この記事の監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
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この記事の目次
- IFAとFPの違いを徹底比較|そもそもIFAとは?
- IFAとは?
- IFAとFPとの違いは?
- IFAとFPどちらに相談すべき?1分でわかる診断チャート
- IFAへの相談が向いている人
- FPへの相談が向いている人
- IFA・FP以外のお金の相談先とその特徴
- 銀行
- 証券会社
- 保険代理店
- 資産運用の相談をする前に!事前に確認すべき5つのポイント
- 料金体系を確認する
- 運用の目的を明確にしておく
- 相談先の取扱い商品と相談できる内容をチェック
- 家計を整えておく
- 自身のリスク許容度を把握しておく
- IFAとFPに関するよくある質問
- IFAとFP資格を保有しているおすすめの相談先は?
- IFAは相談料が有料でFPは相談料が無料なのはなぜ?
- IFAとFPを選ぶ際のポイントは?
- 【まとめ】IFAとFPの違いを理解した上で適した窓口を見つけよう!
IFAとFPの違いを徹底比較|そもそもIFAとは?
お金の悩みに専門家としてサポートをするFPとIFA。将来の資産のあり方・老後の生活費等を考えれば、どちらも相談先として候補に挙がることでしょう。一方で、日本ではまだ広く認知されていないIFAは、なじみのない人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、IFAとはどんなサービスなのか、FPとIFAの違いはどこにあるのかを分かりやすく解説します。
いくつかの項目で比較していますので、参考にしてくださいね。
IFAとは?
IFA(Independent Financial Advisor)とは「金融商品の仲介業」として資格を有する専門家のこと。この資格では、証券会社で取り扱う金融商品の提案が可能になり、資産運用に特化したお金の専門家として注目されています。
金融機関に所属していない「独立型」のため、自社商品に偏った提案や金融会社に干渉されない運用アドバイスが大きな特徴です。
IFAが提供する主なサービスは、顧客の資産状況やライフプランに基づいて、適切な金融商品や投資戦略です。
IFAとFPとの違いは?
- ライフプランニング
- 資産運用・資産形成
- 保険商品の選定・提案
- 税務の相談
- 相続対策
- 家計相談
- 投資商品や金融商品の選定・提案
- 投資商品や金融商品のの注文の取次ぎ
- 資産運用アドバイス
相談先 | IFA | FP |
---|---|---|
こんな方に おすすめ | 具体的な金融商品の アドバイスが 欲しい方 | お金に関して 全般的に相談したい方 |
相談範囲 | 資産運用 | ライフプラン 資産運用 資産形成 家計管理 住宅ローン 教育資金 老後資金 保険 |
相談料 | 有料の場合あり | 無料 |
相談方法 | オンライン相談 訪問相談 | オンライン相談 訪問相談 |
IFAとFPどちらに相談すべき?1分でわかる診断チャート
それぞれの特徴や違いは分かりましたね。では、実際に自身の悩みを相談するならどちらが向いているのでしょうか?
ここからは具体的なサービス内容と照らし合わせ「IFAへの相談が向いている人」「FPへの相談が向いている人」に分けて説明します。
IFAへの相談が向いている人
IFAへの相談が向いている人は、ズバリ投資等の資産運用を検討している、もしくは資産整理をしたい人。以下のような人はIFAへの相談を検討してみてはいかがでしょうか。
・資産運用や投資に関する専門的なアドバイスを求めている人
IFAには偏った金融商品やサービスを推奨することなく、広範な選択肢からアドバイスを提供できる利点があります。そのため、投資や資産運用に特化した専門的なアドバイスを求める人に向いています。
・金融商品の選定に迷っている人
金融商品と一言にいっても「保険」「投資信託」「年金商品」「投資戦略」と選択肢は多岐にわたります。自分に合ったものが分からないという人は、IFAに相談することで、目的やリスク許容度に合わせた具体的な提案を受けることができます。
・ライフステージの変化に合わせて資産管理をしたい人
結婚、出産、住宅購入、退職などのタイミングでは、未来を見据えて資産管理や将来設計が重要になります。IFAは顧客それぞれの変化に合わせ、財務計画の見直しをサポートしてくれます。
・複数の金融商品を整理したい人
異なる金融商品を複数購入しているが、全体のバランスやリスク管理に不安を感じている場合もおすすめです。資産の全体的なバランスを見直し、より効率的な運用方法探しもIFAが得意とする分野です。
