- 30代で生命保険を検討している方
- 30代の最適な生命保険の選び方が分からない方
- 家族構成が変わり、生命保険を検討すべきか迷っている方
▼この記事を読んでわかること
- 30代の方が生命保険を選ぶ際の手順
- 生命保険の種類や目的に応じた選び方
- 生命保険を検討する際の注意すべきポイント
本記事では30代の方が最適な生命保険にたどり着くための選び方について解説しています。働き盛りの30代は経済的リスクが特に大きいため、生命保険はとても重要です。必要な保障や目的に応じた保険種類、保険金の決め方、保険商品の検討の仕方など、生命保険の選び方の参考にしてください。
監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。
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この記事の目次
- 30代の生命保険の選び方
- まずは生命保険の必要性を考えよう
- 付けたい保障と保険料の目安を決めてから商品を選ぼう
- 生命保険に加入する目的を決める(生命保険の種類を決める)
- 資産運用を目的にするならリスクとリターンのバランスも考えよう
- 保険金をいくらにするか決める
- 年間に支払う保険料の目安を決める
- 保険料の支払い方法を決める
- 条件に合う生命保険を探す
- 生命保険を選ぶなら保険の専門家に相談するのが一番おすすめ
- 30代の方が生命保険を選ぶ際の注意点
- 手数料が高い生命保険もあるので注意
- 外貨建て保険に加入する方は為替リスクを把握しておく
- 健康面や職業の告知が必要な商品があるので注意
- まとめ:30代の生命保険の選び方
30代の生命保険の選び方
30代の生命保険選びはとても重要ですが、必要な保障の検討から具体的な保険選びまで、下記のようなステップを踏む必要があります。
- まずは生命保険の必要性を考えよう
- 付けたい保障と保険料の目安を決めてから商品を選ぼう
- 生命保険に加入する目的を決める(生命保険の種類を決める)
- 資産運用を目的にするならリスクとリターンのバランスも考えよう
- 保険金をいくらにするか決める
- 年間に支払う保険料の目安を決める
- 保険料の支払い方法を決める
- 条件に合う生命保険を探す
- 生命保険を選ぶなら保険の専門家に相談するのが一番おすすめ
以降で詳しく解説していきます。ぜひ最適な保険選びの参考にしてください。
まずは生命保険の必要性を考えよう
30代の生命保険の選び方ステップ1は、「生命保険の必要性を考える」です。
30代の方にとって、生命保険の必要性はとても高いといえます。
自分や家族の生活を守る必要があるだけでなく、将来の生活への蓄えもしていかなければならないことから、万一の死亡や病気・ケガの経済的リスクが特に高いためです。
結婚して子どもがいる場合は、生活費の他に子どもの教育費も大きくかかることになります。
万一のことで収入が下がると、それまでと同水準の生活ができなくなったり、子どもの教育に影響したりする可能性があります。
また特に共働きの場合は、夫だけでなく妻の保険も考える必要があるでしょう。
どちらかが万一死亡したとき、病気で働けなくなったときなど、さまざまなリスクを考慮した上で、必要な保障を検討しなければなりません。
単身者の場合でも、生命保険を検討すべきです。
病気などで長期的に働けなくなってしまった場合、かかるのは治療費だけではありません。
家賃などの生活費は継続して発生するため、大きな出費となることがあります。
単身者の場合は、これらのリスクを自分で負わなければなりません。
さらに、将来の生活費を準備していくことも重要です。
思いがけない経済的リスクによって、将来の貯金ができなくなってしまうことを避けるために、生命保険を活用して備える必要があります。
付けたい保障と保険料の目安を決めてから商品を選ぼう
30代の生命保険の選び方ステップ2は、「必要な保障を考える」です。
30代の方が生命保険を検討するとき、最初から保険商品を調べて選ぼうとしがちですが、このような選び方は避けるべきです。
まず最初に、どのようなことが自分にとって経済的リスクになりうるかを検討することが適切な選び方の大きなポイントです。
家族構成などの条件によって、最も重要なのが亡くなったときの保障なのか、病気になったときの保障なのかが異なる場合があります。
