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「小学生からでも学資保険に加入できる?」「小学生から学資保険に加入するのは損?」このような疑問を持つ方は多いでしょう。そこで本記事では、小学生から加入できる学資保険一覧、小学生から学資保険に加入するメリット・デメリットなどをまとめました。

記事監修者「谷川 昌平」

この記事の監修者谷川 昌平
フィナンシャルプランナー

東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

この記事の目次

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小学生からでも入れる学資保険はある?

こんにちはマネーキャリア編集部です。 


先日、30代男性の友人からこんな相談を受けました。

小学生からでも学資保険に加入できる?小学生からだと払う保険料が高くなってしまうから損?

将来かかる子供の教育費を積み立てる学資保険。


小学生からだと積み立てる期間が短くなってしまうのでその分、もらえる保険料が少なくなったり、月々の支払いが高くなってしまったりしまいます


また、学資保険には上限年齢があり、そもそも小学生では加入できない場合もあります。


今回の記事では

  • 小学生からでも入れる学資保険一覧
  • 小学生から学資保険に入ることのメリット・デメリット
  • 学資保険に向いている人
  • 学資保険以外に、教育資金に備えるにはどんな方法があるのか
についてお伝えして行きます。

最後まで読むことで、小学生から学資保険に入るかどうかで悩むことは少なくなりますよ。

小学生からでも入れる学資保険一覧!


高校や大学など、将来かかる教育資金に備えるための学資保険。


学資保険には、加入するための上限年齢が設けられていて、子供が大きくなってからだと加入できる保険は少なくなってしまいます


子供が小学生からでも入れる学資保険はあるのでしょうか。


以下で、加入上限年齢の高い保険を紹介していきます。

①郵便局(かんぽ生命)の「はじめのかんぽ」

郵便局が運営している「はじめのかんぽ」は12歳まで加入することが出来ます。


「はじめのかんぽ」には2つのコースがあり、「大学入学時の学資金準備コース」と「大学入学時と在学中の学資金準備コース」です。


それぞれの特徴について見ていきましょう。


大学入学時の学資金準備コース

  • 保険料払込み期間 17歳または18歳
  • 加入年齢 0~12歳まで
  • 契約者が死亡等した場合は、その後の保険料を払う必要はない
  • 入院特約が別料金でつけられる
  • 大学入学時に満期保障金を全額受け取る
大学入学時のかかるお金に対して備えるコースです。

推薦入学などで、17歳時に入学金を支払う必要があるので、17歳で満期になるコースがあります。


大学入学時と在学中の学資金準備コース

  • 保険料払込み期間 18歳
  • 加入年齢 0~12歳まで
  • 契約者が死亡等した場合は、その後の保険料を払う必要はない
  • 入院特約が別料金でつけられる
  • 大学入学時から4年間満期保障金を受け取る
大学入学時から4年間に分けて満期保証金を受け取るコースです。

大学入学金だけでなく、その後の学費や生活費に使うことができます。

両方とも、払った保険料に対してもらえる保証金が少なくなってしまうため、万が一に備える保険としての意味の方が大きいです。

②JA共済の「こども共済」

JA共済の「こども共済」も12歳まで加入することが出来る学資保険があります。


「こども共済 学資応援隊」、「子供共済 にじ」、「こども共済 えがお」です。


こども共済 学資応援隊

  • 細かく満期年齢を設定可能
  • 加入年齢 0~12歳まで
  • 契約者が死亡等した場合は、その後の保険料を払う必要はない
  • 子供が病気等になった場合、一時金が発生
  • 数年間、学資金を等分に受け取る「基本型」
12歳まで加入できる「こども共済 学資応援隊」は、細かく満期を設定できるので幅広い選択肢に対応できます。

満期を低い年齢にしてしまうと、月々の保険料が高くなるので注意しましょう

こども共済 にじ・えがお

  • 18歳満期、22歳満期
  • 加入年齢 0~11歳まで
  • 契約者が死亡等した場合は、その後の保険料を払う必要はない
  • 子供が病気等になった場合の手当が、「こども共済 学資応援隊」よりも手厚い
  • 入学(園)時、満期時に分けて保障金を受け取る
18歳を満期にした場合、短期間で保険料を収めきる必要があるので、月々の支払いは多額になります。

また、払った保険料に対してもらえる保証金が少なくなってしまいます。

「こども共済 にじ」よりも更に、子供が病気などになった場合の手当を増やしたのが「こども共済 えがお」です。

やはり子供が小さいうちから加入して早めに保険料を収め終わっているほうが、最終的にもらえる保証金が多くなります

学資保険は何歳まで入れる?


