ホールインワン・アルバトロス達成もゴルフ保険の補償対象であることをご存じですか?ゴルフ経験者であればホールインワン達成は経験してみたいものですが、いざ達成すると祝賀で予想外の費用がかかることも。今回はゴルフ保険での補償内容や適用条件などを詳しく解説します。
監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。
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この記事の目次
ゴルフ保険のホールインワン補償とは?
ゴルフ保険のホールインワン・アルバトロス達成補償は、一般的なゴルフ保険で補償されている4つの補償のうちのひとつで、ホールインワン・アルバトロス達成時に達成したゴルファーが行うお祝い事に要した費用を補助するものです。
ゴルフ界ではホールインワン・アルバトロスを達成した際に、祝賀会を開催するなどその達成を祝うという慣習があります。
祝賀会以外にも達成記念ギフトを用意したり、記念植林行うなど人によって祝い方は様々です。(もちろんお祝いをしないという選択肢もあります。)
しかし、この祝賀会は、基本的に達成者が費用を負担するので、お祝いを盛大に行えば行うだけ多額の費用が必要になってしまいます。
せっかく達成したのに、費用がかさんでしまうと、少し複雑ですよね。
これらのような費用を補助し、負担を軽減してくれるものがゴルフ保険のホールインワン・アルバトロス補償となります。
ホールインワン・アルバトロスをお祝いする理由
そもそもなぜホールインワンやアルバトロス達成を祝賀会などを開いて祝う文化があるのか疑問に思う方もいると思います。
なぜ本来祝われるべき達成者が自ら費用を出して祝いの場を用意しなければならないのか。
ここでは、そのような慣習の理由を紹介します。
ホールインワン・アルバトロスを祝う理由は2つあります。
- 厄払い
- ホールインワン達成の幸運を周囲にお裾分けするため
ここで言う厄払いとは、ホールインワンというゴルフをプレイする中で起こる確率がとても低い現象を掴み取った幸運の後に、そのしわ寄せとしてやってくると言われている不幸を払うという意味です。
不幸が身に起こることを防ぐために、祝賀会を実費で開催したり、周りに記念品を送ることで相殺しようという考えが由来です。
また、厄払いの他にも手にした幸運をお裾分けするという純粋な意味合いもあります。
以上2つの理由から、日本ではホールインワン・アルバトロス達成を祝う慣習が存在しているようです。
ホールインワン補償の必要性とは?
ホールインワンは滅多に達成できないことだし、補償を得るためにゴルフ保険に加入する必要があるのかと疑問にもたれる方もいるかもしれません。
ホールインワンはいつやってくるかわからないものです。
自分はゴルフが下手だから一生達成することないと思ってても、ミラクルで達成してしまうこともあり得ます。
通常、ホールインワン・アルバトロスを達成した時にかかる費用は数十万と言われていますが、一般の人々からしたらすぐに出せる額ではありません。
このような時にゴルフ保険に加入していれば、ホールインワン・アルバトロス補償を適用し、プランによっては全額保険で対処できます。
また、ゴルフ保険にはゴルフ場での事故や損害が含まれているので、ホールインワン補償を目的としていなくてもあらゆる「もしも」のために、加入することをおすすめします。
以下のでは4つの代表的なホールインワン・アルバトロス達成時の祝いごとをご紹介します。
ただし、ホールインワン達成時のお祝い一連は強制ではありませんので、参考としてご覧ください。
記念品の贈呈
この記念品を送る相手は、一般的には、ホールインワン・アルバトロスを達成した時に一緒にコースを回っていた同行者を指します。
記念品として以下のものが定番となります。
- ゴルフタオル
- ゴルフボール
- ゴルフマーカー
- クオカード
- 図書カード
また、人によっては、上記のものをオリジナルグッズとして作成して渡す方もいます。
決まりはありませんのでお好きなものをお渡しください。
ホールインワン祝賀パーティーや祝賀コンペを開催
ホールインワン達成者が主催者として、祝賀会やコンペを開催します。
祝賀パーティーでは、達成者が食事代、お酒代、会場代その他費用について負担します。通常数十万、多い時には百万以上費用がかかることもあります。
コンペに関しても同様に、達成者がコンペを主催します。
この場合、全額達成者が負担する場合と、コンペ参加者から費用を集める場合の2つのパターンがあります。通常コンペを主催するときは、景品なども用意する必要があるので注意が必要です。
ゴルフ場への記念植樹
ホールインワンを達成すると、記念樹木をゴルフ場に植えることが可能です。
ホールインワンを達成したゴルフ場に形として残る記念を作れることはとても魅力的ですよね。
しかし、記念として残せる反面、植樹には10万円程度の初期費用とその後の維持費用が発生します。一度植樹して終わりというわけではないので注意しましょう。
キャディさんへの祝賀金(チップ)
ホールインワン・アルバトロス達成の証明となり、コースをついて回ってくれたキャディーさんへのお礼の気持ちを忘れてはいけません。
ご祝儀の相場は1万円から3万円ですが、明確な決まりはないので自身の気持ちで渡しましょう。
ホールインワン達成時に得られる保険料は?