また共働きかどうかによって、どれだけの保障が必要になるかも変わるでしょう。
さらに、保険料の上限を定めておくことも重要です。
保険料は長期に渡って支払い続けるものなので、家計のなかでどれだけを保険料に割けるか、最初に目安を検討しておきましょう。
生命保険に加入する目的を決める(生命保険の種類を決める)
30代の生命保険の選び方ステップ3は、「加入の目的から、保険種類を決める」です。
死亡保障の生命保険には以下の種類があります。
保険種類 | 特徴 | タイプ |
---|---|---|
定期保険 | 満期まで一定の保障がある。 掛け捨てなので、満期金や解約返戻金はなし。 | 掛け捨て |
収入保障保険 | 定期保険の一種で、保険金を分割で受け取る。 保険金総額は年齢とともに減少する。 一般的に保険料が安い。 | 掛け捨て |
養老保険 | 満期まで一定の保障がある。 満期時に一時金を受け取れる。 | 積み立て |
終身保険 | 一定の保障が一生涯続く。 途中で解約することで解約返戻金を受け取れる。 | 積み立て |
資産運用を目的にするならリスクとリターンのバランスも考えよう
30代の生命保険の選び方ステップ4は、「資産運用のリスクとリターンを考える」です。
生命保険のなかには、資産運用目的で活用できる積み立てタイプがあります。
将来の貯蓄もしていくべき30代の方にはぜひ検討いただきたい保険です。
運用利率が固定のもの、市場に応じて変動するもの、円建てのもの、外貨建てのものなど、さまざまな種類があるので、選び方をご説明します。
円建てで運用利率が固定のものは、リスクが低い変わりにリターンも抑えられているものが多いです。
一方で、利率変動タイプや外貨建ては、比較的大きなリターンも期待できるものの、リスクも大きくなります。
これらの特徴やリスクの内容を把握した上で、バランスよく備えるとよいです。
たとえば、教育資金の備えはリスクの少ないもの、老後資金の備えは多少のリスクがあってもより大きなリターンを期待できるものなど、目的に応じて使い分けるのもよいでしょう。
保険金をいくらにするか決める
30代の生命保険の選び方ステップ5は、「保険金をいくらにするか決める」です。
まず、現在の生活費・住宅費・教育費を割り出します。その金額をベースとして、万一のときのため備えるべき保障がいくらかを算出します。
- 生活費:遺族年金分をマイナスする
- 住宅費:住宅ローンは免除される可能性あり
- 教育費:公立・私立、大学進学など、プランを想定する
まず亡くなった際には遺族年金が支払われることを考慮し、保険金からマイナスできるでしょう。
遺族年金の金額は、年収や自営業・会社員といった就業形態によって異なります。
住宅ローン契約時に団体信用生命保険に加入していれば、死亡時には住宅ローン免除となります。
子どもの教育費は進学プランによって大きく異なるため、あらかじめ夫婦で相談した上で慎重に検討しましょう。
年間に支払う保険料の目安を決める
30代の生命保険の選び方ステップ6は、「保険料の目安を決める」です。
保険料は長期に渡って支払い続けるものなので、無理のない範囲で設定することが重要です。
生命保険文化センターの2021年度の調査によれば、生命保険加入者全体の平均年間保険料は37.1万円で、月額に換算すると約3.1万円となります。
年代別の調査では、30~34歳が26.2万円(月額約2.2万円)、35~39歳が38.2万円(月額約3.2万円)という結果になりました。
生命保険には掛け捨て型と積み立て型があります。資産運用も兼ねた積み立て型保険にかける保険料は「貯蓄」とみなすのも一つの整理の仕方といえるでしょう。
保険料の支払い方法を決める
30代の生命保険の選び方ステップ7は、「保険料の支払い方法を決める」です。
保険料の支払い方法には主に以下のパターンがありますが、どのような選び方をすればよいでしょうか。
- 月払い
- 年払い
- 一括払い
月払いか年払いを選択するケースがほとんどですが、できれば年払いがおすすめです。
月払いで1年間払ったときの総額よりも、割引がかかり安くなるためです。
また、保険料をいつまで支払うかも設定可能で、以下のパターンが代表的です。
- 終身払い
- 60歳払い、65歳払い
終身払いは、一生涯かけて保険料を支払い続ける方法です。月(あるいは年)ごとにかかる保険料が最も安くなります。
60歳払いや65歳払いは、月ごとにかかる保険料が割増になるものの、定年にあわせて保険料を払いきることができます。保障期間が一生涯であれば、その後も保障は継続します。