学資保険は一体何歳まで入れるのでしょうか。


学資保険は、保険料の支払い期間が長くなればなるほど有利なので早めに入った方がよいとされています。


早い人ですと、子供を出産する前に加入するケースもあります。


また、保険会社側も年齢の上限を設定しており、ほとんどの保険の年齢上限は6歳、7歳、と小学校入学くらいに設定してあります。


理由としては、収めて貰った保険料を保険会社が運用するための期間が必要なためです。


しかし、上記で紹介したように12歳まで入れる保険もあるので、子供、もしくは孫が大きくなってから学資保険に入ることも可能です。


ただし、あとから学資保険に加入した場合、もらえる保証金が少なくなってしまうため、加入の意志がある場合は早めに検討するようにしましょう

小学生から学資保険に加入するのは損?メリット・デメリットを解説


なるべく早く入っていたほうがよいと言われる学資保険。


理由としては、加入年齢の上限がある以外に、小学生から学資保険に加入した場合にもらえる保証金が少なくなる、というものがあります。


金銭的な面からみると損かもしれませんが、その他、総合的に見て、小学生から加入するのは損なのでしょうか?


小学生から学資保険に加入することの細かいメリット・デメリットについて見ていきましょう。

小学生から学資保険に加入するメリット

小学生から学資保険に加入するメリットとしては以下のようなものがあります。


契約者に万一のことがあった場合保険料の払込が免除

学資保険は、契約者が死亡等した場合は、その後の保険料を払う必要はありません。

生命保険と同じく、自分に万が一のことがあった場合、子供が学費に困らないように、という目的で加入することが出来ます。

半強制的に貯蓄できる

毎月一定額、子供が特定の年齢になるまで継続的に貯蓄するのはなかなか難しいものです。

個人で計画的に貯金をするのが難しい場合は、学資保険に加入することで自動で貯蓄されるので、半強制的に貯蓄することが出来ます。

親に経済的な余裕がある

子供が小さいときよりも、小学生の方が夫婦共に働いていたり、親に経済的な余裕があることが多いです。

経済的な余裕があれば、高い保険料が毎月かかっても家計に負担がかかることはありません。


税金の控除を受けられる

会社員や公務員であれば、年末調整時、個人事業主であれば確定申告時に、申告することで控除を受けることができ、所得税や住民税が少なくなります。

小学生から学資保険に加入するデメリット

一方、小学生から学資保険に加入するデメリットもあります。


保険料が高い

短期間で保険料を収める必要があるので、その分、毎月の保険料が高くなってしまいます。

毎月の保険料が高額になると家計のやりくりが大変になるので、余裕をもった保険料に収める必要があります。

返戻率が低い

返戻率というのは、支払った金額に対する受け取り保険金額の割合のことです。

例えば、100万円の保険料を収めて満期で110万円手に入ったとすると、返戻率は110%になります。

学資保険は、支払って貰った保険料を保険会社が運用して満期時のお金にあてる仕組みなので、小学生から加入した場合は、運用する期間が短くなってしまいます。


なので、小学生から学資保険に加入した場合には、返戻率が低くなってしまいます。場合によっては収めた保険料よりも満期でもらえる金額が少ないこともあるので注意しましょう。

子供が小学生でも学資保険に加入するのをおすすめできる人


子供が小学生でも学資保険に加入するのをおすすめできる人は以下のような人です。

  • 貯金が苦手な人
  • 万一に備えたい人
  • 安全にリスクなく教育資金を準備したい人
計画的に貯金をして将来の教育資金を作るのが苦手な人は、学資保険に加入して自動で月々の保険料を引き落とされるようにすることで、何もしなくても教育資金を作ることが出来ます。

また、学資保険は、契約者が死亡等した場合は、その後の保険料を払う必要はなく、満期時のお金も保障されるので万一の事態に備えたい人は、学資保険に加入することで安心できます。

返戻率によっては元本割れのリスクはありますが、個人で資産運用するよりは安全です。専門知識をつけて自分で投資するには時間と努力が必要なので、安全に教育資金を準備出来る学資保険一本にする、という人もいます。

