

この記事の監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
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この記事の目次
- 看護師が住宅ローン審査で落ちた原因は?
- ① 信用情報に問題があるから
- ② 返済負担率が高いから
- ③ 勤続年数が短いから
- 住宅ローン審査に落ちたら、無料FP相談で戦略を立て直そう
- 【実際どうだった?】看護師で住宅ローンに落ちた人の体験談
- 住宅ローンに落ちたときの状況を具体的に教えてください
- 審査に落ちた理由(または思い当たる理由)は何ですか?
- 審査に通るためにどのような対策をしましたか?その結果も教えてください
- 看護師が住宅ローン審査で落ちたときの対処法
- 自身の信用情報を確認する
- 他の借入れを完済または減額する
- 頭金を増やす
- 収入合算・ペアローンを検討する
- 勤続年数を増やす
- 【まとめ】看護師が住宅ローン審査で落ちたら、FPと一緒に対策を考えよう
看護師が住宅ローン審査で落ちた原因は?

一般的に看護師には「安定した職業」というイメージがあり、住宅ローン審査でも有利と思われがち。
ですが、実際には下記のような理由から「住宅ローン審査に落ちてしまった」というケースは珍しくありません。それぞれを詳しく見ていきましょう。
- ① 信用情報に問題があるから
- ② 返済負担率が高いから
- ③ 勤続年数が短いから
① 信用情報に問題があるから
看護師が住宅ローン審査で落ちた原因でよくあるのが、「信用情報に問題がある」から。
住宅ローンの審査では、職業の安定性以上に「信用情報」が重視されます。過去に以下のような履歴(金融事故)があると、いわゆる「ブラックリスト」扱いとなり、審査に落ちる原因に。
- クレジットカードやスマホ代の支払い遅延
- 消費者金融やカードローンでの延滞歴
- 自動車ローン、奨学金、税金の滞納
- 任意整理や債務整理などの記録
また、夫婦の共同名義で住宅ローンを契約する際は、パートナーの信用情報も審査の対象。自分の信用情報に問題がなくても、相手に事故歴があると審査に通らないケースもあります。
② 返済負担率が高いから
③ 勤続年数が短いから
住宅ローン審査に落ちたら、無料FP相談で戦略を立て直そう

「住宅ローンの審査に落ちた…」という看護師の中には、焦って他のローンを申し込もうとする方も少なくありません。
しかし、審査に落ちた理由には、信用情報や返済負担率といった「よくある原因」だけでなく金融機関ごとの審査基準など、ケースバイケースの要因が絡んでいることも。
そのため、審査を通過するには落ちた原因をしっかりと見極めて今後の戦略を立てることが大切です。

【実際どうだった?】看護師で住宅ローンに落ちた人の体験談
実際に住宅ローン審査に落ちたことのある看護師の方へ実施したアンケート結果を紹介します。
※ 口コミ調査方法:ランサーズ
※ 調査期間:2025年7月18日~2025年7月23日
※ 口コミ内容は回答者の主観的な感想や評価です。
- 住宅ローンに落ちたときの状況を具体的に教えてください
- 審査に落ちた理由(または思い当たる理由)は何ですか?
- 審査に通るためにどのような対策をしましたか?その結果も教えてください
住宅ローンに落ちたときの状況を具体的に教えてください

住宅ローンに落ちたときの雇用形態で最も多かったのは「正職員」(74.8%)。「契約社員」(9.2%) など、非正規雇用の方は少数派でした。

住宅ローンに落ちたときの勤続年数は「1年以上~3年未満」(46.7%)だったという方が最も多いという結果になりました。

住宅ローンに落ちたときに購入予定だった物件の価格で多かったのは「3000万円~4000万円未満」(33.3%)、「2000万円未満」(32.1%)でした。

住宅ローンに落ちたときの借入希望額で最も多かったのは「1000万円~2000万円未満」(43.8%)でした。
審査に落ちた理由(または思い当たる理由)は何ですか?

