「保険相談をするだけで、8,000円分の商品券がもらえる」という話を聞いて、お得に保険を見直したいと考えている人も多いでしょう。
しかし、専門家として結論から言うと、現在、保険契約の締結等に関して、商品券など換金性・汎用性の高い金券類を提供する行為は、保険業法第300条が禁じる「特別の利益の提供」に該当し得るため、実務上は行われにくくなっています。
そこで本記事では、商品券がNGとされる理由や、正規にプレゼントを提供できる仕組みについて解説します。あわせて、法令を遵守しつつ特典が充実している「保険見直しラボ」などの優良サービスも紹介します。
この記事を読めば、甘い言葉によるトラブルを回避し、正しくお得に保険の見直しができるようになります。
監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
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この記事の目次
現在は保険相談で商品券を贈呈するのは禁止!プレゼントキャンペーンが行われている!
現在の保険募集(保険契約の締結等)に関連して、商品券やギフトカードなど換金性・使途の範囲が広い金券類を提供する行為は、保険業法第300条が禁じる「特別の利益の提供」に該当し得るため、原則として実施が難しくなっています。
かつては金券を用いたキャンペーンも見られましたが、2017年前後から当局・業界の運用や自主規制がより厳格化し、金券類の取り扱いは慎重になりました。
現在はその代替として、お米や黒毛和牛などの食品、日用品などが採用されることが多い傾向にあります。ただし適法性は景品表示法だけで決まるわけではなく、保険業法上は社会相当性・換金性の程度・使途の範囲などを踏まえ、特別利益に当たらないよう配慮して設計されます。
下記では、現在利用できるお得なキャンペーン情報を解説しています。賢く保険相談を活用するために、ぜひ参考にしてください。
保険相談でプレゼントがもらえる理由を解説!

では、なぜ保険相談でプレゼントがもらえるのでしょうか?
それは、保険相談窓口(保険代理店など)が、相談を通じて保険契約が成立した場合に、取扱保険会社から募集手数料等を受け取る仕組みで運営されているためです。
保険会社が自社商品を広く販売するために、保険代理店(保険ショップ等)と契約を結びます。
そして、代理店が相談・提案を通じて契約を成立させた場合に、保険会社から代理店へ募集手数料等が支払われる仕組みです。
ただし、ここで誤解してはいけないのは、プレゼントをもらったからといって、無理に契約する必要はないという点です。多くのキャンペーンは、契約の成否を条件にするのではなく、あくまで「相談のきっかけ作り」として、面談の完了やアンケート回答などを条件に特典を設定しています(※条件はサービスごとに異なるため、申込前に必ず公式の条件を確認してください)。
しかし、ただ保険の相談を受けたり、保険のメリットを提示したりするだけでは、相談のハードルが下がりにくい面もあります。そこで「プレゼントキャンペーン」を用意し、まずは相談を受けてもらう入口を作っているのです。
人はキャッシュバックやプレゼントがあると、本来比較すべき条件(保障内容や保険料)よりお得感が先に立ち、冷静な判断が鈍りやすいことがあります。
たとえば、8000円の商品を購入することで3000円キャッシュバックされるとしたら、商品を実質5000円でお得に買えると判断して、購入してしまうのではないでしょうか。
仮に8000円(実質5000円)の商品を4000円で販売した場合、購入数が多く顧客満足度が高いのは前者であると考えます。
それほどまでに、キャッシュバックや価値のある商品の贈呈は効果が絶大なのです。
プレゼントキャンペーンを行っていない保険相談サービスのほうが相談員の質が高い傾向

