60代にがん保険は必要か?必要性の高い人・不要な人を解説のサムネイル画像
▼この記事を読んでほしい人 
  • 60代の自分や家族にがん保険が必要か知りたい人
  • どのような場合にがん保険の必要性が高いか知りたい人
  • がん保険の選び方を知りたい人

▼内容をまとめると 

  • 60代の方はがんに罹るリスクや治療が長引くリスクが高い
  • がんに罹るリスクが高い方、貯蓄を崩したくない方はがん保険を検討した方が良い
  • がん保険を検討する際には、保険のプロに相談するのがおすすめ
  • 保険相談サービス「マネーキャリア」は何度でも無料なので、納得いくまで相談できる

60代の方はがんに罹るリスクが高い一方で、がん保険の保険料も高くなってしまうので、がん保険に加入すべきか迷う方もいるかもしれません。本記事では60代の方のうち、がん保険の必要性が高い人・低い人の特徴について解説しています。また参考となる一般的なデータや、がん保険の選び方もご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

この記事の目次

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60代にがん保険は必要か?


60代でがん保険に加入すべきかどうか迷われている方もいるかもしれません。


がんに罹るリスクや治療が長期化するリスクは年齢を重ねるにつれて高くなる一方で、保険料も年齢に応じて高くなってしまうからです。


本記事では、60代の方ががん保険の必要性を考えるにあたり押さえていただきたい以下のポイントについてご説明していきます。

  • がん保険の必要性が高い60代の方の特徴
  • がん保険の必要性が低い60代の方の特徴
  • 60代の方ががん保険が必要か判断するうえで参考になるデータ
  • 60代のがん保険の選び方

すべての60代の方にとってがん保険が必要・不要と言うことはできません。


それぞれの事情や考え方によって、がん保険の必要性は異なります。


具体的に解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

がん保険の必要性が高い60代の方は?


がん保険の必要性が高い60代の方の特徴として、主に以下が挙げられます。

  • 遺伝的にがんに罹患しやすいと考えられる方
  • 治療費で貯蓄が減るというのは嫌だという方
  • がんの治療費を賄えるほど貯蓄が無い方
がんの治療費は思わぬ大きな出費になりかねません。

特にがんに罹るリスクが高い方や、計画的に貯蓄をしておりそれを崩したくない方、貯蓄が充分でない方にとっては、がん保険の必要性が高いといえます。

それぞれについて以下で解説します。

遺伝的にがんに罹患しやすいと考えられる方

がん保険の必要性が高い60代の方の特徴1つ目は「遺伝的にがんに罹患しやすいと考えられる方」です。


身近な家族や親戚ががんに罹った場合など、自身も遺伝的にがんになるリスクが高いと感じられるのであれば、がん保険が必要といえるでしょう。


がんになってしまってからでは、がん保険の加入は難しくなります。


がんに罹る可能性が高いのであれば、備えるに越したことはありません。


またがん保険に加入していれば、先進医療などの手段を選びやすくなり、がん治療の選択肢をより幅広く持てることになるでしょう。


身近な人の治療例も参考にしながら、自分にとって安心できる保障を持つようにするとよいです。

治療費で貯蓄が減るというのは嫌だという方

がん保険の必要性が高い60代の方の特徴2つ目は「治療費で貯蓄が減るというのは嫌だという方」です。  


がんに罹ると、突発的に大きな出費が発生します。


老後のために蓄えていた貯蓄を崩す必要が生じるかもしれません。


また子どもの援助資金や家のリフォームなどの目的のために貯金していた場合も、その計画が崩れてしまう恐れがあります。


年金以外の安定的な収入が継続して見込まれる場合はまだ安心できますが、そうでない場合はその後の将来設計に影響が起こるかもしれません。


そのような事態を避けるためにも、がん保険は有効といえます。

がんの治療費を賄えるほど貯蓄が無い方

がん保険の必要性が高い60代の方の特徴3つ目は「がんの治療費を賄えるほど貯蓄が無い方」です。  


治療法にもよりますが、がん治療は長期間の通院による治療や検査などが必要になり、出費が大きくなる可能性があります。


その治療費を貯蓄で賄うことが難しい場合は、がん保険の必要性が高いといえます。


詳細は後述しますが、厚生労働省の調査によれば、入院によるがんの平均治療費(健康保険適用後の自己負担額)は1日あたり21,410円といわれています。


がんによる平均入院日数17.1日の間入院した場合、約36万円の治療費が発生する計算になります。


実際には高額療養費制度により1か月あたりの治療費に対する自己負担額は抑えられますが、治療費以外にも差額ベッド代や食事代がかかることから、自己負担は大きくなりやすいと考えた方がよいでしょう。

がん保険の必要性が低い60代の方


反対に、がん保険の必要性が低いと考えられる60代の方についてもご説明します。


主に以下のような方々です。

  • 貯蓄でがんの治療費を賄える方
  • 保険料が高額で払い続けることが困難な方
  • 医療保険など他の保険ですでに十分ながんの保障を付けている人
それぞれについて、以下で解説します。

