iDeCoの楽天カード払いはできる?iDeCoで楽天ポイントはたまるの?クレカ払いはiDeCoではなく投資信託で可能です。投資信託のクレカ払いができる証券口座の比較や投資信託の楽天カード払いがおすすめな理由を紹介中!楽天ポイントでできる「ポイント投資」も紹介。
監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。
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この記事の目次
- iDeCoでクレカ払いできる?楽天カードでポイントはたまる?
- iDeCoでクレジットカード払いはできない!
- iDeCoのクレカ払いはどこの金融機関も実施していない
- 楽天カードが使えないのでiDeCoで楽天ポイントはたまらない
- クレカ払いができるのは投資信託(積立NISAなど)のみ
- クレカ払いによる投資信託のメリット・デメリットを紹介!
- メリット①:積み立て金額に応じてポイントがたまる
- メリット②:証券口座の開設がスムーズ
- メリット③:証券口座に自分で入金する手間が省ける
- デメリット:クレカ払いだと買い付けは月に一度のみ
- 投資信託のクレカ払いができる証券口座を徹底比較!
- 楽天カード×楽天証券の特徴
- 三井住友カード×SBI証券の特徴
- セゾンカード/UCカード×スマートプラスの特徴
- エポスカード×tsumiki証券の特徴
- タカシマヤカード×SBI証券の特徴
- 【注意】マネックス証券で投資信託のクレカ払いはできない
- 投資信託で楽天カード払いはおすすめ!その理由を解説
- 楽天カードの楽天ポイント付与率は1%なので比較的高い
- 投資信託で貯まる楽天ポイントは使い道が多くて便利
- 楽天証券だと積立NISA・一般NISAのどちらもOK
- 口座連携サービス「マネーブリッジ」が利用できる
- iDeCoと投資信託はどちらを選ぶべき?特徴を解説
- iDeCoのメリット・デメリット
- 投資信託のメリット・デメリット
- iDeCo・投資信託はどんな人におすすめ?それぞれ紹介
- iDeCoがおすすめな人の特徴を紹介
- 投資信託がおすすめな人の特徴を紹介
- 参考:楽天ポイントの「ポイント投資」について解説!
- 貯まった楽天ポイントで投資信託ができるサービス
- 国内株式やバイナリーオプションにも楽天ポイントが使える
- ポイント投資をすると楽天市場で買い物時に付与される楽天ポイントが+1倍される
- 「ポイント投資」のやり方(投資信託のスポット購入)を解説
- まとめ:投資信託を利用するなら楽天カード払いはおすすめ!
iDeCoでクレカ払いできる?楽天カードでポイントはたまる?
こんにちは。マネーキャリア編集部です。
先日、20代の女性の友人からこんな疑問を寄せられました。
「iDeCo(イデコ)を使っているんだけど、毎月決まった額を払うならクレジットカードで払ってポイントためたいんだよね。楽天カードなら楽天証券での投資でクレカ払いできるって聞いたことあるんだけど、iDeCoでもできるの?」
ここでは、
- iDeCoでクレジットカード払いができるのか
- クレカ払いができる投資と証券会社
- iDeCoと投資信託の特徴
- 楽天ポイント投資について
など、iDeCoや証券会社のクレカ払いについて解説する記事になっています。ぜひ最後までご覧ください。
マネーキャリアでは、お金に関する記事が数多くありますので興味のある方は合わせてご覧ください。
iDeCoでクレジットカード払いはできない!
まず、iDeCoでクレジットカード払いは対応していません。
全て銀行口座からの引き落としのみとなります。
ここでは、
- iDeCoのクレカ払いはどこの金融機関も実施していない
- 楽天カードが使えないのでiDeCoで楽天ポイントはたまらない
iDeCoのクレカ払いはどこの金融機関も実施していない
楽天証券に限らず、どの金融機関でもiDeCoのクレカ払いは非対応です。
本来、株式や投資信託などの金融商品は現金と引き換えに購入する「現物取引」が原則です。
ネット証券の場合、口座に現金がなければ購入できません。
クレカ払いは、カード会社からお金を借りて金融商品を購入しているのと同じなので、原則認められないのです。
後述しますが、クレカ払いが認められているのは下記3点を満たす場合に限られています。
- 少額の積立であること
- 証券口座内で完結する取引であること
- 自社や提携先のクレジットカードであること
楽天カードが使えないのでiDeCoで楽天ポイントはたまらない
iDeCoで楽天カード払いはできませんので、iDeCoそのもので楽天ポイントはたまりません。
そもそも楽天証券のiDeCoは、口座管理料が無料です。
iDeCo利用者が購入する投資信託からわずかに運用手数料(信託報酬)が取れますが、手数料の安い投資信託がほとんどな上、運用金額も微々たる額なので大した利益は見込めません。
反面、国民年金基金連合会とのやりとりや書類のチェックなど、通常の口座と比べてコストがかかります。楽天証券に限りませんが、口座管理料を無料にしている金融機関にとって、iDeCoは「口座開設数を増やすためのエサ」くらいにしかなりません。
ほとんど利益が出ない中、運営しているiDeCoに楽天ポイントを継続的に付与していたらiDeCoそのものが成り立ちません。
そのため、iDeCoの拠出そのもので楽天ポイントはたまりません。
クレカ払いができるのは投資信託(積立NISAなど)のみ
クレカ払いができるという話は、iDeCoではなく投資信託の積立です。
投資信託の積立に利用できる口座は、2021年9月現在3種類あります。
- 特定(一般)口座:通常の証券取引口座
- NISA口座:年120万円、投資に対する利益が非課税
- つみたてNISA口座:年40万円、投資に対する利益が非課税
クレカ払いによる投資信託のメリット・デメリットを紹介!
