- 夫婦で新NISAを始めようと考えている方
- 夫婦どちらの口座で資産運用をすれば良いかわからない方
- 夫婦2人での効果的な運用方法を知りたい方
内容をまとめると
- 新NISAは夫婦2人とも口座開設をすることで効率良く資産形成ができる
- 新NISAは夫婦2人で年間合計720万円の資産運用が非課税で可能!
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この記事の目次
目次を閉じる夫婦でそれぞれ新NISA口座を持つメリット3選
▼夫婦でそれぞれ新NISA口座を持つメリット3選
- 新NISAは夫婦2人で課税枠が2倍になる
- 分散投資でリスクを減らすことができる
- 将来のための貯蓄額が増える
新NISAは夫婦2人で課税枠が2倍になる
新NISAの非課税投資上限は、つみたて投資枠で年間120万円、成長投資枠で年間240万円で合計360万円です。夫婦2人で年間合計720万円投資ができます。
つまり非課税枠が2倍になります。
また、旧NISAと新NISAの併用も可能です。
※旧NISAは2024年以降新たな投資は不可
家族全員でNISA口座を開設することで、投資枠を増やすことができます。
分散投資でリスクを減らすことができる
資産運用では分散投資でリスクを減らすことが大切と言われていますが、夫婦でそれぞれ口座を使い分けることによってそのことも可能となります。
新NISAをはじめるにはまず、運用をする銘柄を選定しなければなりませんが、将来の運用成果は約束されているものではありません。
その為同じ銘柄に集中投資をすればもし運用成績が悪くなった場合にリスクを回避することが難しくなりますが、夫婦でそれぞれ違う銘柄に投資をすることでその心配を軽減することが可能となります。
1人の場合でも複数の銘柄に投資をすることは可能ですが、夫婦でそれぞれ口座を持つことにより投資枠が広がるので更に分散投資のメリットを享受しやすくなるのです。
将来のための貯蓄額が増える
夫婦でそれぞれ定期的に積立をすることにより、将来のための貯蓄額が増えるといったメリットもあります。
新NISAの「つみたて投資枠」を夫婦で活用した場合、年合計240万円の投資が可能となるのでその範囲内で目標額を決め積立をしていきましょう。
一括で投資をする必要はなく毎月コツコツと積立をしていくことも可能なので、例えば1人あたり毎月お給料から3万円と決めれば夫婦2人で毎月6万円の貯蓄が可能となります。
銀行に預けたままになっている貯蓄があれば成長投資枠も活用しても良いですね。
銀行預金であれば金利は僅かとなりますが、新NISAで運用をすることにより運用利回りを期待することができ、毎月の積立額を決めることにより計画的な貯蓄が可能となります。
また、夫婦それぞれ口座開設を行えば、それをきっかけに夫婦で生活費や貯蓄計画を見直し、毎月の積立金額を多く捻出することも叶うかもしれません。
夫婦でNISAを始める際に気を付けることとは?
夫婦でNISAを始める際のメリットについてお伝えをしましたが、気をつけることもあります。大切なお金に関わることなので不安があるままではスタートできないですよね。
あらかじめデメリットについて把握をしておき、賢く安心のできる資産運用を始めていきましょう。
- NISA口座は1人1口座まで
- 旧NISAから新NISAへはロールオーバーできない
- 同じ銘柄や証券会社はできるだけ避け分散投資を行う
- 運用の目標や方針は夫婦でよく話し合う
NISA口座は1人1口座まで
NISA口座の開設は1人1口座までとなっています。重複して申込をしてしまわないよう気をつけましょう。
複数の証券会社で口座開設をすることはできないのですが、夫婦それぞれで自分の口座を開設すれば2つの口座で運用できることになります。
家族の人数が多いほど非課税枠が増えることはメリットですよね。
また「家族で新NISAの資金を共有していきたい」と同じ口座内で運用をしていくことを希望される方もいますが、夫婦同一の口座で運用することはできません。
それぞれ自分の口座を開設する必要があります。
専業主婦(主夫)でも夫(妻)の収入を利用して口座を開設することが可能です。
現行NISAから新NISAへはロールオーバーできない
現行NISAから新NISAへとロールオーバーする制度はありません。
ただし、新NISAではそもそも非課税期間が無制限になります。今までと制度自体が変更となったことによりロールオーバーをすることができなくなりました。
したがって、2024年以降に非課税運用期間が終了する場合は、その後売却するか課税口座に移すといった選択が必要であることを把握しておく必要があります。
一般NISAの非課税期間は5年間、つみたてNISAは20年間となるので今既に運用をされている方は非課税期間終了後に資産をどう扱っていくかプランを考えておくようにしましょう。
同じ銘柄や証券会社はできるだけ避け分散投資を行う
資産運用において分散投資をしなるべくリスクを避けることは大切です。夫婦で運用する場合は、同じ銘柄や証券会社はできるだけ避け、分散投資を行うようにしましょう。
証券会社を選ぶポイントとして手数料の安さや取扱商品の多さなどがあります。