貯蓄でがんの治療費を賄える方

がん保険の必要性が低い60代の方の特徴1つ目は「貯蓄でがんの治療費を賄える方」です。  


老後の生活費やその他の用途に使うべき分を除いてもなお貯蓄が充分残るのであれば、がん保険の必要性は低いといえるでしょう。


厚生労働省の調査に基づけば、がんで入院治療した場合、平均で約36万円の治療費が発生する計算になります。


ここで注意しなければならないのは、これはあくまで治療費の平均値であることと、がん治療は一般的に退院後も継続することです。


入院時には治療費の他に差額ベッド代や食事代が発生しますが、これらは健康保険の適用対象外のため、全額自己負担となります。


また退院後も、通院による抗がん剤治療や診察が長期的に継続するのが主流です。


よって、一般的にはがんの治療費は年間で50万円~100万円ほど見込むべきといわれています。

保険料が高額で払い続けることが困難な方

がん保険の必要性が低い60代の方の特徴2つ目は「保険料が高額で払い続けることが困難な方」です。 


保険料は年齢を重ねるにつれて高くなっていきます。


同じ保障でも、60代で加入する場合の保険料は、より若い時点で加入する場合よりも高くなります。


もし保険料の支払いが苦しく、生活に影響が出てしまうようでしたら、無理に加入する必要はないでしょう。


必要に応じて、給付金額を減額するなどして保険料を調整することも可能です。


収入や保険料以外の支出とのバランスをみて、慎重に検討しましょう。 

医療保険など他の保険ですでに十分ながんの保障を付けている人

がん保険の必要性が低い60代の方の特徴3つ目は「医療保険など他の保険ですでに十分ながんの保障を付けている人」です。 


医療保険はがんを含むすべての病気を保障の対象とするものなので、がん治療のために入院や手術をしたときにも給付金が支払われます


ただし注意すべきなのは、医療保険の基本保障だけだとがん治療に十分役立たない可能性があるということです。


医療保険は入院保障を基本としますが、現在のがん治療は入院よりも外来による治療が主流となっているためです。


医療保険に付加できるがん治療のための特約により、これらの備えができますが、そのような特約を付けていなければ、がん保険を検討したほうがよいといえます。

60代の方ががん保険が必要か判断するうえで参考になるデータ


ここまで、60代の方でがん保険の必要性が高い人・低い人の特徴についてご説明しました。


さらに参考となる情報として、以下のデータをご紹介します。

  • 60代のがん保険の加入率
  • 60代のがんの罹患率
  • 癌の治療費にはいくらかかる?
がん保険に加入すべきかどうかはあくまで個人の事情によって異なりますが、これらの一般的なデータも検討材料の一つにしてください。

60代のがん保険の加入率

がん保険の必要性を判断するために参考になるデータ1つ目として、「60代のがん保険の加入率」をご紹介します。


以下は生命保険文化センター「令和元年度 生活保障に関する調査」によると、がん保険の加入率は全体で42.6%だそうです。


そのうち、年代別がんの保険加入率は以下のようになります。

年代がん保険加入率
20代25.4%
30代46.4%
40代50.8%
50代44.7%
60代40.3%


上記のデータから、30代や40代の子育て世代はがん保険に加入して手厚い保障を備えていることが読み取れます。


一方で、子育てが一段落して貯蓄の増えた50代以降は、加入率が下降傾向にあることが分かります。

60代のがんの罹患率

がん保険の必要性を判断するために参考になるデータ2つ目として、「60代のがんの罹患率」をご紹介します。


男女ともに年齢が上がるにつれてがんの罹患率も上がります。


以下は国立がん研究センター「がん情報サービス『がん登録・統計』」から抜粋した男性のがん推定罹患率ですが、50代と60代の間で罹患率に大幅な差があることが分かります。


全国がん部位別年齢階級別推定罹患率(男性)

年齢肺がん胃がん大腸がん肝がん
55-59歳88.3134.4135.242.1
60-64歳174.1233.3216.472.2
65-69歳280.5346.7281.197.2

癌の治療費にはいくらかかる?

がん保険の必要性を判断するために参考になるデータ3つ目として、「癌の治療費」をご紹介します。


一般的に、がんの治療費は年間で50万円~100万円ほどかかるといわれています。


厚生労働省「平成29年(2017)患者調査」に基づいても、がんで入院した場合の治療費の平均は約36万円という計算になり、食事代などの自己負担やその後の通院を考慮すると、最低でも50万円は見込むべきといえるでしょう。


しかし、がん治療は2年以上の長期に渡る可能性があります。


また高齢者であるほど長期入院となる可能性も高くなるため、より治療費が大きくかかるかもしれません。

60代のがん保険の選び方


ここまでのご説明で、自分にとってはがん保険の必要性が高いと感じた方もいるかもしれません。


実際にがん保険を検討する際には、以下の手順を踏むのがおすすめです。

  1. 付けたい保障内容や特約を決める
  2. 自分が支払える大体の保険料の目安を決める
  3. 上記で出した条件に合致するがん保険を複数比較検討する 

最初から具体的ながん保険を選択しようとすると、多岐にわたる保険商品や特約などに戸惑ってしまうかもしれません。


まずは必要な保障や保険料の目安など、前提条件を固めることが重要です


そしてがん保険を検討する際には、複数のがん保険を比較できるサイトを利用するのが便利です。


あるいは、これらの手順を自分でこなすのが困難と感じるのであれば、保険のプロに相談するのがおすすめです。


無料の保険相談サービス「マネーキャリア」なら、オンラインや訪問で自宅にいながら保険の相談ができます


そもそもあなたにとってがん保険が必要かどうかという相談から、具体的ながん保険の紹介まで、親身に対応してくれます。


まずはお気軽に相談予約してはいかがでしょうか。

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まとめ:60代にがん保険は必要か?


いかがでしたか?


一概に60代の方にはがん保険が必要・不要ということではなく、それぞれの事情によって必要性の高い方・低い方がいるということがお分かりいただけたでしょうか。


本記事を参考にして、自分や家族にとってがん保険が必要かどうかをぜひ検討してください。


もし自分で判断することに不安を感じる方は、無料で保険のプロに相談できる「マネーキャリア」を利用するのがおすすめです。


マネーキャリア」は国内最大級の保険相談サービスで、相談申込件数40,000件、相談満足度98.6%の高い実績があります


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記事監修者「谷川 昌平」

この記事の監修者谷川 昌平
フィナンシャルプランナー

東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。