積立NISAで元本割れしたらどうなる?元本割れの確率や途中解約のデメリットとはのサムネイル画像
積立NISAの元本割れが不安です。元本割れとは借金のようなものなのでしょうか。

積立NISAで元本割れとなっても、借金となるのではありません。

この記事では元本割れの確率や、元本割れを防ぐためのポイントを紹介しているのでぜひご覧ください!

▼この記事を読んでほしい人
  • 積立NISAで元本割れの可能性があるか心配な人
  • 元本割れしないための対策を知りたい人
  • 積立NISAを制度をめいっぱい活用したい人

内容をまとめると

  • 積立NISAは、長期運用することで元本割れリスクが下がる
  • 20年間の保有で元本割れリスクはほとんど0%
  • 一時的な元本割れをしてもその場で売却はNG!長期運用で損失はふせげる!
  • 売却のタイミングが大切!前もって計画を立てておこう
  • 目標を立て、投資の目的、金額、期間を明確化する
  • 新NISAでは非課税期間無期限化で時間の縛りがない!より計画することが大切に
  • 積立NISAの運用のお悩みは、マネーキャリの専門家とのオンライン無料相談がおすすめ!
  • マネーキャリアは保険、投資、家計の相談が何度でも無料で満足度98.6%!下ボタンをまずはクリック!

積立NISAは、元本割れしてしまう確率もあります。元本割れしたらどうするべきなのか、20年後に元本割れしたらどうなるのか、元本割れは借金となってしまうのか気になりますよね。この記事では積立NISAの元本割れの確率や元本割れ後の対処法について解説します!

この記事の目次

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積立NISAが元本割れする可能性は?元本割れしたらどうなる?


少額から投資を始められることで人気の積立NISA 
日本国民の18歳以上なら誰でも利用でき、銀行や証券会社で手軽に口座を開設できます。

政府が選定した投資信託が対象で、運用や売却で得た利益は非課税
しかも、非課税の期間はなんと20年!(新NISAでは無期限)

老後資金がひとり2,000万円必要といわれる時代に、貯蓄とあわせて自分で資金をまかなうことを促進するために設けられた制度でもあります。

しかし、購入した資産の価額が購入金額を下回る、元本割れになってしまった!
などということがあっては大変です。

元本割れしてしまった際の対策をお伝えすると、結論、その時に売らなければ問題ありません!


今回は、積立NISAでの元本割れの可能性と、そうならないための対策元本割れ時に途中解約するデメリットについてお伝えしていきます。

そもそも積立NISAの元本割れとは?

そもそも、元本割れとはなんでしょうか。

  • 元本割れ… 購入した資産が、元本(投入した資金)を下回ること

月3万円を1年積み立て、資金36万円を投入している投資信託

現在の価額が30万円…6万円も下がってる!といった状態です。


しかし、このような上下で慌てる必要はありません。

金融商品の市場価格は、かならず毎日変動します。


売却前なら、含み損という状態にとどまり、このあと価格が戻れば損失にはならないのです。


ちなみに、積立NISAでは、株式などの信用取引や、FXなどのレバレッジ取引などのように自己資金以上の購入はできません。

つまり、元本割れをしても自分の資金は減りますが、借金になることはないので、その点はご安心を。


一時的な元本割れが起こっても、あせらず対策を実行するのが大事です。

積立NISAが元本割れする確率とは

実際に、積立NISAで元本割れの可能性はあるのでしょうか。


高校生のための金融リテラシー講座(金融庁)の資料を表にして比較しましょう。

5年間20年間
元本割れ
10%超なし
投資額100万円あたりの
最終積立額
74~176万円186万円~311万円
投資効率-0.26%~76%86%~211%


このデータは、1989年から毎月同額分散投資した年間収益率と運用結果です。

5年間の運用では、元本割れが10%超の割合で起きていますが、20年運用では元本割れなし

そのため、20年間運用を続けていると、元本割れの確率がほとんど0%になることがわかりますね。


また、投資効率も20年の方が断然効率的という結果が出ています。


これは、毎月積立を行うこと、分散投資を行うことが前提となっています。

つまりその両方をおこなう積立NISAでは、長期運用することで元本割れを防ぐことができるのです。

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積立NISA元本割れした状態で途中解約したらどうなる?