ただ、しっかりと特長を調べて口座開設をしても、運用をしている間に証券会社の手数料等が改訂される可能性は大いにあります。
そのたびに金融機関を変更することは手間がかかりますが、夫婦別々の証券会社で口座を持つと手数料アップのデメリットを半減させ、リスク分散をすることが可能となるでしょう。
銘柄も同じように将来の運用実績はわからないので、夫婦で別々の銘柄で運用をすることでリスク分散や成績の比較もでき、安心しながら運用を楽しむことができます。
運用の目標や方針を話し合う
いよいよ資産運用をはじめてみよう、と思っても目的が無ければ本末転倒です。
新NISAの毎月の積立額が少なすぎると老後資金を十分に備えることができずに老後を迎えてしまいますし、逆に無理をして大きな積立金額を設定することにより毎月の生活が厳しくなってしまう可能性もあります。
まずは、夫婦で運用の目標や方針を話し合うことからはじめてみましょう。
運用以外にも子どもの教育資金や住宅ローン、毎月の生活費など何にお金が必要か今一度洗い出してみることで家族のお金の使い方が明確に見えてきます。
老後、どのような生活を送りたいか夫婦で話し合いその為に必要なお金を逆算して積立金額を設定していきましょう。
計画的に無理のない金額を運用にまわしていくことがおすすめです。
自分達で話し合う以外にも専門家に相談するという方法もあります。
プロの意見も参考にして、計画を立てられるといいですね。
積み立て額を決める際の目安とは
資産運用は将来の為に必要と言われていますが、積み立て額を決める際の目安はどのように設定すれば良いのでしょうか。
資産運用は、増えるという結果が約束されているものではなく減る可能性もあります。
そのため、半値以下の下落にも耐えうる余剰資金の範囲内で行うことが推奨されています。
全ての資産を運用にまわしてしまい、生活費の捻出に困るといったことが無いように気をつけていきましょう。
収入の約15%程を投資にまわす
新NISAでの運用資金を決める際の目安ですが、具体的には収入の約15%程を投資にまわすことがおすすめです。月収が20万円の場合、月に3万円を積み立てていくイメージです。
将来のことを考えるとできるだけ多く運用にまわしたいという気持ちにもなりますが、運用以外にもお金の使い道は沢山あります。
家賃、光熱費といった毎月の固定費は予測することができますが、交際費や病気、ケガをした場合の治療費など急な支出が必要となってくる事態も起こりうります。
万が一のことが起きた場合のことも考え、投資以外の貯蓄も手元に確保しておくようにしましょう。
つみたて投資枠と成長投資枠はどちらが良い?併用できる?
つみたて投資枠と成長投資枠は併用することができます。
つみたて投資枠 | 成長投資枠 | |
---|---|---|
年間利用可能額 | 上限120万円 | 上限240万円 |
運用商品 | 金融庁指定の商品 | 個別株も選べるなど自由度が高い |
運用期間や商品などに違いがあるので、これからどのようなプランで将来に備えていきたいのかを考えそのニーズに合った選択が必要となります。
専業主婦でもNISA口座を開設するべきメリットとは
メリット1:年間110万円以内であれば贈与税は発生しない
まず、非課税枠内であれば贈与税は発生しないというメリットがあげられます。
夫から妻へと資産を受け渡すと贈与税がかかるのでは、と心配になりますよね。
現行、年間110万円以下の贈与であれば贈与税はかからないという決まりがあります。その為、申告なども不要となるのですが後々贈与した事実がわかるよう所定の方法で贈与契約書を交わすことをおすすめします。
新NISAは年間最大360万円まで投資可能となるので贈与税非課税の範囲を超えないように注意をすることが必要です。
メリット2:夫が妻名義で運用可能
夫のNISA投資枠の範囲を超えたので貯蓄は銀行に眠らせている、という方は妻名義の口座も開設することがおすすめです。
夫から妻へと資産を贈与しても非課税の範囲であれば、夫が妻名義の口座で運用することが可能となるからです。
もちろんパートなどで妻も収入がある方は、その収入を運用にまわしていくことも可能ですが、妻名義の貯蓄が無くてもこのように口座開設をするメリットがあるのです。
独身の場合だと新NISAの年間360万円の非課税枠の範囲でしか運用できませんが、夫婦で口座開設できることにより資産運用の幅は広げることが可能となります。
メリット3:価格の変動を体験することができる
資産運用は何よりも実際にはじめてみてお金の動きを体感してみることが大切です。そのことによりお金の知識を身につけられることができます。
今まで銀行預金しかしてこなかった、という方は資産運用に抵抗がある方もいると思います。
そういった方も資産運用をはじめてみると銀行の金利がいかに低いのかという現実を改めて知る機会となるかもしれません。
もちろん、リスクも伴うので必ずしも増えると約束されているものではありませんがお金に働いてもらうという仕組みを知る為にも少額から運用をスタートしてみることはおすすめです。
夫婦で新NISA投資したらどうなる?シミュレーション
夫婦で新NISAを投資したらどうなるかシミュレーションをしてみました。
銀行預金だけではなかなか増やすことが難しいですが、新NISAで運用をすればしっかりと利回りで増やしていくことが可能となります。
