「新NISAで月1万円の積立投資って意味があるの?」
「新NISAで月1万円積立投資しても大した金額にならないのでは」
とお悩みではないでしょうか。
結論、新NISAで月1万円の積立投資でも、長期間コツコツ積み立てれば、長期的には大きな資産形成につながる可能性があります。
| 利回り | 10年後 | 20年後 | 30年後 |
|---|---|---|---|
| 3%の場合 | 140万円 | 328万円 | 583万円 |
| 5%の場合 | 155万円 | 411万円 | 832万円 |
| 7%の場合 | 173万円 | 521万円 | 1220万円 |
この記事では、各利回りでの10〜30年後のシミュレーションを紹介します。
預金との差額やNISA以外の資産形成方法についても解説するので参考にしてください。

この記事の監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
>> 井村 那奈の詳細な経歴を見る
この記事の目次
- 新NISAで月1万円積立投資しても意味ない?運用益をシミュレーション
- 利回り3%の場合:10年後・20年後・30年後
- 利回り5%の場合:10年後・20年後・30年後
- 利回り7%の場合:10年後・20年後・30年後
- 新NISAで月1万円積立投資するのと預貯金では将来的にいくら差が出る?
- 20代の場合
- 30代の場合
- 40代の場合
- 50代の場合
- 新NISAで月何万積立するか迷ったらFPに無料相談がおすすめ
- 【年代別】月1万円で始めるNISAの積立運用イメージ
- 新NISAで月1万円積立投資するならこんな方がおすすめ!
- 長期的な資産形成を目指す人
- 税制優遇を活用したい人
- リスクを抑えたい人
- NISAの月1万円の積立にも意味はある!【まとめ】
新NISAで月1万円積立投資しても意味ない?運用益をシミュレーション
結論、新NISAで月1万円の積立投資は十分意味があります。
月1万円という金額は決して大きくありませんが、長期間の積立投資では複利効果により大きな資産を築くことが可能です。
以下では、利回り別に10年後・20年後・30年後の運用結果をシミュレーションして紹介します。
これらのシミュレーション結果を見ることで、月1万円の積立投資がどれくらいの効果をもたらすか概要をつかみましょう。
利回り3%の場合:10年後・20年後・30年後

利回り3%で月1万円を積立投資した場合の運用結果を紹介します。
利回り3%は比較的安定した運用を想定した数値で、債券中心のバランスファンドや国内債券インデックスファンドなどで実現可能な水準です。
このような保守的な運用でも、30年間継続することで元本の1.6倍以上の資産を築くことができ、複利効果の威力を実感できます。
| 期間 | 積立元本 | 運用総額 | 運用益 |
|---|---|---|---|
| 10年後 | 120万円 | 約140万円 | 約20万円 |
| 20年後 | 240万円 | 約328万円 | 約88万円 |
| 30年後 | 360万円 | 約583万円 | 約223万円 |
リスクを抑えた運用を希望する投資初心者や、安定性を重視したい50代以降の方に適した利回り水準と言えます。

利回り5%の場合:10年後・20年後・30年後

利回り5%で月1万円を積立投資した場合の運用結果を紹介します。
利回り5%は株式と債券をバランスよく組み合わせたファンドで期待できる水準で、全世界株式インデックスファンドや8資産均等型バランスファンドなどが該当します。
この水準では30年間で元本の2.3倍以上の資産を築くことができ、リスクとリターンのバランスが取れた現実的な運用目標です。
| 期間 | 積立元本 | 運用総額 | 運用益 |
|---|---|---|---|
| 10年後 | 120万円 | 約155万円 | 約35万円 |
| 20年後 | 240万円 | 約411万円 | 約171万円 |
| 30年後 | 360万円 | 約832万円 | 約472万円 |
多くの投資家が目標とする現実的な利回り水準で、30代・40代の資産形成に適した運用レベルです。
利回り7%の場合:10年後・20年後・30年後