子供が小学生で学資保険への加入をおすすめできない人


一方、子供が小学生で学資保険への加入をおすすめできない人は以下のような人です。

  • すでにある程度子供の教育費の準備ができている人
  • 計画的に貯金ができる自信がある人
  • 資金を積極的に運用していきたい人
まとまった貯金など、すでにある程度の子供の教育費の準備が出来ている人は、月々高額の保険料を支払って学資保険に加入する必要はありません。

自分で計画的に貯金が出来るのであれば、学資保険ではなく普通の貯金で大丈夫です。まとまったお金が必要なときにすぐ使えるという貯金の利点もあります。

また、知識があり、自分で投資など資金を積極的に運用していきたい人は、他の金融商品の方が利益が出やすいので、学資保険に加入しない方が良いでしょう。

小学生から学資保険に加入する場合とそうでない場合を比較してシミュレーション


早くから加入することで多くの恩恵を受けることが出来る学資保険。実際に、どれくらいの違いが出るのでしょうか。


小学生から学資保険に加入する場合とそうでない場合で比較して見ていきましょう。


比較しやすいように、0歳時に加入した場合とと制限年齢の上限で加入した場合、月の保険料と返戻率で比較します。

①明治安田生命の「つみたて学資」の場合

準備中


お急ぎの方はマネーキャリアの相談サービスをご利用ください。

マネーキャリアで相談する

②フコク生命の「みらいのつばさ」の場合

準備中

小学生から学資保険に加入した人が返戻率を上げるための3つのポイント


同じ学資保険でも、加入の仕方によって返戻率は変わってきます


なるべく少ない金額で多くの保険料を得るための気をつけるべきポイントは以下の3つです。

  1. 払済年齢を早く設定する
  2. 年払いにする
  3. 保険金をもらい終わるまでの期間を長くする
それぞれについて詳しく説明していきます。

ポイントを抑えてできるだけ返戻率を高くしましょう。

①払済年齢を早く設定する

他の条件が同じなら、返戻率は短期払いのほうが高くなります


学資保険は、支払った保険料を保険会社が運用しその利益を、満期時に上乗せするシステムになっています。


短期で保険料の払い込みを終えることで、学資金支払いまでの間に長い期間運用し利益を出すことができます。結果、満期時に多くの金額を受け取ることができます。

②年払いにする

保険料の支払いには、いくつかの方法があり。毎月支払う方法や、半年や年に一回支払う方法があります。


割引率は保険会社ごとに異なりますが、基本的に年に一回まとめて支払う方が毎月払うよりも安く設定されています


そのため、年払いできる余裕があるならば、まとめて払い込んだほうが得になり、結果として返戻率も高くなります。

③保険金をもらい終わるまでの期間を長くする

払済期間を早くするのと同じで、保険金をもらい終わるまでの期間を長くすることで、返戻率を高くなります。

保険金をもらう終わるまでの期間を長くすることで、運用する期間も長くなるので、その分多くの保険金をもらうことが出来るからです。

小学生の子供を持つ親が学資保険以外で教育費を貯める方法


いままで説明してきた通り、小学生から学資保険に入るのは、月々の保険料の高さの割には返戻率は低いです。


もし、小学生の子供がいて月々のお金を教育費の積立に回す気があるのであれば、他の方法にしたほうが良いかもしれません。


ここからは、学資保険以外で教育費を貯める方法についてお伝えして行きます。


学資保険以外では以下のようなものが良いでしょう。


  1. つみたてNISA・ジュニアNISA
  2. 銀行の預貯金
  3. 低解約返戻型終身保険
  4. 外貨建て保険
それぞれについて、メリット・デメリットについても見ていきます。

