この記事の監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
>> 井村 那奈の詳細な経歴を見る
この記事の目次
家計のFP相談ではどんなことができる?
家計の見直し
FPはライフプランや収支の状況を詳しくヒアリングし、客観的な視点から現状を分析します。
毎月の収入と支出のバランスが適切か、将来の大きな支出(教育費や老後資金など)に備えて十分な貯蓄ができているかなど、具体的な数値に基づいたアドバイスが可能です。
例えば、支出の内訳を細かく見直し、固定費や変動費を最適化する方法や、より効率的な貯蓄方法を提案。さらには、保険の見直しや資産運用など、利用者の家計にぴったりなプランを組み立てます。
子育て・教育資金
FPに子育て・教育資金について相談すると、家族構成やライフプランに合わせた資金計画が立てられます。
例えば、お子さんの人数や進学希望、家庭の収入や資産状況などから教育資金の目標額を算出。その目標額を達成するために、どのような方法で貯蓄や投資を行えば良いかサポートしています。
また、教育費以外にも、習いごとの費用や奨学金制度など、子育てに関わるさまざまな疑問点についても相談可能です。
住宅ローンの見直し
自分ではなかなか思いつかない住宅ローンの見直し。FP相談の利用が、より良いプランへ切り替えるキッカケになるかもしれません。
例えば、金利が上昇している場合、より低い金利のローンへ借り換えを提案することもあります。また、収入が増えたことで繰り上げ返済が可能になった場合、どのタイミングでどのくらい返済するのが最も効率的か、具体的な提案が可能です。
FPの専門知識を活用することで、将来の経済状況を安定させるための重要な一歩となります。
保険の見直し
保険の見直しをする際、FPは今の保険が自身のライフプランに合っているかを点検し、より効率的で無駄のない状態に整えます。
例えば、保障が重複している部分や、逆に不足している部分など具体的に分析し、改善案を提示します。
また、保険の種類や特約など、複雑な保険商品についてもわかりやすく説明。利用者にとって本当に必要な保障を明確にします。さらに、複数の保険会社から、より良い保険への切り替えもサポートしています。
老後に向けた資産形成・資産運用
FPはライフプランや現在の資産状況に合わせて、最適な資産形成や運用プランの提案ができます。
貯蓄額や収入、将来の支出などを具体的に数値化し、老後に必要な資金をシミュレーションします。その上で、iDeCoやNISAなど、税制優遇制度を活用した効率的な資産運用方法をアドバイスしています。
FPに相談することで、保険の見直しや、不動産の活用など、さまざまな角度から老後資金の増やし方を検討することも可能になります。
家計の見直しは無料のFP相談がおすすめ
家計の悩みは一度の相談で完結するものではありません。収入に変動があったときや、子どもの進学等で支出が大きく増えたりなど、ライフステージの変化とともに悩みも変化していきます。
そんなとき、無料でFP相談を行っている窓口があれば、悩んだときにいつでも気軽に相談できますよ。窓口は無料相談の回数制限がない相談先を選びましょう。
家計のFP相談で準備しておくといいもの
FPに相談をしたからには、すぐにでも取り組めるような助言が欲しいですよね。ここからは、FP相談の際に準備しておくといいものを解説します。
以下のものを準備しておくと、詳細なプランの提案だけでなく、スムーズに話を進められます。
家計簿
家計簿は、FP相談における家庭の財政状況を可視化する重要なツールです。
家計簿を準備することで、FPは収入と支出のバランス、浪費しやすい項目、貯蓄額などを具体的に把握できます。
例えば、どの項目に支出が多いのか、固定費と変動費の割合はどうか、といったことが明確になります。これにより、FPは無駄な支出を減らし、貯蓄を増やすための具体的な方策を提案したり、将来の目標達成に向けた資金計画を立てられます。
源泉徴収票
源泉徴収票は、収入を正確に把握するために欠かせない書類です。年間の収入や控除額など、必要な情報が詰まっています。
例えば、生活費が毎月赤字になってしまうという方の場合、源泉徴収票から収入を把握。支出内訳と照らし合わせることで、どこから支出を削減できるか検討するための資料になります。
準備する際は、直近の源泉徴収票を用意しましょう。また、過去数年分があると、収入の推移を把握しやすくなり、より具体的な提案が可能になります。
通帳
FPに家計相談する際、通帳があれば、収入や支出の具体的な数字を把握し、現状を正確に理解できます。
例えば、毎月の食費や光熱費がどのくらいか、貯蓄はできているのかといった詳細な数字から、家計の現状を分析。より具体的な改善方法を提案できます。
通帳を準備するときは、過去1年間分を用意することをおすすめします。1ヶ月だけのデータよりも、1年間のデータの方が、季節変動や特別な支出など、より長期的な傾向を把握できるからです。
今後のライフプラン
「今後のライフプラン」を準備しておくことは、将来の目標を明確にし、それに合わせた具体的なアドバイスを得るために必要なことです。
「3年後にはマイホームを購入したい。10年後には子どもが大学に進学するので、教育資金を準備したい。」という目標がある場合、FPはマイホーム購入に向けた資金計画や、教育資金の積立方法などを具体的に提示できます。
ライフイベントを計画に盛り込むことで、必要な資金や時期を明確化できるメリットがあります。
家計に危機感を覚えるときは?
