iDeCoポートフォリオについて解説【iDeCo運用方針や運用組み合わせ】のサムネイル画像

▼この記事を読んでほしい人

  • iDeCoのポートフォリオが何かわからない人
  • iDeCoの適切な資産配分方法が詳しく知りたい人
  • iDeCoの自分に合った資産配分の例が知りたい人

▼この記事を読んでわかること

  • iDeCoのポートフォリオについての解説
  • iDeCoのポートフォリオの様々な状況別の例について解説
  • iDeCoの資産配分を考えるときのポイントと注意点
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内容をまとめると

  • iDeCoポートフォリオは運用方針や運用商品組み合わせを決めるもの
  • iDeCoポートフォリオを考える際のポイントについて詳しく解説
  • iDeCoのおすすめポートフォリオについてリスクを抑えたものからリターンが大きいものまで詳しく解説
  • 今の時代年収資産運用や積み立てをしていないと将来お金に困ることになる
  • 資産運用や積み立てに関する相談はお金のプロであるFPに相談すべき
  • FP相談で迷ったらマネーキャリアがおすすめ

iDeCoを利用する際に気になるのがポートフォリオ(運用商品の配分決め)だと思います。運用商品にはリスクが大きいものからリターンの少ないものまでありどれを選べば良いかわからない人も多いでしょう。今回は実際のiDeCoのポートフォリオをもとに詳しく解説します。

監修者「谷川 昌平」

監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー

株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。
>> 谷川 昌平の詳細な経歴を見る

この記事の目次

iDeCoポートフォリオって何?【おすすめiDeCoポートフォリオを紹介】

こんにちは、マネーキャリア編集部です。 


先日、iDeCo利用を考え中の方からこんな相談がありました。

iDeCoは60歳以降に運用したお金を受け取る私的年金です。ご自分のニーズに合った運用方法を選べば、無理なく長期の継続が可能なはずです。ご自分の豊かな老後の送る支えともなることでしょう。


しかし、iDeCoのポートフォリオは多種多様で、どんな組み合わせが正解かは断言できません。経済市場の動向や、ご自分の目指す運用成果によっても、理想的なポートフォリオは異なってきます。


今回はiDeCoのポートフォリオの特徴やポイント、おすすめポートフォリオ等について解説します。iDeCoのポートフォリオをどのように決めるべきか、悩んでいる方のお手伝いとなれれば幸いです。

iDeCoポートフォリオは運用方針や運用商品組み合わせを決めるもの

ポートフォリオ資産配分のことであり、運用方針を決め、多彩な運用商品を組み合わせることで、投資のリスクを軽減し、安定的な資産運用を図ることが期待できます。


iDeCoの運用商品は株・債券・定期預金・保険と多様に存在します。とはいえ利用者が投資の経験の他、投資信託等の金融商品の知識に乏しい場合、どんな商品を選ぶべきかよくわからないことでしょう。


そのため、まずは各運用商品にどんな強みがあるのか、どんな気を付けるべき点があるのか、良く把握しなければいけません。

iDeCoポートフォリオを考える際のポイント

iDeCoを利用する場合、まず運用商品を決めますが、一つの運用商品で運用を行っても構いません。しかし、iDeCoでは投資信託を選んで運用したい方々も多いはずです。


この投資信託は確かに運用成績が良ければ、予想を大きく上回る収益が期待できます。逆に運用成績が悪ければ損失を被る恐れもあります。一つの運用商品だけだと、その影響を大きく受けてしまいます。


そのため、ポートフォリオを慎重に決めることがリスク軽減のポイントとなります。


こちらでは

  • 債券型・株式型のメリット・デメリットとは
  • 株式グローバル型のポートフォリオ
  • 各国の株式指数をチェック
  • 為替ごとの騰落率をチェック
以上を解説します。