クレカ払いで投資信託を積み立てるメリット・デメリットをご紹介します。
ほとんどメリットしかありませんので、投資信託の積み立てをiDeCo以外で考えている人にはおすすめです。
メリット①:積み立て金額に応じてポイントがたまる
積み立て金額に応じてポイントが貯まります。
証券会社によって異なりますが、例えば楽天証券の場合、月5万円を限度に1%(最大月500円分)のポイントが貯まります。
永続すると断言はできませんが、改悪されない限り毎月500円分タダでもらえるようなものです。年間6000円の収入と考えれば、決してあなどれません。
メリット②:証券口座の開設がスムーズ
クレカ払いができる証券会社は、全てネット証券です。
店舗型のように、来店したり書面を郵送したり等、前時代的で面倒な手続きは要りません。
最近は本人確認書類もスマホのカメラで対応しており、スマホ1台で口座開設手続きまで完了します。NISA口座やつみたてNISA口座は、税務署の確認作業があるためすぐに開設できませんが、通常の証券取引口座のみなら3日程度で終わります。
その後のクレカ払いの設定も、対応クレカさえあればネット上で完結。
非常にスムーズです。
メリット③:証券口座に自分で入金する手間が省ける
投資信託を買う際は、証券口座に入金していなければいけません。
入金がない場合、積み立て設定をしていても買付されないことがあります。
クレカ払いなら、証券口座内にお金がなくてもクレジット払いで引き落としてくれます。
手間が省けるのはもちろん、入金忘れなどのうっかりミスも防げるのです。
デメリット:クレカ払いだと買い付けは月に一度のみ
クレカ払いの唯一のデメリットは、積み立て(買い付け)が月1回しかできないことです。
通常、投資信託の積み立ては様々な注文方法を指定できます。
- 毎日積み立て
- 毎月積み立て
- 指定日積み立て
投資信託のクレカ払いができる証券口座を徹底比較!
投資信託のクレカ払いができる証券口座は、2021年9月現在4社です。
- 楽天証券
- SBI証券
- スマートプラス
- tsumiki証券
楽天カード×楽天証券の特徴
「投信積立といえば楽天」と言っていいほど知名度の高い楽天証券です。
楽天カードの積み立てで、毎月5万円まで1%分のポイントが貯まります。
1%のポイント還元率はキャンペーンではありませんので、楽天が改悪しない限り永続します。
楽天証券で買い付けができる投資信託は2683本(2021年9月13日現在)で、人気のある投資信託はほぼ積み立て対応です。
選べる投資信託は限定されますが、つみたてNISAでの投信積立にクレカ払いを利用することもできます。
商品の幅広さ、ポイント還元率、楽天ポイントの利便性、総合的にみてバランスが良く使いやすいので、投資信託のクレカ払いの中では一番のおすすめです。
三井住友カード×SBI証券の特徴
ネット証券の最大手であるSBI証券も、楽天証券に追随して2021年6月下旬よりクレカ払いをスタートさせました。
提携先の三井住友カードの積み立てで、毎月5万円まで投資信託が積み立てできる点は、楽天と全く同じです。選べる投資信託も、ほとんど楽天と大差ありません。
楽天と異なるのはポイント還元率で、クレジットカードによって変わります。
現在はキャンペーン中で、2021年12月までは年会費無料の三井住友ナンバーレスカード等で1.5%、各種ゴールドカードなら2%、プラチナカードなら3%です。
ただし、来年以降は下記の還元率に落ちてしまいます。
- 年会費無料のカード:0.5%
- 各種ゴールドカード:1%
- 各種プラチナカード:2%
セゾンカード/UCカード×スマートプラスの特徴
投資信託だけではなく日本株もクレカ積み立てを可能にしている唯一の証券会社がスマートプラスです。
セゾンカードで有名なクレディセゾンと協業したサービス「セゾンポケット」で、投資信託または日本株の積み立てができます。
ただし、楽天やSBIと比べて見劣りする点が目立ちます。
- 投資信託が2本しか選べない
- ポイント還元率が0.1%しかない
- クレカ積み立て以外のサービス面で楽天やSBIに著しく劣る
初めて投資する人にとっては、多数の投資信託から選べる楽天やSBIの方が良いです。