・自分で決断するのが難しいと感じている人
専門的な知識を持つIFAに相談することで、より納得した判断を下すことができます。ただし、運用の最終的な決定はリスク許容度を目安に自身で行うことをお勧めします。
・複雑な財務状況がある人
複数の収入源や負債、複数の資産構成(不動産、株式、債券など)がある場合は、IFAへ相談すると整理と最適化のサポートが受けられます。
・フラットな提案を受けたい人
IFAは製品や会社に偏らず、個々に合わせた選択肢を提供してくれる専門家です。独立性や中立性を重視する人は、IFAへ相談すると納得のいく答えが見つかるでしょう。
FPへの相談が向いている人
FPへの相談が向いている人は、ズバリ総合的なお金の計画を立てたい人、もしくはお金に関する相談や見直しを行いたい人。以下のような人はFPへの相談を検討してみてください。
・家計の見直しをしたい人
もっと貯蓄を増やしたい、家計が乱れていると感じている人は、FPのアドバイスが役に立つでしょう。FP相談では、家計簿の作成や支出の見直しなど具体的な提案をしてもらえます。
・将来の資金計画を立てたい人
FP相談では、ライフプランをもとに、どれくらいの金額をどのタイミングで準備すべきか、具体的な貯金・投資の計画が立てられます。
・保険の見直しをしたい人
既に加入している保険が自分や家族のライフスタイルに合っているか不安な人、無駄な保険を削減したい人にもおすすめです。FPは、保険内容の見直し、最適な保障額の提案などを行います。
・住宅購入やローンに関するアドバイスを受けたい人
住宅購入を考えている人や既にローンを抱えている人は、FPの知識が有益です。ローンの返済計画、金利タイプの選び方、返済負担の軽減策など、住宅購入に関する総合的なアドバイスが受けられるのもFPの利点です。
・ライフステージに合わせた資金計画を立てたい人
結婚、出産、育児、親の介護、定年退職などのタイミングで、資金計画を見直したい人に向いています。各ライフイベントごとに必要な資金を計算し、計画を立てるのもFPが得意とする分野です。
・相続対策を考えている人
相続税の支払いに備えたり、遺産分けを考えたりしている人に向いています。FPは、相続税の軽減策、遺言書の作成、財産分割方法など、相続に関する重要なポイントについてアドバイスが可能です。
・資産運用を始めたいがどうすればいいか分からない人
投資に興味があるけれど、どの金融商品を選べば良いか分からない人、リスク管理の方法が不安な人はIFAよりFPを選びましょう。希望する運用の形がはっきりしてからIFAへの相談を視野に入れるとスムーズです。
IFA・FP以外のお金の相談先とその特徴
銀行
銀行では、各種ローンなどの融資業務や貯金、外貨預金、投資信託などが相談できます。店舗がある銀行なら担当者と対面で相談でき、生活圏内で利用可能な点は相談しやすいと言えるでしょう。
また、銀行の商品はCMや広告などで目にする機会も多いため、内容を理解しやすいのもメリットです。
総資産の規模が大きいので、お金を預ける際も安心感があるのは銀行ならではの特徴ですね。
証券会社
証券会社は、投資信託、株式、債券などの金融商品や保険商品の相談ができます。
ネット証券の場合は、コールセンターなどで顧客対応を受け付けており、手軽に相談できる点メリットです。銀行と同じく総資産の規模が大きいため、投資信託でも納得感を持って購入できるでしょう。
証券会社への相談は、自分が購入・利用したい金融商品がある程度決まっている人なら有益なアドバイスが受けられるでしょう。
保険代理店
保険代理店では、生命保険や損害保険の相談や加入ができます。
専属代理店では、1社のみの保険しか取り扱えませんが、複数の保険会社と提携している代理店の場合は、複数社の保険商品を比較検討が可能です。
終身保険や個人年金などの貯蓄型、運用を組み合わせた変額保険など種類が豊富なため、自分に合った組み合わせでお金を整理できる点はメリットと言えるでしょう。
資産運用の相談をする前に!事前に確認すべき5つのポイント
FPやIFAへの相談をスムーズに進めるためには、相談先選びがポイントです。下記の項目は、自分に適した相談先選びや相談時に慌てないための要点をピックアップしました。
事前に確認して準備を整えておきましょう。
料金体系を確認する
FPやIFAのほとんどは無料で相談が可能ですが、専門性のある分野に特化しているIFAやFPによっては1時間数千円~数万円の料金がかかる場合があります。また、初回無料で2回目から有料としている場合もあるため、事前に料金体系を把握しておきましょう。
チェックするのは、主に「相談料金(FP/IFA)」「購入手数料(FP/IFA)「運用手数料(IFA)」「オプション料金(IFA)」「アドバイザー契約料(IFA)」の5つです。
