
「借金があっても住宅ローンは組めるの?」
「借金があっても住宅ローンを組める方法を知りたい」
とお悩みではないでしょうか。
結論、借金があっても住宅ローンを組むことは可能ですが、返済負担率や信用情報など、いくつかの重要なポイントをクリアする必要があります。
本記事では、借金がある人が住宅ローンの審査に通るためのポイントや対策を詳しく解説します。また、実際に借金を抱えながら住宅ローンを組んだ人の体験談についても紹介します。
この記事を読むことで、借金があっても住宅ローンを組むための正しい知識と準備が身につくので、ぜひご覧ください。


この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
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この記事の目次
- 借金があっても住宅ローンは組める!審査のポイント3つ
- 返済負担率は適切か
- 借入金の使途は明確か
- 信用情報にキズはないか
- 借金があっても住宅ローンを組みたい人はFPに相談してみよう!
- 【実際どうだった?】借金があっても住宅ローンを組んだ人の体験談
- 他にどのような借入金がありましたか?
- 審査はスムーズに通りましたか?その理由は?
- 返済で困ったことはありますか?その理由は?
- 借金があっても住宅ローンを組むための対策4選
- 既存の借入を整理する
- 信用情報を確認する
- 借り入れ枠を減らす
- より多く自己資金を準備する
- 借金がある人が住宅ローンを組むときに気を付けたいこと2つ
- 借金があることを隠さない
- 本当に無理なく返済できるかを確認する
- その借金大丈夫?住宅ローンを組む前にマネーキャリアに相談を
- 【まとめ】借金があっても住宅ローンは組めるが正しい知識と準備が必須
借金があっても住宅ローンは組める!審査のポイント3つ

結論から言えば、借金があっても住宅ローンを組むことは可能です。
ただし、金融機関の審査をクリアする必要があるため、借金を抱えている人が住宅ローンの審査を受ける際、特に注視される以下のポイントを把握しましょう。
- 返済負担率は適切か
- 借入金の使途は明確か
- 信用情報にキズはないか
返済負担率は適切か
返済負担率は住宅ローンの審査において最も重要な指標の一つです。
返済負担率とは、年収に対する年間返済額の割合のことで、今回の住宅ローンだけでなく、既存の借金の返済額も含めて計算されます。
金融機関や年収によって基準は異なりますが、一般的に返済負担率は30%~35%以内が目安とされることが多いです。
つまり、既存の借金の返済額と新たな住宅ローンの返済額を合わせた総額が、年収の30%~35%以内に収まっていれば、借金があっても住宅ローンを組める可能性が高いといえます。
借入金の使途は明確か
借金と一口に言っても、その目的や性質はさまざまです。
一般的に次のようなローンは、返済負担率には影響するものの、審査において大きな問題にはならないとされています。
- 自動車ローン
- 奨学金や教育ローン
- 通常のクレジットカード利用
- 消費者金融からの借り入れ
- キャッシングやリボ払い
- カードローン
信用情報にキズはないか
信用情報とは、個人のクレジットやローンの契約内容、支払状況などが記録された情報のことです。
この信用情報に問題がないことが、住宅ローン審査の大前提となります。
延滞、債務整理などの「異動情報」があると、住宅ローンの審査通過は極めて困難になります。
特に、過去に返済の延滞や滞納があった場合、その情報は信用情報機関に5~10年程度記録され続けるため、その間は住宅ローンの審査に通りにくくなります。
そのため、借金があっても住宅ローンを組みたい場合は、まず自分の信用情報を確認し、問題がないかをチェックすることが重要です。
借金があっても住宅ローンを組みたい人はFPに相談してみよう!