利回り7%で月1万円を積立投資した場合の運用結果を紹介します。
利回り7%は株式中心の積極的な運用で期待できる水準で、米国株式インデックスファンドや先進国株式ファンドなどが該当します。
この水準では30年間で元本の3.4倍近い資産を築くことができ、複利効果の威力を最大限に活用した運用成果が期待できます。
| 期間 | 積立元本 | 運用総額 | 運用益 |
|---|---|---|---|
| 10年後 | 120万円 | 約172万円 | 約52万円 |
| 20年後 | 240万円 | 約527万円 | 約287万円 |
| 30年後 | 360万円 | 約1,220万円 | 約860万円 |
ただし、株式中心の運用は市場の変動により大きく値下がりする可能性もあるため、長期投資を前提とした20代・30代に適した運用レベルです。
新NISAで月1万円積立投資するのと預貯金では将来的にいくら差が出る?
新NISAで月1万円積立投資するのと預貯金では、将来的に大きな差が生まれます。
普通預金金利は年0.2~0.5%程度と非常に低く、月1万円を30年間貯金しても元本360万円にわずかな利息が付くだけです。
一方、新NISAで月1万円を利回り5%で積立投資した場合、資産が大きく成長します。
以下では、年代別に積立投資と預貯金の差額を詳しく解説します。
20代の場合
20代が月1万円を60年間続けた場合の積立投資と預貯金の差額を紹介します。
預貯金では60年間で720万円(元本のみ)となりますが、利回り5%の積立投資では約4,339万円まで資産が成長します。
この差額は約3,619万円にもなり、20代から投資を始めることの大きなメリットが分かります。
| 運用方法 | 積立元本 | 運用総額 | 運用益 |
|---|---|---|---|
| 預貯金(0.5%) | 720万円 | 約978万円 | 約258万円 |
| 積立投資(5%) | 720万円 | 約4,339万円 | 約3,619万円 |
20代は投資期間を最も長く取れるため、複利効果を最大限に活用できる年代です。
30代の場合
30代が月1万円を50年間続けた場合の積立投資と預貯金の差額を紹介します。
預貯金では50年間で600万円(元本のみ)となりますが、利回り5%の積立投資では約2,569万円まで資産が成長します。
この差額は約1,969万円となり、30代からでも十分に大きな資産形成効果が期待できます。
| 運用方法 | 積立元本 | 運用総額 | 運用益 |
|---|---|---|---|
| 預貯金(0.5%) | 600万円 | 約766万円 | 約166万円 |
| 積立投資(5%) | 600万円 | 約2,569万円 | 約1,969万円 |
30代は結婚や出産などライフイベントが多い時期ですが、長期投資により老後資金の準備を効率的に進められます。
40代の場合
40代が月1万円を40年間続けた場合の積立投資と預貯金の差額を紹介します。
預貯金では40年間で480万円(元本のみ)となりますが、利回り5%の積立投資では約1,483万円まで資産が成長します。
この差額は約1,003万円となり、40代からでも積立投資の効果を実感できる結果です。
| 運用方法 | 積立元本 | 運用総額 | 運用益 |
|---|---|---|---|
| 預貯金(0.5%) | 480万円 | 約588万円 | 約108万円 |
| 積立投資(5%) | 480万円 | 約1,483万円 | 約1,003万円 |
40代は教育費の負担が重い時期ですが、月1万円からでも老後に向けた資産形成を始めることが重要です。
50代の場合
50代が月1万円を30年間続けた場合の積立投資と預貯金の差額を紹介します。
預貯金では30年間で360万円(元本のみ)となりますが、利回り5%の積立投資では約815万円まで資産が成長します。
この差額は約455万円となり、投資期間が短くても一定の効果が期待できます。
| 運用方法 | 積立元本 | 運用総額 | 運用益 |
|---|---|---|---|
| 預貯金(0.5%) | 360万円 | 約417万円 | 約57万円 |
| 積立投資(5%) | 360万円 | 約815万円 | 約455万円 |
50代は退職まで時間が限られていますが、安定した運用により退職金の補完として活用できます。
新NISAで月何万積立するか迷ったらFPに無料相談がおすすめ

新NISAで月何万積立するか迷ったらFPに無料相談するのがおすすめです。
なぜなら、FPは、自分の貯蓄目的や目標金額をもとに逆算し、毎月いくらずつ積立していくべきかを個別にアドバイスしてくれるからです。
また、月1万円で積立したい場合は、どのような商品を選び運用していけば目標金額を達成できそうかなどのシミュレーションも可能です。
FP相談って何するの?
\気になる方は相談事例をチェック!/
相談者:40歳/女性/既婚/子あり|FP相談の事例を見る▼
相談者:32歳/男性/既婚|FP相談の事例を見る▼

【年代別】月1万円で始めるNISAの積立運用イメージ
月1万円で始めるNISAの積立運用は、年代によって運用方法を変えることがおすすめです。
運用方法は主に「安定重視」「バランス型」「成長重視」の3つのタイプがあり、年代やリスク許容度に応じて選択します。
| 年代 | おすすめ運用方法 | 目標利回り | 投資対象 |
|---|---|---|---|
| 20代・30代 | 成長重視 | 年利6~7% | 株式中心のファンド |
| 40代 | バランス型 | 年利4~5% | 株式と債券の組み合わせ |
| 50代以降 | 安定重視 | 年利2~3% | 債券中心のファンド |
20代・30代は投資期間が長いため成長重視の運用が適しており、高いリターンを狙えますが、その分リスクも高くなります。
40代はバランス型で安定性と成長性のバランスを取り、50代以降は安定重視で元本割れリスクを抑えた運用がおすすめです。
年代に応じた運用方法を選ぶことで、リスクを抑えながら効率的な資産形成が可能になります。
新NISAで月1万円積立投資するならこんな方がおすすめ!