目先の保険料だけでなく、長期的な目線で検討しましょう。
条件に合う生命保険を探す
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生命保険を選ぶなら保険の専門家に相談するのが一番おすすめ
30代の生命保険の選び方で最もおすすめなのは、保険の専門家に相談することです。
自分にとって必要な生命保険をいくら検討しても、自分では見過ごしてしまうリスクがあるかもしれません。
保険の専門家に相談することで、どの生命保険をどれほど備えるべきか、プロの目線から適切なアドバイスを受けることができます。
プロに相談するなら、無料で利用できる「マネーキャリア」がおすすめです。
「マネーキャリア」は3,000人以上のFPが在籍する、国内最大級の保険相談サービスです。
取扱保険会社数は40社以上と業界トップクラスなので、幅広い保険を比較・検討することができます。
相談は何度でも無料なので、まずはお気軽に相談予約してはいかがでしょうか。
30代の方が生命保険を選ぶ際の注意点
ここまで30代の方が生命保険を選ぶ際の手順についてご説明しました。
実際に生命保険を選ぶ際には、注意すべきポイントもあります。
- 手数料が高い生命保険もあるので注意
- 外貨建て保険に加入する方は為替リスクを把握しておく
- 健康面や職業の告知が必要な商品があるので注意
手数料が高い生命保険もあるので注意
30代の生命保険の選び方で注意すべき点1つ目は、「手数料」です。
そもそもの生命保険の仕組みとして、支払った保険料すべてが万一の時に契約者に還元されるわけではありません。
契約者が支払った保険料のうち、契約者に保険金として支払われる部分のほか、保険会社の運営費に充てられる部分もあることは理解しておきましょう。
また、複数の保険会社を扱う保険代理店には、相談者から利用料をとらないケースが多いです。
これは保険契約成立時に、成約となった保険会社から保険代理店に対して手数料が支払われ、それが保険代理店にとっての収益となるためです。
保険会社によっては高い手数料を設定することで、保険代理店から相談者に提案してもらいやすくしている場合もあります。
もし保険代理店で提案される商品が取扱保険会社の範囲に対して極端に限定的だった場合は、納得がいくまで説明を求めたり、他の商品も紹介してほしいとお願いするとよいでしょう。
外貨建て保険に加入する方は為替リスクを把握しておく
30代の生命保険の選び方で注意すべき点2つ目は、「為替リスク」です。
保障と同時に資産運用もできる外貨建て保険は、円建て保険と比べて大きなリターンが期待できて魅力的ですが、為替リスクがあることに注意してください。
米ドル建て保険の場合、多くは保険料や保険金額が米ドルで設定されます。
保険料は円で支払うことができますが、毎月の為替によって金額が変動します。
円高であれば安く抑えられますが、円安だと想定より高くなる可能性があります。
反対に、保険金や解約返戻金を受け取るときは、円高のタイミングだと想定より低い金額になるかもしれません。
契約時の為替だけを前提とするのではなく、為替が変動したときに実際に支払う保険料や受け取る保険金がいくらになるかも考慮することが重要です。
健康面や職業の告知が必要な商品があるので注意
30代の生命保険の選び方で注意すべき点3つ目は、「告知」です。
ほとんどの生命保険は、加入の際に健康状態や職業の告知が必要です。
既往歴があり健康リスクの高い人や危険性の高い職業に就いている人は、公平性の観点から契約ができなかったり、保険料割増などの条件が付いたりすることがあります。
直近5年以内の既往歴を問われることが多いため、該当する場合は正確に告知できるよう、入院期間や手術の種類、服用した薬などを確認するとよいです。
もし告知すべき事項があるにもかかわらず、告知しなかったり虚偽の告知をした場合は、保険会社から一方的に契約解除となることがあるため、注意してください。
まとめ:30代の生命保険の選び方
以上、30代の生命保険の選び方について解説しました。
本記事のポイントをまとめると、以下のようになります。
- 保険を選び始める前に、必要な保障を検討することが重要
- 資産運用ができる保険は、リスクを踏まえて検討する
- 保険金を決める際には、遺族年金や子どもの進学プランなどを考慮する
- 保険のプロに相談するのが最もおすすめ