債券型と株式型のメリット・デメリットについて知ろう

iDeCoで運用する投資信託には債券型・株式型商品があります。こちらの強みやリスクについて見ていきましょう。


iDeCo債券型

債券型とは国内債券・外国債券を指します。日本国内や外国の公債または社債に投資します。債券型の特徴は次の通りです。

  • メリット:価格の動きが小さく、安定した運用が期待できる。
  • デメリット:株式ほど運用成果は大きくならない。外国債券は為替変動リスクあり。
また、社債の場合は倒産するおそれについても留意しておきましょう。

iDeCo株式型

株式型とは国内株式・外国株式を指します。日本国内や外国の企業に投資します。株式型の特徴は次の通りです。
  • メリット:運用次第で大きなリターンが期待できる。
  • デメリット:価格変動が大きく不安定、外国株式は為替変動リスクあり。
外国株式の運用は成績が良ければ大きな利益を期待できます。しかし、経済市場の動向に影響を受け、それに加え投資先の国・地域の政情不安で大幅な株価下落も想定されます。

株式グローバル型を中心とした資産配分

世界経済は拡大し、以前は発展途上国と呼ばれていた国々も目覚ましい経済発展を行っています。海外の国や地域・企業の躍進は今後も続くはずです。


一方、日本国内は高齢社会を迎え、人口減少に歯止めがかかりません。この状況を考慮するなら、将来の日本の経済成長はあまり期待できないとみて良いでしょう。


経済成長は株式上昇率に反映されます。そのため、外国株式を主な投資対象とした方が大きな利益は期待できます。


しかし、前述したように外国株式は経済市場の強い影響を受け、為替リスク・大幅に株価が下落するリスクも否定できません。外国株式商品だけの運用はリスクが高いです。


そのため、外国株式を中心に国内債券・海外債券も組み合わせ、リスクを軽減するポートフォリオの検討が有効です。

投資先を決めるための各国の株式指数を見てみる

各国の株式指数は概ね運用期間が長ければ、上昇率の高くなる傾向があります。先進国である日本とアメリカの株式指数の上昇率(現地通貨建て)を見てみましょう(先進国株式指数)。

運用期間日本アメリカ
3年13.44%21.94%
5年52.88%88.60%
10年160.64%162.98%
20年95.10%189.15%
30年12.41%1101.42%

アメリカは運用期間30年で1101.42%と高い上昇率を誇ります。


一方、新興国であるインドやメキシコの新興国株式指数は次の通りです。

運用期間インドメキシコ
3年41.81%-8.35%
5年178.00%8.24%
10年135.00%18.27%
20年1070.00%653.71%
30年4666.07%1651.58%

運用期間20年・30年で見ると、インドやメキシコはいずれもアメリカの上昇率を上回っています。特にインドは運用期間30年、アメリカの4倍以上の上昇率を誇ります。驚異的な上昇率です。


一見すれば、新興国の外国株式で長期運用した方が大きな利益を得られそうです。しかし、海外の経済市場の動向は別の視点からも注視する必要があります。

投資先を決めるために為替ごとの騰落率について見てみる

為替については、新興国の通貨に対し円高が進行しています。前述したアメリカ、インドやメキシコの騰落率(価格変化)をみてみましょう。

為替(対円)アメリカドルインドルピーメキシコペソ
5年-2.43%-19.95%-20.30%
10年-0.97%-22.21%-21.69%
20年-11.64%-43.50%-56.12%

騰落率はアメリカが最も少ないです。その分、為替が安定していると言えます。一方の新興国であるインドのルピー、メキシコのペソは20年で価値が半分程度に下落、為替が不安定と言えます。


このような為替リスクも運用の際は十分検討するべきです。少なくとも新興国だけを投資先に選ぶのは避けた方が良いでしょう。

iDeCoポートフォリオを年代別に合わせてご紹介

iDeCoポートフォリオで、「この資産配分なら絶対に失敗しない。」という配分はありません。リスクは必ず存在します。iDeCoではニーズの変化に応じ、投資商品の種類・配分を変えることもできます