筆者は、プレゼントキャンペーンを行っていない保険相談サービスのほうが、相談員であるFPの質が高い傾向があると考えています。なぜなら、プレゼントキャンペーンを行ってしまうと、プレゼント目的で申し込みをするお客様も交じってしまうためです。
多くの無料相談サービスでは、相談を通じて保険契約が成立した場合などに、保険会社から募集手数料等が支払われることで運営されています。
ですので、FPからすると、プレゼント目的で相談に申し込んでくる「金融商品の購入の可能性が低いお客様」との相談はあまりやりたくないのです。
プレゼントキャンペーンを行っていない保険相談サービスには、プレゼント目的ではなく、本当にお金に関する課題や疑問、悩みを解決したいお客様が相談にいらっしゃいます。
つまり、FPからするとぜひ面談したいお客様ばかりが申し込みをしてくれるのです。
そのため、プレゼント目的の申込みが少ない環境を好み、そうしたサービスで活動するFPもいます。
保険相談のおすすめプレゼントキャンペーン3選
この項目では、保険相談のおすすめプレゼントキャンペーンを3つ紹介します。
紹介するプレゼントキャンペーンは以下の3つです。
- 保険見直しラボ
- 保険マンモス
- ほけんのぜんぶ
そしてそれぞれのキャンペーン内容は以下になります(2025年12月時点)。
➀保険見直しラボ
- ゆめぴりか(北海道産のお米)
- 雪室 熟成豚
- マカロン(DALLOYAU PARIS)
- 熟成牛タン(宮城県仙台名物)
- 日本一醤油セット
- タイ料理ペースト
②保険マンモス
- ビーフハンバーグ
- つやひめ(山形県産米 750g)
- ロイズ 生チョコレート(オーレ)
- ミスタードーナツギフトチケット(1,000円)
③ほけんのぜんぶ
- コシヒカリ(魚沼産特選白米
300g×2袋)
- 近江牛小間切れ(炭火焼肉たむら 200g)
- タンブラー(サーモス 真空断熱 300ml 2個セット)
- アンパンマン フェイスランチ皿(LEC)
- クーラーバッグ ブラックS (DEAN&DELUCA 保冷バッグ)
- シア ハンドクリーム(ロクシタン 30mL)
➀保険見直しラボ

全国約60拠点に展開する「保険見直しラボ」は、41社の保険から最適なプランを提案する訪問型サービスです。強みは平均業界経験年数17.3年のベテランコンサルタントが何度でも無料で相談に応じる点。97.3%という高い満足度が、相談者に寄り添う姿勢を証明しています。
現在は、当サイトから保険相談を申し込み、初回面談後にアンケートへ回答すると、北海道産「ゆめぴりか」や雪室熟成豚、熟成牛タン、マカロン、日本一醤油セットなどから特典を1つ選べるキャンペーンを実施しています(※特典内容は予告なく変更される場合があります)。
まずは、プロの意見を聞きながら保障内容を整理したい方にとって、利用しやすい選択肢といえるでしょう。
保険見直しラボの特徴
②保険マンモス

次にご紹介するのは、質の高いコンサルティングに定評がある「保険マンモス」です。同社の最大の特徴は、独自の厳格な採用基準をクリアしたFPのみが相談に乗るという徹底した品質管理にあります。
実務経験豊富な有資格者が、家計の悩みや将来設計に寄り添ってくれるため、顧客満足度は95%という驚異的な数字を記録しています。
現在は、無料相談とアンケート回答で、ビーフハンバーグやブランド米「つやひめ」、ロイズの生チョコレート、ミスドのギフトチケットから選べる豪華なプレゼントキャンペーンを実施中です。
保険マンモスの特徴
③ほけんのぜんぶ

