大暴落中?今改めて知りたい米国株の基本と、買うべき銘柄についてのサムネイル画像

2022年8月現在、米国株は下落基調をたどっています。現在の米国株投資は危険なのでしょうか、それとも割安なのでしょうか。この記事では、米国株の基本や取引方法をおさらいしつつ、オススメの銘柄を紹介します。

監修者「谷川 昌平」

監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー

株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。
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この記事の目次

米国株の基本➀取引の仕方



まず、米国株を含む外国証券を取引するためには、外国証券取引口座を開設する必要があります。


外国証券取引口座はどの証券会社でも開設できるわけではないので、米国株の取引ができる証券会社を選ぶことが前提です。


そこで、米国株を取引できる証券会社の例を紹介します。


  • SBI証券
  • 楽天証券
  • マネックス証券
  • 松井証券
  • auカブコム証券
外国証券取引口座を開設したら、次は米国株の売買のために取引資金を用意します。

外貨決済について

外貨決済とは、米ドルなど外貨を自分のタイミングで調達する方法です。


米ドルは証券会社の為替取引を利用して準備するのが一般的ですが、証券会社によっては、外貨預金口座などから証券口座に外貨入金することもできます。


つまり証券会社より為替コストが安い銀行などから外貨を調達することも可能です。


外貨決済のメリットは次のとおりです。


  • 自分の好きなタイミング(レート)で外貨を調達できる
  • 再投資時に為替コストを負担しない(手数料が低い)
  • 注文時に拘束される資金が円貨決済よりも少なくて済む
  • 米ドルの待機資金は米ドル建てMMFで運用できる
外貨決済(リアルタイム為替取引など)は、事前に自分の好きなタイミング(レート)で外貨の調達が可能です。

また、米国株を売却して得た米ドル資金は、日本円にすると為替コストを負担することになります。

そこで米ドルのまま保有しておけば、将来また米国株を買付けたいときに為替コストを負担する必要がありません。MMFを保有していれば米ドル待機資金の運用も可能です。

外貨決済は自分で米ドルを調達するという手間があるものの、適用される為替レートの不確実性を排除しつつ、手数料も抑えやすい点がメリットといえます。

円貨決済とは?

円貨決済とは、日本円で米国株の売買注文を出し、米ドルは証券会社が後日決まるレートで調達するという決済方法です。


円貨決済のメリットは、事前に米ドルを準備する必要がないことが挙げられます。


一方、円貨決済のデメリットは次のとおりです。


  • 国内約定日に決まる為替レートが適用されるため、為替変動リスクが大きい
  • 再投資時に為替コストを負担する(手数料が高い)
  • 注文時に拘束される資金が外貨決済より多い
つまり米国株の買い注文時点では為替レートが確定しておらず、確定するまでどのように為替が動くかという不確実性(リスク)があるのがデメリットです。

この影響から、注文時に拘束される資金はやや大きくなります(為替掛目)。

また、米国株売却後に日本円に戻すとき、そして次に米国株を買うときなど、日本円と米ドルを交換する度に為替コストを負担する点に注意が必要です。

米国株の基本②米国株のメリットデメリット



なぜ日本株ではなく米国株への投資も推奨されているのでしょうか。


米国株のメリットやデメリットについて紹介していきますので、ぜひチェックしてみてください。

メリット

米国株に投資するメリットは次のとおりです。


  • 小額から投資が可能
  • 配当利回りが高い銘柄が多い
  • ETFが充実している
  • 夜間でも取引可能
日本株も1株から投資できる単元未満株の取扱いがある証券会社もありますが、基本的には100株単位での取引が基本です。

それに対して米国株は1株単位で取引できるため、より少額の資金で投資を始められます。

また、米国企業は株主への還元を重視する姿勢が強いため、日本企業と比べて配当利回りは高めです。

さらに配当頻度も年4回など高頻度となっている点もキャッシュフローとしてはメリットといえます。

米国にはブラックロック社やステート・ストリート社など、世界的にも有名な資産運用会社が多く、それらの企業が組成したETFが充実している点も特徴として挙げられます。

デメリット

米国株に投資するデメリットは次のとおりです。


  • 為替変動リスクを負う
  • 国内株と比べて手数料(取引コスト)が高め
  • 日本株よりハイリスク・ハイリターン
米国株は外貨建て(米ドル建て)の資産ですから、円高(ドル安)になるほど日本円ベースでは不利になってしまいます。

仮に株価が10米ドルの銘柄を保有していて価格変動がなかったとしても、為替レートが1米ドル130円のとき1,300円相当ですが、1米ドル120円になると1,200円相当です。

もちろん円安(ドル高)になるとポジティブですが、外貨建て資産への投資は為替変動リスクを負うことは把握しておきましょう。

また、米国株投資は国内株と比べて取引コストが高くなりがちです。

例えば、SBI証券のアクティブプランなら1日の約定代金が100万円以下なら手数料が無料になります。

一方、主要ネット証券における米国株の取引手数料は0.495%(税込)ほどですので、為替コストを無視しても100万円相当の銘柄の取引手数料は4,950円(税込)。

国内株と比べると米国株の取引コストは高いといえるでしょう。

現在の米国株の動向



2022年の米国株市場は、新型コロナウイルス感染症やロシアのウクライナ侵攻などによりインフレが進んだこと、そしてインフレに対してFRBが金融引締めペースを加速させたことなどの悪材料を受けて下落基調を辿っています。


■図表:米国株式指標(S&P500)の2022年初来推移



引用元:Google Finance「S&P 500」


具体的には、PER(株価収益率:株価/利益)の低下など米国株のバリエーション調整が進んだと見られています。


2022年6月のFOMC(連邦公開市場委員会)声明文では、インフレ抑制を最優先させ、景気後退も辞さない姿勢が示されました。

今後の展望

米国株市場の今後の展望は、引き続き米国のインフレとFRBによる金融政策動向をにらむ展開となります。


当面は大幅な利上げが続くと見られており、今後もう一段の下振れを織り込む可能性も否めません。


一方、2022年末までにはFRBもインフレ抑制重視姿勢から経済への目配りをするのではないかという声も一部で挙げられているところです。

今オススメの米国株は?

今オススメの米国株は、過去の不況期にも好パフォーマンスを維持した銘柄、いわゆるディフェンシブ銘柄だと言われています。


半導体や鉄鋼、化学などは景気敏感株と呼ばれ、公益事業や食品、医薬品、生活必需品などはディフェンシブ銘柄と呼ばれています。


景気変動の影響を受けにくい「ディフェンシブ銘柄」の具体例は次のとおりです。


  • ネクステラ・エナジー(NEE):再生可能エネルギーの発電事業など
  • ケロッグ(K):シリアルの製造や販売事業など
  • ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ):ヘルスケア事業
  • コカコーラ(KO):コーラを始めとした飲料事業
  • マクドナルド(MCD);マクドナルドレストランの運営事業

ただし、公益事業や食品、医薬品、生活必需品などのセクターに属していても、今後業績予想の下方修正による悪影響も考えられるため注意しておきましょう。