ホールインワン・アルバアトロす達成時に得られる保険料は各種ゴルフ保険プランによって異なります。
例えば通年のゴルフ保険で、ホールインワン補償がついているもののなかだと得られる保険料の範囲は以下の通りです。
ホールインワン保険料 | 最低 | 最高 |
---|---|---|
通年ゴルフ保険 | 10万円 | 50万円 |
ワンデイゴルフ保険 | 10万円 | 30万円 |
ただし、価格がお手頃な気軽に入れる保険のなかには、一部ホールインワンアルバトロス補償がついていないものもあるので、保険加入前はしっかりと自身で確認しましょう。
各ゴルフ保険について詳しく知りたい方は、ゴルフ保険おすすめ5社を比較【2023年度版最新ランキング】で各保険会社が提供するゴルフ保険とその保険金額などについて説明しているのでぜひご覧ください。
ホールインワン補償の適用条件と証明方法
ホールインワン・アルバトロス達成補償は、達成さえすれば誰でも受け取れるわけではありません。
実際に達成したという証明が必要です。
そのため、この補償が受け取れるのは同行者とコースを回っていた時に達成したホールインワン・アルバトロスに限ります。
補償が得られるのは以下2つのいずれかを満たしている場合です。
第三者による目撃
補償を得る時には不正受給がないように目撃した同行者の目撃が必須になります。
保険会社が定める条件は以下の通りです。
ホールインワンまたはアルバトロスを次のア.イ.の両方が目撃した場合 (公式競技の場合は、ア.イ.のいずれかの方が目撃した場合)
- ア.同伴競技者
- イ.同伴競技者以外の第三者(下記の方をいいます。) ・同伴キャディ ・ゴルフ場使用人 ・公式競技参加者 ・公式競技の競技委員 ・ゴルフ場に出入りする造園業者、工事業者 ・ゴルフ場内の売店運営業者 ・ワンオンイベント業者 ・先行・後続のパーティのプレーヤー(※)など
記録映像
ゴルフ保険ホールインワン補償請求に必要なものとは?
上記で条件について説明しましたが、それだけではまだ補償を得ることができません。
保険会社にホールインワン達成をしたという証明書や、実際にお祝いに要した料金を示す領収書が必要です。
以下で説明するホールインワン達成証明書と領収書が必要とされる代表的な書類ですが、保険会社によっては第三者にチェックされたスコアカードなどを請求される場合もあるので、ご自身が加入しているゴルフ保険会社の説明をご確認ください。
領収書
自身がホールインワン達成を記念して行ったお祝いに対して、要した料金を証明する領収書が必須となります。
領収書がないと、補償を受け取ることができないので、申請まで大切に保管するようにしましょう。
ホールインワン達成証明書
ホールインワン達成証明書とは、ホールインワンの達成を目撃した他者によって署名された証明書のことを指しています。
署名が認められるのは、一緒にコースを周ったプレーヤー、ゴルフ場の責任者、キャディなどの同伴競技者以外の第三者に限られます。
ただし、第三者は保険会社によって異なるため、加入する保険会社の規約をきちんと確認するなど、補償の対象外にならないように注意が必要です。
まとめ:ゴルフ保険加入でホールインワン祝賀に備えよう
ホールインワンは突然やってきます。
もしホールインワン達成をしてお祝いを行うとなった際に、費用負担を軽減してくれるゴルフ保険に加入していると費用面の心配をすることなく、心から自分の成し遂げたことを祝うことができます。
しかし、全てのホールインワンが対象となるのではなく、
- 第三者の目撃者がいるか
- 映像記録が残っているか
- ホールインワン証明書や領収書があるか
などいくつか条件があります。
達成したのに、不手際で補償を得ることができなかったということがないよう、事前にご自身が加入しているゴルフ保険をご確認ください。
最後になりますが、達成時の祝賀はやらないという選択肢もありますので自身の状態に合わせてお決めください。
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