エポスカード×tsumiki証券の特徴
tsumiki証券はエポスカードと協業してクレカ積み立てサービスを提供しています。
こちらは投資信託5本のみと、かなり絞り込んでいます。
tsumiki証券もスマートプラスと同様、楽天やSBIにサービス面で劣るので選ぶ意味はありません。
ポイント還元率も1年目が0.1%で、以後は1年ごとに0.1%、最大0.5%にしかなりません。
始めから楽天やSBIでクレカ積み立てをしたほうがポイントがたまります。
タカシマヤカード×SBI証券の特徴
SBI証券はタカシマヤカードとも協業しています。
2020年7月からスタートし、高島屋の実店舗を持つ強みを生かし、店舗で資産運用の相談ができる点を特徴にしています。
投資信託の積み立てが月5万円までできる点は、三井住友カードと同じです。
ただ、ポイント還元率が最大0.5%と低く、保有金額が少なければ5年目以降でも0.3%の還元率です。
三井住友カードの方が明らかに還元率が高いので、わざわざこちらを選ぶ意味はありません。
【注意】マネックス証券で投資信託のクレカ払いはできない
マネックス証券は、2021年2月頃「投資信託のクレカ積み立てを2021年春からスタートさせる」と発表していました。
ですが、2021年9月現在でも始まる気配はありません。
マネックスカード自体は、カード会社のアプラスと協業して5月下旬より発行開始していますが、クレカ払いによる投資信託の積み立てサービスは2021年冬以降のスタート予定です。
ポイント還元率は1%の予定で楽天と並びますが、ポイントの使い勝手では絶対に楽天には勝てません。開始が遅れる可能性もありますし、わざわざ待つ意味はありません。
投資信託で楽天カード払いはおすすめ!その理由を解説
楽天カードの楽天ポイント付与率は1%なので比較的高い
ポイント付与率(還元率)1%は、キャンペーンなしであることを考えれば高い水準です。
楽天カードは一般カード、ゴールドカード、プラチナカードの3種ありますが、どれでも1%です。
年会費無料の一般カードで、投信積み立てで1%の還元率があるのは、2021年9月現在楽天カードのみです。
投資信託で貯まる楽天ポイントは使い道が多くて便利
たまるポイントは楽天ポイントとなりますが、使い道が多くて大変便利です。
慣れれば、ほぼお金と同様に使えます。
店舗や楽天市場でポイントを使える他にも、日常生活の様々な場面で利用できます。
- 楽天でんき:電気料金の支払い
- 楽天モバイル:通信料金の支払い
- 楽天カード:カード料金の支払い
楽天証券だと積立NISA・一般NISAのどちらもOK
楽天証券×楽天カードの投信積み立てなら、つみたてNISAやNISA(一般NISA)どちらも使えます。
NISAは少額投資非課税制度とも言われ、投資の利益に対して本来発生する20.315%の税金がゼロになります。
つみたてNISAは年間40万円×20年分の投信積み立てが可能で、NISAは年間120万円×5年の運用が可能です。
NISAで金融商品を購入できるのは2023年までですが、つみたてNISAでは買えない投資信託も購入できます。
「どちらが良いか全くわからない」という人はつみたてNISAをおすすめしますが、つみたてNISAでは買えない投資信託を買いたい場合はNISAも選択肢の一つです。
NISAとつみたてNISAは「どちらかを1人1口座まで」で、両方開設はできません。どちらかを選んで楽天カードで投信積み立てを行うことができます。
口座連携サービス「マネーブリッジ」が利用できる
楽天証券では、楽天銀行との口座連携サービス「マネーブリッジ」が利用できます。
マネーブリッジは、楽天銀行の普通預金口座残高と楽天証券での買い付け可能額を完全に連携するものです。
他の証券会社で必要な、銀行から証券口座への振り込みが不要になります。
SBI証券では似たような仕組みがありますが、一度別の預金口座に振り分ける手間がかかりますので楽天証券の方が使い勝手は上です。
さらに、マネーブリッジを利用すると楽天銀行の普通預金金利が0.1%になります。
メガバンクの普通預金金利0.001%の100倍です。
iDeCoと投資信託はどちらを選ぶべき?特徴を解説