積立NISAで購入した投資信託の銘柄が元本割れしている。

これ以上価額が下がる前に、さっさと売却してしまおう!


元本割れが起こると不安になり、そんな気持ちになるのもわかります。

しかし、この判断は正しいでしょうか?


答えは…NOですね。

ここでは、途中解約して売却することによって生じるデメリットをお教えしましょう。

  1. 複利効果が得られない
  2. 非課税枠が少なくなる

1の複利効果よく聞く言葉ですが、実際どれくらい重要なのか、あまり知らない方もいらっしゃるでしょう。

2の非課税枠が少なくなるというのは、どういう意味なのでしょうか。


くわしく解説していきましょう。

①複利効果が得られない

途中解約の大きなデメリットは、複利効果を得られなくなること。 


  • 複利効果とは…1だった資金が、運用年数により(1+利率)²…3乗、4乗となり、利益が飛躍的に上がっていくこと

月5万円を年利5%で積み立てた場合、運用年数でどれくらいの投資効率の差が出るのか比較しましょう。


運用期間(年利3%)最終積立額投資効率(利益÷元本×100)
3年1,937,667円7.64%
8年5,887,026円22.64%
15年13,364,447円48.49%


運用年数があがるほどに投資効率は飛躍的に上がり、15年運用は、3年に比べて6.346倍効率よく投資できることがわかります。


中途解約すると、その効果を失ってしまうことになります。

つまり、1年でも長く複利効果をきかせる長期運用こそ、積立NISAのキモなのです。

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積立NISAに複利効果はない?複利効果の仕組みや複利計算について解説

②非課税枠が少なくなる

途中解約して売却することのデメリットその2は、非課税枠が減ってしまうこと。


積立NISAでは、売却による120万円の年間投資枠の復活はありません


現在100万円の積み立てをしているなら、持っている資産を50万円分売却しても、年間枠の残りは20万円のままなのです。


売却後、新規銘柄を購入するのに、年間投資枠を消費してしまうことになってしまいます。


持ち続けている間は、どれだけ含み損があっても損失は確定しないのです。

そのために、積立NISAは20年という長い非課税期間が用意されており、その間に回復していく可能性の方が大きいのです。


元本割れしていても売却せず、そのまま保有を続けて複利効果を働かせ、価格の回復を待ちましょう。

2024年からの新NISAでは非課税枠の再利用が可能になります!

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20年後売却時の元本割れを防ぐために気をつけたいこと4つ


積立NISAで購入した資産は、20年後に非課税期間の終了を迎えます。

その時の選択肢は、非課税期間内に売却か、課税されても運用を続けるか、このどちらかです。


しかし、いざ売却というタイミングで元本割れしていたら、長期運用する意味がありませんね。


ここでは、20年後の元本割れをふせぐポイントをお伝えします。

  1. 元本割れが原因の途中解約はNG!長期運用を心がける
  2. 長期的に利益が出る銘柄を選ぶ
  3. 20年ギリギリではなく、15年目あたりから売却タイミングを考える

長期運用の終わりに、後悔しないための重要なポイントです。


ぜひ最後までご覧になって元本割れ対策を行なってください。


また、マネーキャリアでは他記事でも元本割れに関して紹介しています。興味のある方はこちらもご覧ください!