年代ごとに加入者の経済事情・家庭環境に合ったポートフォリオが望まれます。ご自分の目標や年代、残りの運用期間の長短に応じ、最適な運用スタイルは変わります。


こちらでは

  • 20代の場合
  • 30代の場合
  • 40代の場合
  • 50代の場合
  • 60代の場合

以上を解説します。

20代は積極的な投資がおすすめ

20代では40年近くにまで達する、長期の運用が期待できます。とはいえ、給与はそう高くない方々がほとんどでしょう。少額から毎月掛金を拠出した方が無難です。


また、運用期間が非常に長いので、大きな運用収益が見込める国内・外国株式を中心としたポートフォリオを設定することが考えられます。


国内・外国株式は損失のリスクがあるものの、長期に運用すればその損失をカバーする安定したリターンが得られると言われています。もちろん、株式だけで運用せず下表のようなポートフォリオで投資します。

運用商品割合
国内株式40%
外国株式30%
国内債券20%
外国債券10%

20代のiDeCo利用者によっては「もっと積極投資したい。」「いや、もっと安定志向でいきたい。」等、その方針はそれぞれ異なることでしょう。


少なくとも積極投資を目指す場合でも、上の表のように分散投資を心掛け、リスク軽減を図りつつ、各商品の投資割合を決めた方が無難です。

30代(独身・既婚)はライフステージの変化に合わせた投資がおすすめ

30代も30年近くにまで達する長期の運用が期待できます。給与もそれなりに高くなっていることでしょう。ただし、結婚し子育てをしている方々が多く、iDeCoへの毎月の掛金は家計の負担とならないよう設定しましょう。


ご家庭を持つ方々が多いので、ポートフォリオも若干債券の割合を増やし、リスク軽減を行います。独身の方は多少株式の割合を増すことも検討しましょう。

運用商品割合
国内株式35%
外国株式25%
国内債券30%
外国債券10%

なお、20代からiDeCoを始めた場合、30代でもずっと同じポートフォリオや掛金で継続する必要はありません。事情に合わせ柔軟な変更が可能です。


掛金等の変更方法の詳細はiDeCo公式サイト「加入者の方へ」を参考にしてください。

40代(独身・既婚)は目標によって投資する額を決める投資がおすすめ

40代はマイホームのローンに関する負担、子の教育資金の負担など、家族に関係する支出が多くなります。所得は更に増えている方々が多いものの、iDeCoの掛金負担は家族への支出も考慮し決定しましょう。


家族への支出も考慮しつつ運用するならば、資産を減らさないために、リスクを軽減するポートフォリオが無難です。独身の方は多少株式の割合を増すことも検討しましょう。

運用商品割合
国内株式35%
外国株式20%
国内債券35%
外国債券10%

株式・債券の割合は株式55%:債券45%または株式50%:債券50%で設定し、安全策をとった方が良いでしょう。

50代(独身・既婚)は安定運用する投資がおすすめ

50代は資産運用の最終段階に迫ってきています。子も独立し扶養する必要が薄れ、ローン等を完済またはその目途がたったなら、拠出する掛金額を増やしても構いません。


ご自分の退職年齢にそろそろ近づく段階なので、積極的な運用から安定性を重視する方向へ、方針を変化させましょう。強気の投資でこれまでうまくいってきた方々でも、慎重な対応が望まれます。


この大切な時期に投資で大損失を出しては、これまでの努力が水の泡です。

運用商品割合
国内株式15%
外国株式5%
国内債券60%
外国債券20%

よりリスクを減らすため、安全な国内債券の割合を増やした方が良いでしょう。リスクの高い外国株式はわずか割合に抑えておくべきです。

60代はリスクを抑えながら安定運用する投資がおすすめ

60歳になるとiDeCoでは運用したお金の受取が開始されます。60歳時点で加入から10年を経過していないならば、通算加入者等期間に応じ、受取開始年齢が定められます。


一方、これまで10年以上にわたり運用してきた場合、60~70歳の好きなタイミングで受け取れます。つまり、無理に60歳から受け取る必要はありません。


とはいえ、すぐに受け取らなくても、資産を大きく減らさない工夫は必要です。

運用商品割合
元本確保型商品90%
国内株式5%
外国株式5%

元本確保型商品には定期預金・保険が該当します。利益はあまり出ないものの損失を出さない商品です。元本確保型商品を9割で設定し、年金資産の一定割合の運用継続を図りましょう。その分、セカンドライフを充実させる資金確保が見込めます。