借金があっても返済負担率が基準値以内で、かつ借り入れの状況や信用情報に問題がなければ、住宅ローンを組める可能性は十分にあります。
しかし、「自分は審査に通るのか不安」という方も多いのではないでしょうか。
そんな方は、FPに相談してみることをおすすめします。FPは住宅ローンの審査基準や、審査に通りやすくするためのポイントにも精通しており、あなたの理想の住まいを手に入れる手助けになるはずです。
特に借金がある場合は、その状況を踏まえた上で、どのような対策を取れば良いかを具体的にアドバイスしてもらえます。

【実際どうだった?】借金があっても住宅ローンを組んだ人の体験談
ここでは実際に借金を抱えながら住宅ローンを組んだ人の体験談を紹介します。
紹介する体験談は以下のとおりです。
- 他にどのような借入金がありましたか?
- 審査はスムーズに通りましたか?その理由は?
- 返済で困ったことはありますか?その理由は?
他にどのような借入金がありましたか?

他の借入金の種類で最も多いのは「自動車ローン」で68.7%という結果でした。
次いで「カードローン」が18.8%、「奨学金・教育ローン」が12.5%となりました。
審査はスムーズに通りましたか?その理由は?

40代女性
スムーズだった

50代女性
対策をしたら審査に通った
最初は審査に通りませんでした。理由を聞いてみると、私が知らないうちにキャッシング枠が設定されていたクレジットカードがあり、それが問題視されたようです。不要なクレジットカードを解約した後に再申請したところ、無事に審査に通りました。

40代男性
頭金の用意でなんとかなった
審査には通りましたが、希望額より500万円ほど減額されました。カードローンとリボ払いがあったことが影響したようです。ただ、頭金を多めに用意していたので、なんとか希望の物件を購入することができました。
返済で困ったことはありますか?その理由は?


50代女性
住宅ローン契約前にFP相談したのが良かった
住宅ローン契約前にFPと借金の返済を含めたシミュレーションをしたので、今のところ安定して返済を続けられています。ただ、子どもの教育費が増えてきたので、今後厳しくなりそうなのでまた相談しようと思います。

40代男性
すぐに完済できると思っていたけど...
奨学金とリボ払いだけなので、すぐに完済できると思っていましたが、月々の固定費が重なるのはやはり大変でした。特に引っ越し直後は予想外の出費が多く、一時的に家計が苦しくなりました。

50代男性
長期的なメリットを考えたら上手くいきました
住宅ローンの審査に通った後、入居前にカードローンとリボ払いを完済することにしました。そのため、当初の予定より頭金が少なくなり、住宅ローンの借入額が増えましたが、長い目で見ればこちらの方が金利負担が少なくて済むと判断しました。
借金があっても住宅ローンを組むための対策4選

借金を抱えながら住宅ローンを組むために今すぐできる対策はないか、少しでも審査に通りやすくしたい人は以下の4つの対策に取り組んでみましょう。
- 既存の借入を整理する
- 信用情報を確認する
- 借り入れ枠を減らす
- より多く自己資金を準備する
既存の借入を整理する
可能であれば既存の借金の一括返済を目指しましょう。
特にカードローンや消費者金融からの借入は、住宅ローンの審査において悪影響を与える可能性が高いため、優先的に減らしていくことが重要です。
完済が難しい場合でも、おまとめローンの活用など、残高を減らす努力が審査においてプラスに働きます。
また、金利の高い借入から優先的に返済することで、総返済額を減らすこともできるので検討しましょう。
信用情報を確認する
不安がある人は申込前に自身の信用情報を開示請求し、「異動情報」等の記載がないか確認しましょう。
信用情報は主に「CIC」「JICC」「全国銀行個人信用情報センター」の3つの機関で管理されており、それぞれの機関に開示請求をすることができます。
もし誤った情報があれば、各機関に訂正を申し出ることも可能です。信用情報に問題があった場合は、その情報が消えるまで一定期間待つ必要がある場合もあります。
そのため、住宅ローンの申込みを検討している方は、早めに自分の信用情報を確認しておくことをおすすめします。
借り入れ枠を減らす
使っていないクレジットカードやカードローンがあれば、解約を検討しましょう。
理由は、キャッシング枠があるだけでも「いつでも借りられる状態」であり、借入と同様と見なされる場合があるためです。
特に複数のクレジットカードを持っている場合、それぞれにキャッシング枠が設定されていることがあり、それらが合計されると大きな金額になることもあります。
また、住宅ローンの審査までは、新たなクレジットカードやカードローンを作成しないことも重要です。
審査直前に新たな借入枠を増やすと、「お金に困っているのではないか」と判断される可能性があります。
より多く自己資金を準備する
より多く自己資金を準備することも重要です。頭金が多いほど借入額を減らせるので、返済負担率も下がり、借金がある場合に特に有利に働きます。
また、貯蓄計画性のアピールにもつながるメリットもあります。
金融機関からすると、頭金をしっかり準備できる人は計画的にお金を管理できる人と見なされ、返済能力が高いと判断される傾向にあります。
ただし、無理のない範囲で準備することが大切です。既存の借金の返済に充てるのと、頭金として準備するのとどちらが有利かも検討する必要があります。
高金利の借金がある場合は、まずそちらを返済した方が総返済額を減らせる可能性もあるので確認しましょう。
借金がある人が住宅ローンを組むときに気を付けたいこと2つ