すべて無料で利用できるところなら費用の心配はいりません。
運用の目的を明確にしておく
FPやIFAに相談する際は、運用のゴールをどこにするのか「目的」を明確にしておくと明確なアドバイスが受けられます。
たとえば、老後の生活資金・子供の教育資金・趣味に当てるお金など、ライフプランを立てて、いつまでにどのくらいのお金が必要かにそって、商品や運用の形を判断していきます。
また、投資の場合は目的が明確でないと、必要以上に高いリスクの商品を購入してしまう場合もあります。①目的②手段と進めるよう、順番を間違えないようにしましょう。
相談先の取扱い商品と相談できる内容をチェック
目的から相談先をFPとIFAから選んだら、次に相談先の候補を決めましょう。候補先として注目すべきは、取扱会社や商品、相談できる内容等です。
FP・IFAともに取扱い範囲はとても広く、網羅的に知識があるとはいえ、専門としている分野が異なります。たとえば、相続税に特化したFPがいたり、株に特化したIFAがいたりと個別に得意な分野があるのです。
また、専門に特化した窓口では相談できない内容もあるため、事前のチェックは欠かせません。
家計を整えておく
事前に家計を整えておくのも一手です。無駄な支出はないか、運用に回せる現金の確保など、現在の家計状況を把握することで適したプランが見つかりやすくなります。
どこの相談先でも初回は家計状況や資産状況などのリスニングに時間を当てています。なぜなら、これらを把握していなければ、最適な商品の提案が難しいからです。
家計が整っていれば、余計な商品を勧められることもありません。もし勧められても必要ないと断ることができます。損をしないためにも家計はすっきりさせておきましょう。
自身のリスク許容度を把握しておく
リスク許容度は、投資を行う上での大きな指標になります。リスク許容度とは、リターンに対してリスク(値動き)がどのくらいかを指し、許容の範囲はそれぞれの資産額によって異なります。
あまり冒険をせず堅実に進めたい場合は、リスク許容度は低く設定し、損を承知で大きなリターンを望むならリスク許容度は高くなります。また、運用する期間によってもリスク許容度は大きく異なります。
IFAとFPに関するよくある質問
ここからは、IFAとFPに関する質問に専門家がお答えします。相談先選びで迷っている人にとっては誰もが疑問に思っている内容ですので、目を通して確認しておいてくださいね。
IFAとFP資格を保有しているおすすめの相談先は?
IFAとFPのダブルライセンスで、かつ総合的力でおすすめしたいのはマネーキャリア。さまざまなIFA窓口がある中、FPの資格取得率が100%というのは高い知識を保有している証です。
また、取得率を明記している窓口は少ないため、公にしている点でも信頼できる窓口と言えるでしょう。
マネーキャリアの主なサービスは下記です。
- ライフプランニング
- 保険相談
- 住宅ローン
- 相続税対策
- 資産形成方法の相談
- 効率的な運用方法の提案 など
IFAは相談料が有料でFPは相談料が無料なのはなぜ?
それぞれの報酬モデルや提供するサービスの内容が異なるため、相談料の有無に差が生じます。
IFAは独立したアドバイザーとして、より専門的で個別化されたアドバイスを提供するため、有料相談になることが一般的です。専門的で詳細なアドバイスを提供するためには、高い専門知識と時間がかかるため、相談料を有料にしている窓口が多いようです。
一方、FPは保険や金融商品を販売することによって報酬を得ており、無料相談が多いです。FPも専門的な知識を提供するものの、IFAほど投資に特化しているわけではなく、アドバイスが比較的包括的であることから、相談料を無料にできるというわけです。
IFAとFPを選ぶ際のポイントは?
IFAとFPを選ぶ際のポイントは、大きく分けて以下の4つです。
- 希望する相談内容を専門としているか
- 予定の相談料に見合っているか
- 相談員の評価や口コミは良いか
- 相談方法は豊富か
【まとめ】IFAとFPの違いを理解した上で適した窓口を見つけよう!
お金に関する相談を成功させるコツは、希望する分野の専門知識が深く、質の高いサービスを提供しているところを選ぶことです。FPやIFAはどちらも幅広くお金の知識に精通している点で共通していますが、それぞれ得意な分野が異なります。
FPとIFAの違いを理解した上で相談先を選ぶと、より具体的なアドバイスが受けられると覚えておきましょう。本記事で自分に合った専門家を見つけ、より有意義なお金の相談に役立ててくださいね。
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