老後や、将来に向けて今からどれだけ積立の準備が必要なのか是非参考にしてみてください。
シミュレーション①80万円で10年運用した場合
夫婦で新NISA年80万円で10年運用した場合でシュミレーションをしてみました。想定利回りは年率3%で計算しています。
10年後の最終積立金額は9,316,001円となり、1,316,001円の運用収益が見込めるという結果となりました。
年80万円の積立は、夫婦それぞれ毎月約33,333円の積立をするという計算になるので共働きの場合それぞれの月収が20万円程あれば無理のない積立金額での設定となります。
同じように銀行に年80万円の積立を10年した場合、普通預金の金利は現在0.001%程度ですので10年後の運用収益はほぼ見込めません。
シミュレーション②年80万円で20年運用した場合
夫婦で新NISA年80万円で20年運用した場合でシュミレーションをしてみました。想定利回りは年率3%で計算しています。
20年後の最終積立金額は21,886,581円となり、5,886,581円の運用収益が見込めるという結果となりました。
毎月の積立金額は同じでも、複利効果があらわれる為10年運用の場合と比較すると約4倍以上の運用収益が見込めるという結果です。
老後に2,000万円貯めておきたいという目標がある場合、40歳の夫婦が今からスタートしても60歳の頃には達成できる見込みとなります。
ポートフォリオ(資産配分)に迷ったら「おまかせNISA」を活用しよう
資産運用をはじめるにあたって、まずは投資先の銘柄を選ばなければなりません。多くの銘柄があり迷いますよね。
新NISAの対象商品は金融庁より指定されており、手数料が安く長期積立投資向けのものとなっております。
投資初心者や、資産運用はしたいけれど「どのような銘柄を選べばいいのかわからない」方でも安心して選ぶことができますね。
一方、それでも新NISAのつみたて投資枠には200本以上の銘柄があるのでどの銘柄にどれくらいの資金を投資すれば良いか決めかねてしまう方も多いと思います。
ポートフォリオ(資産配分)に迷ったら「おまかせNISA」を活用してみませんか。
全自動で資産のバランス調整を行ってくれるという頼もしい機能です。
おまかせnisaとは?
おまかせNISAとは、WealthNaviが提供をしている資産形成を行うためのサービスです。
大切なお金のことなのでしっかりと勉強をし知識を取り入れてからはじめたいと思っていても仕事や家事などで忙しい場合、なかなか時間をとること自体が難しいですよね。
そういった専門知識が無い方でも、おまかせNISAであれば6つの質問に答えるだけで自分に合った資産運用をはじめられるよう診断してくれるのです。
リスク許容度によって自動で銘柄を選んで最適化してくれるので、知識が無いまま自分で組んだポートフォリオよりも安心して運用を任せられることができます。
また、自動積立は月1万円から可能となっているのでとりあえず少額からはじめたいという方にもおすすめとなっています。
旧NISAでのシステム手数料は年率1%となっているのですが、新NISAでは利用状況に応じて手数料が下がります。
自動積立を利用の場合、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」で資産を購入する形となり、手数料は預かり資産の年率0.63〜0.67%(税込0.693〜0.737%)となります。
【参考】iDeCoとの併用もおすすめ
資産運用はNISAの活用だけではなくiDeCoとの併用もおすすめです。
iDeCoも税制優遇が得られる制度となるので併用をすることにより更に投資枠を活用していくことが可能となります。
運用益が非課税となる点はNISAと同じなのですが、さらに掛金が全額所得控除されるというメリットがiDeCoにはあるのです。
掛金の下限額は月5,000円となっているので、毎月のお給料からコツコツと積立をはじめていきやすいですね。
上限額は、自営業・会社員・公務員など職業によって違いがあり、月額1.2万円~6.8万円までの幅となっています。
毎月の積立は現状クレジットカード決済が可能な金融機関が無く、自動引き落としがメインとなります。
デメリットとしてはiDeCoは60歳以降でないと引き出しができないという点があげられます。
したがって、子供の教育費など数年以内にかかる支出や、介護費用など急に起こりうる事態も考慮した上で掛金を設定する必要があります。
一方、NISAはいつでも売却することが可能なので、NISAとiDeCoを併用することにより「iDeCoでの運用益は老後の為においておこう」「NISAでの運用益は家を購入する資金に充てよう」といった使い分けをすることが可能です。
まとめ:夫婦でNISA口座を別々で使い分けて資産形成をしよう
この機会に是非夫婦でNISA口座を別々で使い分けて資産形成をしていきましょう。
つみたて投資枠で運用をするのか成長投資枠と併用するかといった設定は、家族構成や貯蓄、今後のマイホーム購入などのプランによっても異なってきます。
資産運用をスタートする前にベストなプランについて是非マネーキャリアに相談をしてみませんか。ライフプランにあわせて最適な資産運用についてご提案させていただきます。