日常生活を過ごす中で、家計に危機感を覚えるときは、人それぞれ状況が異なります。ですが、中には同じような悩みを経験し、困っている方も少なくないはずです。
特に以下のような状況になると、不安に思う方も多いのではないでしょうか。
貯蓄が増えないとき
貯蓄が増えないとき、「誰に相談したらいいのだろう」と困ったことはありませんか?そんなとき、FPであれば家計の収支と資産状況を詳しくヒアリングし、問題の解決策へと導きます。
利用者はFPに相談することで、より効率的な貯蓄方法や投資の基礎など、お金に関する幅広い知識やノウハウを学べます。
また、保険の見直しや資産運用について、利用者の状況に合わせたプラン提案が可能なので、FPの力を借りながら対策を実行に移せます。
出費がかさんだとき
出費がかさんだとき、家計の危機を感じて焦ってしまうこともありますよね。そんなとき、何かできることはないかと考える方も多いのではないでしょうか。
お金の専門家であるFPに相談するこで、現在の支出を細かく見直し、本当に必要なものとそうでないものを明確化することで、ムダな支出を減らす方法が学べます。
また、FPは客観的な視点から家計を分析し、これから取り組むべき改善策の提案が可能なので、自分にピッタリの方法が見つかるはずです。
お金のために我慢するとき
マイホームの購入や予期せぬ事態の備えなど、将来必要になるお金のために我慢するとき、家計に危機感を覚えはたことはありませんか?そんな状況を変える方法として、FP相談を利用することは非常に有効です。
FPは、利用者の経済状況を把握し、将来の目標に向けて、より良いお金の使い方を提案します。
また、相談を通して収入を増やすためのアイデアや、目標達成に向けた資産形成の具体的なプランなどを学ぶことで、行動に移すためのヒントが得られます。
家計のFP相談でよくある質問
プライベートな部分が関わるお金のことは、できれば他人に任せたくないもの。そのため、FPへの相談に疑問を持つ方も少なくありません。
ここでは、よくある質問の中から、以下の3つについて詳しく解説していきます。
FPに家計の相談をするのは危険なの?
FP相談の無料と有料の違いは?
有料相談と無料相談は、利用者にとって大きな違いがあるように思えますが、根本的な違いは、専門家への報酬の仕組みにあります。
ここでは「無料相談が向いている人」と「有料相談が向いている人」の特徴を下記の表にまとめました。
無料相談が向いている人 | 有料相談が向いている人 | |
---|---|---|
悩み | はじめてFP相談を利用する 複数人の意見が聞きたい 気軽に相談したい ライフプランニングをしてほしい | 事業・経営者について 特殊な事情(不動産・相続) 富裕層 |
注意点 | 相談内容に合わせたFPを選ぶ 勧誘に注意する | FPの専門性と実績 料金体系の確認 |
家計のFP相談はどこでできますか?
FP相談は以下の窓口でも受け付けています。
- FP(ファイナンシャルプランナー)所属の相談窓口
- 保険相談窓口
- 銀行