3つ目にご紹介するのは、質の高いコンサルティングに定評がある「ほけんのぜんぶ」です。特筆すべきは、在籍するプランナーの専門性。入社1年以上の(同社から訪問する)プランナーはFP資格取得率100%とされており、幅広い知識をもとに相談に対応してくれます。
また、取扱保険会社は40社以上とされており、さまざまな保険商品から状況に合ったプランを提案してもらえる点も魅力です。相談は訪問(自宅・カフェ・オフィスなど)に加え、オンラインでも対応しているため、忙しい方でも無理なく利用しやすいでしょう。
ほけんのぜんぶの特徴
コラム:プレゼント目当てで保険相談に申し込むべきではない
前項では、豪華なプレゼントキャンペーンを行っているサイトを紹介しましたが、保険相談は、プレゼントだけを目的に申し込むのはおすすめできません。
その理由についてを以下で解説します。
➀プレゼントが充実していても保険相談の質が良いかはわからない
保険相談の質は「プレゼントの充実度」で左右されるわけではありません。
相談者一人ひとりに合った必要な保障内容の保険を紹介することで、はじめて保険相談の質が高いと言えます。
決して、プレゼントが充実していることが保険相談の質の高さを担保するわけではないのです。
②プレゼントはあくまでおまけであってメインは保険相談
保険相談をする目的は、家計を圧迫している不必要な保険の見直しをしたりすることや自分の状況に合った適切な保険を見つけたりすることであって、プレゼントを受け取ることではありません。
つまり、無駄な保険を発見、将来的に起こりうる可能性のあるリスクを回避するために、保険相談するのです。
プレゼントは保険相談の内容に無関係であるため、プレゼント目当てで保険相談を申し込もうとしている方は注意しておく必要があります。
なぜなら、「良いプレゼントをもらうことで、肝心の保険に無関心になってしまうから」です。
プレゼントに満足してしまい、提案内容の妥当性(保障・保険料・必要性)を十分に確認しないまま終わってしまうケースもあります。
これでは本来の保険の目的を見失うことになります。
そのため、保険相談の質を第一に考えるべきです。
その次にプレゼント内容を考慮しましょう。
コラム:保険業法第300条について解説
保険業法第300条とは、保険契約の締結等に関して、保険契約者又は被保険者等に不利益をもたらす行為や、特別の利益を約束・提供する行為などを禁止している規定です。
たとえば、以下のような行為が禁止行為として整理されています。
- 虚偽の内容を告げたり重要事項を告げない行為
- 不利益となる事実を告げずに保険を解約させてから別の保険を勧める行為
- 特別な利益を約束したり提供する行為
このうち「特別の利益を約束したり提供する行為」に関連して、商品券やギフト券などの金券類は、換金性や使途の範囲が広いことから「特別の利益の提供」に該当し得ると考えられ、実務上は慎重に扱われています。
商品券やギフト券は、第三者へ譲渡できるなど現金に近い性質を持つため、(金額や条件によっては)実質的な値引きに近い効果を生みやすい点も注意が必要です。 そこで保険会社や保険募集人(代理店等)は、特別の利益に当たらないよう配慮し、金券類ではなく、社会通念上相当な範囲で換金性の低い商品(食品・日用品など)を特典として提供する形が一般的になっています。
現状、8,000円分の商品券やギフト券のような高額かつ汎用性の高い金券類を「相談・申込み等」を条件に受け取れる施策は、保険業法第300条の観点から原則として実施されにくいと理解しておきましょう。
まとめ:保険相談で商品券8000円分はもらえない!
この記事では、保険相談で商品券8,000円分はもらえるのかどうかや、保険相談のおすすめプレゼントキャンペーン、プレゼント目当てで保険相談に申し込む際の注意点についてお伝えしてきました。
- 現在、保険募集(保険契約の締結等)に関連して、商品券8,000円分のような金券類を受け取れる施策は原則として実施されにくい
- その背景には、保険業法第300条が禁じる「特別の利益の提供」に、商品券・ギフト券など換金性や使途の範囲が広い金券類が該当し得ることがある
- 一方で、金券類を除く特典(食品・日用品など)が用意されるのは、相談のきっかけを作り、相談窓口の利用につなげるため
- 保険相談のおすすめプレゼントキャンペーンとしては「①保険見直しラボ」「②保険マンモス」「③ほけんのぜんぶ」がある
全国60拠点以上
(訪問・オンライン・店舗)
(生保・損保合計)
電話は平日9:00~18:00
※2025年12月時点