つみたてNISAとiDeCoを併用したポートフォリオ(30代・40代・50代)

iDeCoはつみたてNISAもしくは新NISAと併用することができます。


投資は長期間続けるほど元本割れのリスクが小さくなります。iDeCoは基本的に60歳になるまで引き出しが不可能です。


比較的リスクの大きな株式などをiDeCoで長期間積立し、比較的リスクの小さい債券をつみたてNISA(新NISA)で投資することで、リターンの大きな老後資金を期待しつつ、万が一の際に現金を引き出せる環境を作ることができます。

iDeCoにおける誤解と良いポートフォリオについて解説

ここまでiDeCoのポートフォリオを決める大切さについて解説してきました。当然ながらポートフォリオを定める場合、単に株式・債券・元本確保型商品を均等配分するだけで良いわけではありません。


こちらでは、iDeCoにおけるいろいろな誤解を取り上げ、良いポートフォリオの特徴を解説していきます。

分散投資か株式のみのどっちが最強?

iDeCoを運用する場合、分散投資が有効であることについて間違いはありません。例えば、国内・海外株式そして国内・海外債券を均等に配分すれば、確かにリスク軽減という意味では無難なポートフォリオと言えます。


しかし、資産形成をiDeCoだけしか行っていない方ならともかく、定期預金をそれなりに積み立てていたり、他の私的年金である「個人年金保険」を円建て・定額で堅実に運用したりしている人も多いはずです。


これらの堅実な運用も加味すれば、リスクが高いと言われている国内・海外株式の占める割合は、わずかということになるでしょう。


iDeCoを均等に配分した場合、国内・海外株式が仮に5割を占めていても、他の資産運用も加え全体的な資産配分を見てみれば、国内・海外株式の占める割合は相当少ないこともあり得ます。


つまり、iDeCoの中だけで分散投資を考慮しても、適切な分散とならないこともあるのです。リスクを可能な限り抑えたい場合は構いませんが、大きな利益を得たいならば、iDeCoでは国内・海外株式の割合を引き上げておきましょう。より効率的な資産運用ができるはずです。

iDeCoの途中引き出しは可能?

iDeCoで運用したお金を受け取るには、原則60歳を経過していることが必要です。一定の条件に該当しなければ、運用途中で積み立てたお金を引き出すことはできません。


それをデメリットに感じて、なかなか加入申込に踏み切れない方々も多いようです。しかし、誰しも何らかの事情が発生し資金を必要とする場合、安易に貯蓄等を引き出す傾向があります。


やむを得ない事情ではこのような対応も必要ですが、頻繁に積み立てたお金を引き出せるならば、老後の資金確保は難しくなります。


iDeCoは将来に安心して老後生活が送れることを優先し、安易に引き出さないような仕組みをとる商品です。


そのため、iDeCoの掛金を上限いっぱいに設定するのではなく、給与または報酬をiDeCoの掛金にまわす金額、その他の預金等にまわす金額それぞれを、ご自分の経済事情を踏まえ良く検討しておく必要があるでしょう。


いつでも引き出せる普通預金にある程度の余裕資金を貯めておけば、緊急に必要となった場合、すぐにそのお金で補填できるはずです。

iDeCoにかかる手数料

iDeCoを運用するなら、やはり費用負担を抑えたいものです。毎年かかってしまう口座管理料無料またはかなり低額なら、利用者からすればお得です。


ただし、口座管理料は金額が決まっており、資産が増えたことに比例し高額化するわけではありません。


そのため、口座管理料を気にするよりは、投資信託の運用管理費用(信託報酬)へ着目した方が良いでしょう。こちらの費用は、将来、積み立てたお金の残高が増える度、その負担も大きくなります。


口座管理料がどれ位かより、投資信託コストの高い商品かどうかをチェックして選んだ方が、負担の軽減に役立つことでしょう。

良いポートフォリオの特徴について解説

理想的なポートフォリオとしては、次のような特徴が2点あげられます。

  1. iDeCoのみならず運用資産全体から見て、バランスの良い分散投資か
  2. iDeCoで投資信託コストの高い商品ばかりを選んでいない
当然ながら現時点で良いポートフォリオだから、ずっと変更しなくても構わないとは限りません。運用資産の追加・削除等で、iDeCoの分散投資のバランスは変化しますし、投資信託コストを高くしてでも利益をあげたくなった、という心境の変化もあるはずです。