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積立NISAが20年後に暴落したらどうなる?出口戦略や元本割れ対策を紹介

①元本割れが原因の途中解約はNG!長期運用を心がける

元本割れしている状態で、途中解約し売却すると、損失が確定してしまいます。


価格が一時的に下がっても、またじわじわと上がります。

歴史上の大きな金融危機からも、相場はつねに時間をかけて回復してきたのです。


最初にご紹介した高校生のための金融リテラシー講座(金融庁)の資料をもう一度見てみましょう。

 5年間20年間
元本割れ 10%超なし
投資額100万円あたりの
最終積立額
74~176万円186万円~311万円
投資効率-0.26%~76%86%~211%


このデータは、1989年からの長期分散積立だということを思い出してください。

つまり、1990~1993年の日本のバブル崩壊をはさんだ5年と20年運用の比較データです。


バブル崩壊で日本の相場は暴落しましたが、長期分散積立では20年の運用で元本割れは出ていないのです!

 

積立NISAの長期・分散・積立強みを生かし、動揺することなく運用を続けましょう。

②長期的に利益が出る銘柄を選ぶ

元本割れしないよう長期的に利益が期待できる銘柄を選びましょう。


◆経済成長が期待できる地域の資産が組み込まれている銘柄

 新興国は、経済成長の伸びしろが期待できます。


 ただ新興国ならではのカントリーリスク(経済、治安の不安定さによるアクシデントのリスク)があり、集中投資は慎重に。


新興国の資産が組み込まれた銘柄や、先進国株式と組み合わせるなどリスクを下げつつ投資を行いましょう。


◆純資産残高が大きい銘柄

純資産残高が大きい銘柄は、規模の大きく人気であることを示します。


運用が安定し、運用コストが購入者に響きにくい利点があるので、選ぶ際の基準にするとよいでしょう。


◆コストが低い銘柄

投資信託は、購入時手数料、信託報酬、信託留保額という運用コストがかかります。


特に、信託報酬は毎日差し引かれるので、長期運用するほどその差が大きくなります。

購入時にはかならずチェックを!

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③20年ギリギリではなく、15年目あたりから売却タイミングを考える

積立NISAの非課税期間は20年。

その後は、資産は課税口座に移され、運用も売却益も20.315%の所得税がかかります。


しかし、20年ギリギリで売却すると、その時に元本割れしていた場合、損失が出てしまいます。

前もっていつまでに売却するか考えておくのが大切です。


積立NISAでの購入ができるのは、2023年12月まで

その商品を保有できるのは、最長2042年までです。


つまり、その頃になると2023年中に購入された商品の売却が集中するのでは?という予測がたてられますね。

売る人が多ければ、価格は下がってしまいます。


それよりも前、15年が過ぎたら高値のタイミングで売却!と決めておけば、のこり5年間で値上がりの時期を見計らえばよいのです。


予測を立て、余裕をもって売却を行うことで大事な利益を守りましょう。

元本割れを起こすのは絶対に阻止したい、できるだけ利益を得ることができる運用を行いたいという方は一度マネーキャリアでFP資格を持つ専門家に相談してみることもおすすめです!


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新NISAで元本割れを起こさないように気をつけたいこと


2024年から積立NISA・一般NISAに代わり、新NISAが始まります。

  • 非火星期間の恒久化
  • 非課税保有資産の上限が大幅にあがること
  • 積立NISAの資産が非課税期限となるまで併用できる

などのメリットがたくさん。

そんな新NSAでも、元本割れを防ぐため、気を付けたいことがあります。


それは、恒久化によって時間のしばりがなくなること。

これはメリットでもあり、一方、売るべきタイミングの判断がより難しくなるということでもあります。

  • 目標を立て、投資の目的、金額、期間を明確化する
  • リスク管理の方針を決め、いつまでに売却するか、具体的な運用計画を立てる
  • 柔軟に対応しながらも、大切な部分がぶれないようにする