①つみたてNISA・ジュニアNISA

つみたてNISA・ジュニアNISAは、国が定めた基準を満たした投資信託を運用した際に、出た利益に対しては非課税になります。


元本割れのリスクはありますが、学資保険に比べると多くの利益が期待できます。


つみたてNISA

  • 非課税枠・非課税期間:年40万円×20年
  • 対象:日本に住む20歳以上
親名義で口座を開設し、年間40万円まで投資信託を購入できます。

元本割れのリスクはありますが、運用するのは国が定めた基準を満たした投資信託なので、そこまでハイリスクではない優秀な金融商品を運用できます。

ジュニアNISA

  • 非課税枠・非課税期間:年80万円×最長5年間
  • 対象:日本に住む0歳~19歳
子供名義で口座を開設し、年間80万円まで運用できます。

元本割れのリスクを許容できる場合、教育資金の積立にはうってつけの制度といえます。

②銀行の預貯金【児童手当の活用も視野に】

銀行の預貯金は、貯金の基本です。


現在は低金利のため増えることはありませんが、元本割れのリスクは存在せず、必要なときにいつでも引き出せるのが魅力です。


月々の児童手当(3歳未満15,000円、3歳〜中学生10,000円)をそのまま貯金に回すだけでも、将来の教育資金にある程度は、備えることができます。


「定期預金」や「財形貯蓄」にすることで、お金があったら使ってしまうということも防げます。

③低解約返戻型終身保険

低解約返戻型終身保険とは、保険料を低く抑えられるかわりに、保険料払込期間中に解約すると解約返戻金が通常の終身保険の7割程度である終身保険のことです。


保険料の払い込みを終える前に解約してしまうと損になってしまうので、教育資金目的にはそこまで向かない場合もありますが、教育資金に使わずにそのまま契約し続けることで返戻率があがるので、学資保険よりも高い返戻率を求める人にはよいでしょう。


保険という性質上わかりにくい部分があるのでメリット・デメリットを箇条書きにしておきます。


メリット

  • 満期がないので、解約するまでに受取金額が増え続ける
  • 学資保険よりも手厚い保障
  • 好きなタイミングで解約できるので教育資金以外にも使える
デメリット
  • 最低でも12年以上長期間の支払い前提である
  • 短期間で解約した場合、戻ってくる金額が少ない

④外貨建て保険

保険料や受取金のやりとりを外貨で行う外貨建て保険も、教育資金を貯めるのに向いています。


為替リスクはありますが、受け取るタイミングをしっかりと意識することで日本よりも金利の高い国で保険を運用するため高いリターンも期待できます。


実際にどの程度の返戻率が期待できるのか以下の条件でシュミレーションしてみましょう。

  • 年齢:30歳
  • 性別:男性
  • 保険料:250.50米ドル
  • 払込期間:10年
  • 死亡保険金:50,000米ドル

年数保険料累計(ドル)解約返戻金(ドル)返戻率
5年15030.0011942.9779.5%
10年30060.0029046.8796.6%
12年30060.0030524.38101.5%
18年30060.0035516.62118.2%
保険を払い終わった10年の時点では、返戻率は96,6%と元本割れしていますが、12年以降は100%を上回っていることがわかります。

参考:ソニー生命の学資保険は小学生からでは加入できない


ソニー生命の学資保険は貯蓄性が高く、返戻率の高さで人気を集めています。


プランによっては返戻率が105.5%を越えるなど、学資保険の王道とも言える商品ですが、加入最低年齢が低く設定されており、こども年齡は最高でも4歳までとなります。


高い返戻率は、加入ハードルを高くすることで実現しているとも言えます。

子供の教育費に悩んだらおあかねのプロに相談すべき理由

ここまで小学生でも入れる学資保険について解説してきました。


とはいえ、

うちの家庭では、学資保険に加入すべきなのか。。。それとも資産運用など他の方法で教育費を準備するべきなのか。。。

このように感じた方もいるでしょう。


結論から言うと、そのような方は、保険相談サービスを利用してお金のプロであるFP(ファイナンシャルプランナー)に相談するのが良いでしょう。 


お金のプロに相談することで、「どの学資保険に加入すべきか」だけではなく、「どのように教育費を貯めればいいのか」など幅広い視点で、FPから相談者に最適なアドバイスできます。 


また、「様々な無料保険相談サービスがあり、どの保険相談サービスを利用すればいいんだろう。」 と感じた方に筆者が自信をもっておススメできる無料保険相談サービスは、マネーキャリアの無料保険相談サービスです。 


マネーキャリアは3,000名のFPと提携しているため、FPの質が非常に高い無料相談サービスです。 


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まとめ:小学生から学資保険に入るという選択肢もある

小学生からでも入れる学資保険についてお伝えしてきましたがいかがだったでしょうか。


この記事のポイントとしては

  • 小学生からでも入れる学資保険はある
  • 小学生から入った場合、返戻率が低いなどのデメリットはある
  • 学資保険以外にも、つみたてNISAなどを教育資金にあてる選択肢もある
でした。

加入できる学資保険はそこまで多くはありませんが、いざというときの保障もついている学資保険に加入するという選択肢もあります。

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