では、iDeCoと投資信託はどちらを選ぶべきでしょうか。
それぞれメリット・デメリットがありますので、個々の状況に合わせて決めるべきです。
iDeCoのメリット・デメリット
- 掛け金が全額所得控除(小規模企業共済等掛金控除)になる
- 受取時も退職所得控除や公的年金等控除が利用できる
- 投資で得た利益は非課税
- 掛け金には上限があり、会社員や公務員は最大月2.3万円と少ない
- iDeCoの運用は手数料が毎月最低171円かかる
- iDeCoの解約は60歳まで不可(一度始めると60歳までやめられない)
- 死亡時、障害発生時を除いて途中で換金できない
投資信託のメリット・デメリット
メリット
- 売買時に手数料がかからない(一部投資信託を除く)
- iDeCoで発生する毎月の手数料などは一切かからない
- 自由に換金できる
- つみたてNISAやNISAなど投資利益を非課税にする口座でも買える
- 節税はできない
- つみたてNISAやNISA以外で投資信託を購入すると売却時に税金が発生する
iDeCo・投資信託はどんな人におすすめ?それぞれ紹介
iDeCoや投資信託は、どんな人におすすめでしょうか。
おおまかに言えば下記のとおりです。
- iDeCo:老後の資産形成をしたい人
- 投資信託:上記以外の資産形成をしたい人
iDeCoがおすすめな人の特徴を紹介
iDeCoは、節税をしつつ老後の資産形成もできる制度です。
おすすめできるのは、下記全てにあてはまる人です。
- 安定して月1~2万円を拠出し続けられる収入や余力がある
- 結婚や子育てなど、老後以外の資産形成はある程度できている
- 退職金が十分ではない会社に勤めているor自営業者
投資信託がおすすめな人の特徴を紹介
投資信託がおすすめできる人は、下記のとおりです。
- 老後以外の資産形成が十分ではない
- 安定した収入がない
- 30代や40代での早期退職を考えている
参考:楽天ポイントの「ポイント投資」について解説!
楽天カードでの投信積み立てとして圧倒的におすすめできる楽天証券。
楽天証券でできる「ポイント投資」についても解説します。
貯まった楽天ポイントで投資信託ができるサービス
名前の通りですが、他のポイントにもある「ポイント運用」とは根本的に異なります。
楽天のポイント投資は、楽天証券で販売している投資信託をポイントで買えるサービスです。
ポイント投資は非常に使いやすく、下記3パターンで利用可能です。
- ポイントだけで投資信託を買い付け
- ポイント+現金で投資信託を買い付け
- ポイント+クレカ払いで投資信託を買い付け
国内株式やバイナリーオプションにも楽天ポイントが使える
投資信託以外にも、国内株式やバイナリーオプションでも楽天ポイントが使えます。
バイナリーオプションは、FXを単純にしたものと考えてください。
一般的には投資初心者がいきなり始めるものではありませんが、興味のある人は始めてみても良いでしょう。
ポイント投資をすると楽天市場で買い物時に付与される楽天ポイントが+1倍される
ポイント投資には別のメリットもあります。
楽天市場で買い物する際のポイント倍率が+1倍になります。
楽天のSPU(スーパーポイントアッププログラム)の一つです。
ただし条件が3つあります。
- 1ポイント以上の利用
- 1回500円以上の買い付け
- 楽天ポイントコースの設定
「ポイント投資」のやり方(投資信託のスポット購入)を解説
ポイント投資のやり方は簡単です。
楽天証券口座を持っていない人は口座開設ページから手続きを行ってください。
以下は口座開設されていることが前提です。
- コース設定を「楽天ポイントコース」へ変更する
- 買いたい投資信託を選択し、スポット購入を選択
- 目論見書(説明書)確認
- 利用したいポイントを入力
- 買い付け
まとめ:投資信託を利用するなら楽天カード払いはおすすめ!
- iDeCoでクレカ払いはできない
- 楽天証券×楽天カードは投信の積み立てとして最もおすすめ
- 楽天証券を使うメリット
- iDeCo・投資信託の比較やおすすめできる人について
残念ながらiDeCoには使えませんが、投資信託の積み立てに楽天カード払いはおすすめです。資産運用の第一歩として、ぜひ始めてみてください。