頻繁にポートフォリオの無理な変更をすることは、あまり好ましくありません。しかし、事情の変化に応じて、柔軟なポートフォリオ変更を行う心掛けは大切です。

金融機関選びの3つのポイントについて詳しく解説

iDeCoを利用する際、金融機関選びのポイントは次の通りです。

  1. 投資できる商品の選択肢が豊富
  2. 投資信託の運用管理費用(信託報酬)の安い商品も豊富
  3. 金融機関のホームページ、カスタマーサポートが充実
iDeCoの運用商品は株式・債券等の投資信託のみならず、元本確保型商品(定期預金・保険)もあります。元本確保型商品の選択肢が豊富ならば、リスク軽減にも役立つことでしょう。

投資信託に関してバラエティー豊かな商品があっても、運用管理費用(信託報酬)が高い商品ばかりなら、後々大きな負担となるかもしれません。運用管理費用の安い商品が多く提供されているか、良くチェックします。

また、投資信託初心者は、投資信託の仕組みが複雑でわからないことだらけかもしれません。そんな時に、質問・疑問が解消されるわかりやすい金融機関ホームページか否か、明快な回答が得られるカスタマーセンター等、カスタマー対応の充実度も大きなポイントです。

iDeCoのおすすめポートフォリオ診断

リスクのある投資信託商品ですが、ポートフォリオをうまく設定すれば、リスクを軽減しローコストでの運用ができます。もちろん、大きな利益も期待できることでしょう。


その他、どんな運用目的で利用を開始するかは、各人でそれぞれ異なるはずです。


こちらでは

  • ローリスク・ローリターン
  • ミドルリスク・ミドルリターン
  • ハイリスク・ハイリターン
  • その他

いろいろなニーズで選んだポートフォリオを解説します。

ローリスク・ローリターン型の安定投資①

安定投資を目指すなら次のポートフォリオが考えられます。

商品名割合
ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式INDEXファンド50%
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 先進国債券INDEX25%
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)25%

インデックスとは、日経平均株価・東証株価指数等、特定の指数と同じ値動きをするよう設計された商品のことです。この仕組みならば資産運用状況を容易に推測できます。


ニッセイ外国株式インデックスファンドは、先進国へ幅広く投資し信託報酬が0.1023%とかなり低い商品です。


また、三菱UFJ国際の先進国債券インデックスはアメリカ・ヨーロッパなどの先進国のファンド、国内株式(TOPIX)は国内株式に投資する商品です。いずれも信託報酬は0.154%と低めに抑えられています。

ローリスク・ローリターン型の安定投資②

安定投資でもう一つのおすすめポートフォリオは次の通りです。

商品名割合
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim米国株式(S&P500)50%
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 先進国債券INDEX25%
ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均INDEXファンド25%

三菱UFJ国際-eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、アメリカ企業への投資商品です。信託報酬は0.0968%業界最低水準に抑えられ、コストが低いです。


前述したようにアメリカは為替が安定し、長期運用するほど株式指数が上昇傾向となり安心して投資できます。

ミドルリスク・ミドルリターン型のバランス投資①

リスクはある程度高くなものの、その分リターンが大きくなるポートフォリオです。

商品名割合
ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均INDEXファンド50%
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)50%

前述した2商品ですが、こちらのポートフォリオでは債権を組み合わせず、国内・外国株式を同じ割合で投資する方法です。


債券を組み合わせない分、価格変動が大きくなる傾向はあるものの、運用成績次第で大きな利益が見込まれます。

ミドルリスク・ミドルリターン型のバランス投資②

リスク・リターンがミドルクラスで、もう一つのおすすめポートフォリオは次の通りです。

商品名割合
ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均INDEXファンド50%
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim米国株式(S&P500)50%

