある点です。
新NISAなどを利用せずに通常の口座で投資をして利益が出ると、その利益に対して約20%の税金がかかります。
そこで新NISAを利用すると、つみたて投資枠と成長投資枠を合わせると年間360万円までの投資に対する運用益や配当金が非課税になります。
この制度により、税負担を軽減しつつ資産を増やすことが可能です。
つみたて投資枠と成長投資枠それぞれの制度の詳細は以下のとおりです。
つみたて投資枠 | 成長投資枠 | |
---|---|---|
年間投資枠 | 120万円 | 240万円 |
投資対象商品 | 長期の積立・分散投資に適し 金融庁の基準を満たした投資信託 | 上場株式・投資信託等 |
対象年齢 | 18歳以上 | 18歳以上 |
非課税保有期間 | 無制限 | 無制限 |
それぞれの投資枠の特徴を理解し、ご自身に合った投資を行うことが重要です。
デメリットは非課税枠・購入できる金融商品には限りがあること
新NISAの非課税枠は限度があり、運用資産がそれ以上となる場合、別の運用方法を考える必要があります。
また、購入できる金融商品が限られているため、投資したい商品が必ずしも新NISAで取り扱っているとは限りません。
したがって、投資の自由度はそこまで高くはありません。
ただし、360万円までであれば非課税であるため、税負担を軽減するために上限まで利用するのもひとつです。
また、つみたて投資枠の投資対象商品は限られていますが、金融庁の基準を満たした投資信託であるため、他の投資信託と比較しても信頼できる商品の可能性が高いです。
デメリットを理解した上で、信頼度の高い商品を非課税枠を最大限に利用して投資することもできます。
ドル建て(外貨建て)保険のメリットとデメリット
ドル建て(外貨建て)保険のメリットとデメリットは以下のとおりです。
- メリットは円建て保険よりも資産を効率的に増やしやすいこと
- デメリットは為替リスクがあること
外貨運用による高い利回りが魅力ですが、為替相場によって元本割れの可能性もあります。
リスクとリターンのバランスを理解したうえで、慎重な判断が大切です。
メリットは円建て保険よりも資産を効率的に増やしやすいこと
ドル建て保険は、円建て保険と比べて高い利回りが期待でき、資産形成の手段として有利な面があります。
主なメリットは以下の通りです。
- 為替変動を活用できる:円安時には、受け取る保険金や解約返戻金の価値が円換算で増加する可能性がある
- 金利通貨で運用される:米ドルなど、日本より金利の高い通貨で運用されるため、資産を効率的に増やしやすくなる
- 資産の分散とインフレ対策に有効:円資産だけでなく外貨でも資産を保有することで、為替リスクやインフレへの備えが可能
ドル建て保険は、リスク分散や将来の物価上昇への対策を考えるうえで、選択肢の一つとして有力です。
ただし、メリットを活かすには、為替リスクを正しく理解し、自分のライフプランに合った活用が必要です。
デメリットは為替リスクがあること
ドル建て保険は、為替の影響を受けるため、円高が進むと受け取る金額が目減りする可能性があります。
主なデメリットは以下の通りです。
- 為替リスク:契約時よりも円高になると、受取額を円に換算した際に損失が出る恐れがある
- 手数料が割高な傾向:外貨建て商品は手数料が高く設定されていることが多く、運用益を圧迫する場合がある
- 元本割れのリスク:為替変動や手数料によって、支払った保険料を下回る可能性がある
ドル建て保険は魅力的なリターンを期待できる反面、リスクも大きいため、慎重な判断が求められます。
購入を検討する際は、リスクへの理解を深めたうえで、自分の運用目的と照らし合わせた選択が重要です。
ドル建て保険を利用する場合のチェックポイント2つ
ドル建て保険を賢く活用するには、リスクと費用の仕組みを正しく理解することが不可欠です。
加入前に確認すべきポイントは、以下の2つです。
- 為替リスクについて理解する
- 保険商品の仕組みと手数料について理解する
これらのポイントを押さえることで、将来的な損失を防ぎ、目的に合った運用が可能になります。
為替リスクについて理解する
ドル建て保険は為替相場の影響を受けるため、円での受取額が変動するリスクがあります。
外貨建てである以上、保険金や解約返戻金を円で受け取る際には、為替レートが大きく関わってきます。
主なポイントは以下の通りです。
- 受取額が円高・円安で変動する
- 元本割れの可能性がある
- 為替手数料がかかる
ドル建て保険の魅力を活かすには、こうした為替リスクを十分に理解し、自分のライフプランやリスク許容度に合った判断が必要です。
保険商品の仕組みと手数料について理解する
外貨建て保険を利用する際は、各保険会社によって運用方法やリターンの計算方法、手数料が異なるため、事前に十分理解しておくことが重要です。
加入前に以下の点を確認し、自身のライフプランやリスク許容度に合った商品を選びましょう。
- 運用方法の違い:保険会社によって、運用対象となる資産や運用方針が異なる
- リターンの計算方法:予定利率が固定されている商品や、変動する商品がある
- 保障内容の違い:死亡保険金や解約返戻金の設定が商品によって異なる
- 為替手数料:日本円と外貨を交換する際に手数料が発生する
- 解約控除:契約後一定期間内に解約すると、解約返戻金から差し引かれる金額が発生する場合がある
- その他の手数料:契約時の手数料や運用管理費用などが商品によって異なる
ドル建て保険と新NISAのどちらが自分に適しているか知る方法
- 自分に合った資産運用の手段がわからない
- 保険と投資、どちらを優先すべきか迷っている
- 将来のライフプランに基づいた判断が難しい
- 為替や市場変動など、変化する経済情勢への対応が不安
- 中立的な立場からアドバイスが受けられる
- ライフプランに基づいた最適な選択ができる
- 制度や商品の比較ができる
- 将来のリスクを見越した対策が立てられる
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ドル建て保険と新NISAどちらがおすすめかまとめ

- 単に商品を比較するだけではなく、将来の生活設計や貯蓄計画を含めた判断が必要
- 投資や保険の知識が不足している場合、自己判断での選択はリスクが高い
- 目的に応じた資産運用には、長期的な視点と専門的なアドバイスが不可欠
- FPなどの専門家に相談すれば、最適なプランが見えてくる
- 新NISAとドル建て保険には、それぞれ異なるメリットとリスクがあります。