新NISAで月1万円積立投資は、多くの人にとって無理のない範囲で、投資初心者でも比較的始めやすい設定です。
以下では、新NISAで月1万円積立投資に向いている方の特徴を詳しく解説します。
これらの特徴に当てはまる方は、月1万円からの積立投資を検討してみることをおすすめします。
長期的な資産形成を目指す人
長期的な資産形成を目指す人には、新NISAで月1万円積立投資が特におすすめです。
長期投資では複利効果が現れやすく、月1万円という少額でも20年、30年と続けることで大きな資産を築くことが可能です。
特に20代・30代の若い世代は投資期間を長く取れるため、月1万円からでも十分な資産形成効果が期待できます。また、長期投資では短期的な市場の値動きに左右されにくく、安定した資産形成が可能になります。
老後資金や教育資金など、将来の大きな資金需要に備えたい方にとって、月1万円からの積立投資は有効な手段となります。
税制優遇を活用したい人
税制優遇を活用したい人にも、新NISAで月1万円積立投資はおすすめです。
NISAでは運用益に対する税金が非課税となるため、通常の投資よりも効率的に資産を増やすことができます。
例えば、30年間で472万円の運用益が出た場合、通常の口座では約94万円の税金がかかりますが、NISA口座では税金がかかりません。
この税制優遇効果は運用期間が長いほど大きくなるため、長期投資を前提とした月1万円の積立投資との相性が良いです。また、新NISAでは投資枠が大幅に拡大され、生涯投資枠も1,800万円まで利用できるため、より多くの資産を非課税で運用できます。
リスクを抑えたい人
リスクを抑えたい人にとっても、新NISAで月1万円積立投資は適した選択肢です。
月1万円という少額から始めることで、投資に慣れながらリスクを最小限に抑えることができます。また、積立投資では「ドルコスト平均法」の効果により、価格変動リスクを分散することが可能です。
さらに、NISAでは債券中心のバランスファンドなど、リスクの低い商品も選択できるため、安定した運用を目指すことができます。
投資初心者や保守的な運用を好む方でも、月1万円からなら心理的な負担を感じることなく投資を始められます。
NISAの月1万円の積立にも意味はある!【まとめ】

ここまで、新NISAで月1万円積立投資の効果やメリット、年代別の運用イメージなどを紹介してきました。内容をまとめると以下のとおりです。
- 月1万円でも30年間で最大1,220万円の資産形成が可能
- 預貯金との差額は最大で1,000万円以上になる
- 非課税効果により税金を大幅に節約できる
- 複利効果により長期投資ほど有利になる
- 年代に応じた運用方法で効率的な資産形成ができる
しかし、新NISAでは投資商品の選択や積立額の設定、リスク管理などの課題があります。
そこでおすすめなのが、マネーキャリアの新NISA無料相談窓口への相談です。
マネーキャリアでは、あなたのライフプランに合わせた最適な積立額の提案や、リスク許容度に応じた商品の選び方をアドバイスいたします!
相談料は無料なのでお気軽にご相談ください!

【関連記事】老後資金にはいくら必要?
【関連記事】老後資金の貯め方は?
【関連記事】新NISAとつみたてNISA
【関連記事】新NISAのよくある質問
【関連記事】つみたてNISAの不安
【関連記事】投資に関する質問
<お悩み>
NISAで月1万ずつ積立を始めたいけど意味があるのか気になる。
<相談内容>
相談ではまず、月1万円を40歳から60歳までの20年間積み立てた場合のシミュレーションを見せてもらい、複利効果によって元本以上の資産を作れる可能性があることを知りました。
ただし、「私の場合」月1万円で足りるのかを確認する必要があるため、まずは貯蓄の目的を聞かれました。
私は、子供の教育費を支払った後、老後資金が不足することに不安を抱えていたので伝えると、「老後に必要な金額を整理して、ギャップを確認してみてみましょう」と提案されました。
結果として、私が老後に必要な金額からすると、月1万円ずつでは不足しそうなことがわかったため、毎月の支出を一緒に確認し、家計の中で積立額を増やせる工夫ができないかみていただきました。
家計を分析していくと意外と固定費で削れる部分があり、2万円ずつ積立をしていくことに決めました。 また、「今できる範囲で始めて、将来余裕ができたら積立額を増やせばいい」ということを教えてもらえたので、前向きに一歩踏み出してみようと思います。