借金がある人が住宅ローンを組むときに気を付けたいポイントは以下の2つです。
- 借金があることを隠さない
- 本当に無理なく返済できるかを確認する
借金があることを隠さない
審査時に借金の存在を隠そうとしても、金融機関は信用情報機関への照会で必ずばれるため借金を隠さないことが重要です。
万が一、契約後に発覚した場合は、契約解除や一括返済を求められるリスクもあります。
正直に借金があることを申告した上で、返済能力を示すことが大切です。
例えば、「現在借金はありますが、計画的に返済しており、延滞等はありません。また、住宅ローンの返済と並行しても無理なく返済できる見通しです」といった説明ができると良いでしょう。
本当に無理なく返済できるかを確認する
無理なく返済を続けるために、現在の借金返済に加え、住宅ローン返済が加わった場合の家計収支をシミュレーションすることが必須です。
審査に通ることを目標にせず、現在の債務と並行してのローン返済に家計が耐えられるか、ライフプランを踏まえ長い視点で検討しましょう。
特に、子どもの教育費や老後の資金など、将来的に発生する大きな出費も考慮に入れる必要があります。
また、金利上昇のリスクや収入減少のリスクも想定し、余裕を持った返済計画を立てることが重要です。
その借金大丈夫?住宅ローンを組む前にマネーキャリアに相談を

審査に通ることはもちろん、複数のローンを抱え無理なく返済を続けられるかも慎重に検討する必要があります。
そのためには借金の状況だけでなく、収入や資産の状況、家族構成やライフプランなど、多岐にわたる要素を踏まえたシミュレーションが必須です。
一人で判断が難しい場合はマネーキャリアのFPに相談してみましょう。
組んでから後悔することのないよう、住宅ローンに詳しい専門家が中立的な立場からアドバイスしてくれます。
【まとめ】借金があっても住宅ローンは組めるが正しい知識と準備が必須
ここまで、借金があっても住宅ローンを組む方法や注意点について紹介してきました。
借金があっても返済負担率や信用情報が良好であれば住宅ローンを組むことは不可能ではなく、借金の整理や信用情報の確認、頭金準備などの対策を講じることで審査通過の可能性を高めることができます。
しかし、住宅ローンの審査への対策や返済計画の検討には専門知識が必要であり、特に借金がある場合は複雑な判断が求められるという問題点があります。そこで「マネーキャリア」を使うと専門家のアドバイスを受けながら最適な住宅ローン計画を立てられます。
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自動車のローンがあと200万円あったのですが、審査には何ら問題がありませんでした。年収に対する返済負担率が25%程度だったことと、延滞などの履歴がなかったことが良かったのだと思います。