住宅ローン審査に落ちた・思い当たる理由として多かったのは「信用情報に問題があった」(32.3%)、「勤続年数が短かった」(29.3%)でした。
審査に通るためにどのような対策をしましたか?その結果も教えてください

審査に通るために取った対策で多かったのは「一定期間勤務を続けてから再申込した」(37.5%)、「借入希望額を減らし、頭金を増やした」(25.0%)でした。

対策を取った上で再審査を受けた結果は「まだ審査には通っていない」(31.3%)という方が最も多い結果に。
「同じ金融機関で再申込し、審査に通った」(23.1%)、「別の金融機関で審査に通った」(19.8%)という方も多く見られました。
看護師が住宅ローン審査で落ちたときの対処法

住宅ローンの審査に落ちてしまうと、不安や焦りから「すぐに他の金融機関で再申込みをしよう」と考えてしまいがち。
ですが、審査に落ちた履歴は信用情報会社に登録されるため、再審査は最低でも6ヶ月程度空けることが推奨されています。また、期間を空けずに再申込みしても、同じ理由で再び審査に落ちる可能性も。
焦って動くよりも、しっかり対策を立ててから再チャレンジすることが審査通過への近道です。ここでは、住宅ローン審査に落ちた看護師の方へ向けて、再審査に備えてやっておくべき対処法を5つご紹介します。
- 自身の信用情報を確認する
- 他の借入れを完済または減額する
- 頭金を増やす
- 収入合算・ペアローンを検討する
- 勤続年数を増やす
自身の信用情報を確認する
支払い遅延や延滞記録が残っている(ブラックリストに登録されている)と、それが審査落ちの原因になっている可能性があるからです。
他の借入れを完済または減額する
住宅ローン審査に落ちた看護師で他の借入がある方は、完済または減額を目指しましょう。
車のローンやカードローン、奨学金などの既存の借入が多いと、総返済負担率が高くなり審査で不利に。あらかじめ繰上げ返済で完済・残高を減らしておくと、審査通過のかのうせいが上がります。
頭金を増やす
住宅ローン審査に落ちた看護師の方は、頭金を増やすのも一つの手です。
というのも、頭金を増やして借入金額を減らせば返済負担率が下がり、審査に通りやすくなるから。
ただし、生活資金や緊急予備資金がなくなるような無理な頭金の増額はNG。貯蓄とのバランスを考えながら、現実的に出せる範囲を慎重に検討しましょう。
収入合算・ペアローンを検討する
住宅ローン審査に落ちた看護師の方は、収入合算・ペアローンを検討するのも選択肢の一つです。
▼収入合算・ペアローンの違い
収入合算 | ペアローン | |
---|---|---|
特徴 | 親族や配偶者の収入を合算し ローン申し込みをする | 夫婦それぞれでローンを契約する |
メリット | 手続きが比較的シンプル | 夫婦それぞれで 住宅ローン控除を利用できる |
デメリット | 住宅ローン控除を利用できるのは 主債務者のみ | 手続きの手数料や手間が2倍に |
勤続年数を増やす
収入が安定している看護師とはいえ、勤続年数の短さは審査でマイナス評価になることも。特に勤続年数が1年未満など極端に短いと、金融機関によっては申し込み自体できない場合も。
現職を安定して続けることで、「十分な返済能力がある」と判断され、審査に通りやすくなります。
【まとめ】看護師が住宅ローン審査で落ちたら、FPと一緒に対策を考えよう

本記事では、看護師が住宅ローン審査で落ちる原因、審査に落ちたときの対処法、実際に住宅ローン審査に落ちたことのある看護師の方へ実施したアンケート結果を紹介しました。
<結論>
看護師という安定職でも、信用情報や返済負担率、勤続年数などの理由で住宅ローン審査に落ちることはあります。
焦って再申込みするよりも、まずは原因を見極め、対策を立てることが大切。無料FP相談を活用し、プロと一緒に次の一歩を確実に進めましょう。