Slim米国株式(S&P500)を組み合わせるので、アメリカ企業限定の投資商品です。しかし、採用銘柄にはアマゾン・グーグル等の世界的な企業が名を連ねています。ある程度安定した運用が見込まれます。


信託報酬は0.0968%なので、投資コストを抑えたいならこちらが最適です。

ハイリスク・ハイリターン型の積極投資①

リスク・リターン共に高いおすすめポートフォリオは次の通りです。

商品名割合
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim米国株式(S&P500)50%
セゾン資産形成の達人ファンド50%

セゾン資産形成の達人ファンドは「アクティブ型」の商品です。こちらは銘柄選択・投資手法等を独自に組み合わせる方法をとります。運用成績が良ければ、インデックス型より大きな利益が期待できます。しかし、運用に失敗するとダメージも大きくなります。


信託報酬1.550%とインデックス型よりは高くなるものの、アクティブ型にしては低水準のファンドとなっています。

ハイリスク・ハイリターン型の積極投資②

もう一つのリスク・リターン共に高いおすすめポートフォリオは次の通りです。

商品名割合
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim米国株式(S&P500)75%
ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイJREITINDEXファンド25%

こちらではREITを25%の割合で組み合わせています。REITとは不動産投資信託のことです。国内・外国の株式と比較してリスク・リターンが高いとされています。


多少のリスクがあっても資産を増やしたいなら、割合をよく考えて組み合わせることがおすすめです。

楽したバランス型+ほったらかし投資

どんな商品に投資したら良いのか悩んでいる方々は、とりあえずこちらがおすすめです。

商品名割合
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)100%

日本・外国株式、日本・外国債券そしてREITまで合計8資産に分散投資ができるファンドです。まだまだ投資を勉強中という人や、年率0.154%と信託報酬が低い商品なので堅実に運用したい人へおすすめです。


こちらを選んだ後、投資についていろいろ勉強したり、経験したりするうちに、違う商品を選びたくなったら、もちろん変更しても構いません。

手数料を抑えたインデックス型投資

投資運用で利益をあげたいけれど、信託報酬の高さが気になる、という方々はこちらがおすすめです。

商品名割合
SBI・全世界株式インデックス・ファンド100%

愛称は「雪だるま」と呼ばれています。中小型株を含み、全世界の株式市場の動きを網羅する指数へ連動した商品です。なんと世界中の株式に投資するのと同じ成果が得られ、信託報酬は年率0.1102%と低いことも魅力です。

iDeCoのシミュレーションはマネーキャリアの無料相談サービスで解決

ここまでiDeCoを解説してきましたが、疑問に思うこと、利用する際に不安な点を感じた方々もおられることでしょう。そんな時には専門家のアドバイスが大きな助けとなるでしょう。


その専門家のアドバイスが無料で、かつ何度もきける相談サービスを利用したいなら「マネーキャリア」が最適です。


相談員として「ファイナンシャルプランナー」が、皆さんの質問へ親身に対応してくれます。こちらはiDeCoのような私的年金、税金の専門知識を持つ有資格者です。相談者の納得できるアドバイスが期待できるはずです。

まとめ:iDeCoのポートフォリオを考えた投資がおすすめ

この記事ではiDeCoのポートフォリオのポイント、おすすめポートフォリオを解説してきました。


iDeCoは老後の資金確保を目指す私的年金です。ポートフォリオの設定次第でリスク・リターンが高まる場合もあれば、リスク分散による損失の軽減が図れる場合もあります。


この記事では次の内容を紹介しました。

  • iDeCoポートフォリオでは様々な運用商品を組み合わせることができる
  • 年代別に合ったポートフォリオの組み合わせ方がある
  • iDeCoを利用するには金融機関選びも重要
  • おすすめポートフォリオは利用者のニーズ毎にいろいろある
iDeCoで期待できる大きな利益ばかりを注目せず、想定されるリスクも考慮し、慎重にポートフォリオを選びましょう。

iDeCoで投信信託を利用するならば、特に損失を軽減する投資の分散が必要です。

マネーキャリアでは、他にも読んで頂きたい記事が多数掲載されていますので、是非ご覧ください。