この3点を守り、利益を育てていきましょう。

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積立NISAの元本割れリスク以外のデメリット2選


長期・分散・積立の3本柱で運用して、利益をねらえる積立NISA。

心配な元本割れについても、対策は長期運用と売却のタイミングにあり!とお伝えしてきました。


長期運用をすればするほど…

  • 元本割れのリスクが低くなる
  • 複利効果が働いて投資効率が高まり、利益が飛躍的に伸びていく

ということがわかりましたね。

しかし、元本割れ以外にも積立NISAのデメリットはあります。

  1. 現行NISAではつみたて枠と投資枠の併用ができない
  2. 必ず利益を保証するものではない

ここからは、この2つのデメリットの詳細と、その対処法について解説していきましょう。

デメリット①現行NISAではつみたて枠と投資枠の併用ができない

1つめのデメリットは、積立NISAと一般NISAが選択制であること。

2つの制度の主な違いはこちら。


積立NISA一般NISA
非課税期間20年間5年間
購入できる
商品
政府の基準に沿った
投資信託のみ
株式、債券、
積立NISA対象外の投資信託
など
投資枠
40万円/年間120万円/年間


一般NISAの魅力はなんといっても、購入できる資産の選択肢の多さ

併用できないのは、なんとも残念ですよね。


しかし、新NISAでは、この2つの制度がひとつになり、積立投資枠+成長投資枠という仕組みに生まれ変わるのです!


しかも、積立NISAで保有している非課税期間の期限が来るまで、新NISAと併用することができるという嬉しい仕様。


今デメリットでも、もうすぐメリットになるこの制度を、存分に活用しましょう!

デメリット②必ず利益を保証するものではない

元本割れ以外の、2つめの積立NISAのデメリットは必ず利益を保証するものではないということです。

積立NISAでは元本保証はありません。


しかし、積立NISAは投資初心者のための制度のため、リスクを下げるためのしくみが備わっています。

それが、長期・分散・積立のシステムです。

効 果
長 期一時的に元本割れしても、価格の回復を期待できる
分 散投資信託(ひとつの銘柄で多くの資産に投資する)
のみが対象
積 立毎月一定額購入でドル=コスト平均法を利用し、
購入コストが下がる

ドル=コスト平均法とは、 毎月一定額で、高い時は口数を少なく買い、安い時は多く買うことで、購入額が下がっていくという方法です。


つまり、価格変動に動じず積立NISAの強みを活かせば、利益守っていけるのです!

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積立NISA|元本割れの不安や心配相談はマネーキャリアへ!

さて、ここまで積立NISAの元本割れの可能性や、その対策について解説してきました。


今は情報があふれる時代。インターネットでも、投資についての専門サイトもたくさんありますよね。

でも、どんなに情報を集めても、最後は自分で決断を下さなくてはなりません。


  • もっと、運用や家計について直接相談できる相手がいないかな…

そんな時は、頼れるプロマネーキャリアのFPに相談しましょう!


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まとめ:長期運用で元本割れリスクに備えよう!


いかがでしたでしょうか。


今回は、以下についてお伝えしました。

  • 積立NISAでの元本割れの可能性
  • 元本割れをふせぎ、利益を守る方法


重要なポイントは、以下になります。

  1. 長期・分散・積立の投資で、元本割れの可能性はごく低くなる
  2. 一時的な元本割れをしても、長期運用で損失をふせぐことができる!
  3. 売却のタイミングが大切!前もって計画を立てておこう
  4. 目標を立て、投資の目的、金額、期間を明確化しよう
  5. 新NISAでは非課税期間無期限化で時間の縛りがない!より計画することが大切になる

それでも、積立NISAで実際に資産運用することは大変なこと

時には購入する銘柄や、売却のタイミングで悩むこともあるでしょう。


そんな時は、お金のプロマネーキャリアに相談して解決!


長期運用で積立NISAの利点を存分に生かし、  あなた自身の夢をかなえ、ご家族との未来を見据えて資産形成をしていきましょう!


また、マネーキャリアでは他にも積立NISAに関連する記事を紹介しています。

気になるのものがありましたらぜひチェックしてみてください。

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記事監修者「谷川 昌平」

この記事の監修者谷川 昌平
フィナンシャルプランナー

東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。