
「住宅ローン団信の三大疾病特約をつける人はどれくらいいるの?」
「住宅ローン団信の三大疾病特約はいらないのか入るべきか迷っている」
とお悩みではないでしょうか。
- 結論、住宅ローン団信に三大疾病特約をつける人は約5割程度(※)で、加入するかどうかは個人の健康状態や家計状況によって判断すべきです。
この記事では三大疾病特約の加入率や判断ポイント、注意点について詳しく解説します。
この記事を読むことで、三大疾病特約が自分に必要かどうかを適切に判断でき、後悔のない住宅ローン選択ができるようになるので、ぜひご覧ください。
※調査方法:クラウドワークス|調査人数:100名

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この記事の監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
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この記事の目次
- そもそも住宅ローン団信の三大疾病特約とは?
- 住宅ローン団信に三大疾病特約をつける人はどれくらいいるのか解説
- 住宅ローン団信の三大疾病特約はいらない?入るべきかの判断ポイントを解説
- 貯蓄状況や加入中の保険の内容をみて判断する
- 住宅ローンに上乗せされる保障金利を確認して決める
- 住宅ローン団信の三大疾病特約を付けるのがおすすめな人
- 住宅ローン団信の三大疾病特約を付けるのをおすすめできない人
- 三大疾病特約のあり・なしで異なる点は?比較して解説!
- 住宅ローン団信の三大疾病特約を付ける際に知っておくべき注意点
- 毎月の返済金額は高くなる
- 住宅ローン団信の三大疾病特約の解約は不可
- 既に入っている保険の見直しをする必要が発生する
- 保障の適用条件が比較的厳しい
- 住宅ローンの返済分の保障だけしかつかないことが多い
- 健康状態や年齢によっては加入できないこともある
- 住宅ローン団信でお悩みならマネーキャリアに無料相談!
- 住宅ローンに三大疾病特約をつける人の割合・加入のポイントまとめ
そもそも住宅ローン団信の三大疾病特約とは?

住宅ローン団信の三大疾病特約とは、がん・急性心筋梗塞・脳卒中の三大疾病になった場合に住宅ローンの残債が免除される保障です。
三大疾病特約で保障が適用される所定の状態は以下のとおりです。
病名 | 一般的な三大疾病保障が適用される所定の状態 |
---|---|
がん | 所定のがん(悪性新生物)と初めて診断確定されたとき ※上皮内がんや、皮膚の悪性黒色腫以外の皮膚がんは除外 |
急性心筋梗塞 | 急性心筋梗塞を発病し、60日以上労働の制限を 必要とする状態が継続したとき ※労働の制限を必要とする状態とは、 軽い家事や事務などの座業はできるが、 それ以上の活動では制限を必要とする状態のこと |
脳卒中 | 脳卒中を発病し、60日以上マヒや言語障害など 他覚的な神経学的後遺症が継続したとき |
三大疾病は日本人の死因の約4割を占めるといわれており、厚生労働省の「人口動態統計(確定数)」(2022年)によると、死因のトップは「悪性新生物(がん)」で、24.6%も占めるともいわれています。
そのため、三大疾病特約とつけておくことで住宅ローンの支払いが滞ってしまわないよう備える人は多いです。
ただし、加入中の生命保険と保障が被ってしまうこともあるため、本当に特約が必要かは慎重に検討しましょう。
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住宅ローン団信に三大疾病特約をつける人はどれくらいいるのか解説

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住宅ローン団信の三大疾病特約はいらない?入るべきかの判断ポイントを解説

三大疾病特約の加入を検討する際の主な判断ポイントは以下の通りです。
- 貯蓄状況や加入中の保険の内容をみて判断する
- 住宅ローンに上乗せされる保障金利を確認して決める
これらのポイントを理解して、自分にとって三大疾病特約が必要かどうか適切に判断しましょう。
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貯蓄状況や加入中の保険の内容をみて判断する
三大疾病特約の必要性を判断する際は、現在の貯蓄状況や加入中の保険内容を詳しく確認することが重要です。
十分な貯蓄がある場合や、既に医療保険・がん保険・就業不能保険などで手厚い保障を受けている場合は、三大疾病特約の必要性は低くなります。
また、既存のがん保険で診断給付金が500万円以上ある場合や、就業不能保険で月20万円以上の保障がある場合も、重複する部分があります。
逆に、貯蓄が少なく既存の保険も最低限の場合は、三大疾病特約を検討する価値が高いと言えます。
住宅ローンに上乗せされる保障金利を確認して決める
三大疾病特約を付ける際は、住宅ローン金利に上乗せされる保障金利を必ず確認して費用対効果を検討しましょう。
一般的に、三大疾病特約の保障金利は年0.2~0.3%程度ですが、金融機関によって異なります。
例えば、3,000万円の住宅ローンで保障金利が0.3%の場合、35年間で約190万円の追加負担となります。
借入額 | 保障金利 | 35年間の追加負担 |
---|---|---|
3,000万円 | 0.2% | 約127万円 |
3,000万円 | 0.3% | 約190万円 |
この追加負担額と、民間の医療保険やがん保険の保険料を比較検討することが重要です。
また、住宅ローンの返済期間中に保障が必要な期間がどの程度かも考慮し、長期的な視点で判断する必要があります。
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住宅ローン団信の三大疾病特約を付けるのがおすすめな人

住宅ローン団信の三大疾病特約を付けるのがおすすめな人の特徴は以下のとおりです。
- 不規則な生活習慣がある人
- 将来のリスクが心配な人
- 貯蓄の少ない人
これらに該当する方は、三大疾病になるリスクが高かったり、万が一の際の経済的影響が大きかったりするため、特約による保障が有効です。
不規則な生活習慣がある人は、ストレスや食生活の乱れにより三大疾病のリスクが高まる傾向があります。
将来のリスクが心配な人は、家族歴や年齢的な要因で病気への不安を抱えている場合が多く、精神的な安心感を得られます。
貯蓄の少ない人は、万が一の際に住宅ローンの返済が家計を圧迫するリスクが高いため、特約による保障が特に重要になります。
住宅ローン団信の三大疾病特約を付けるのをおすすめできない人

- 住宅ローンの借り入れ額が少ない人
- 貯蓄に余裕がある人
- 既存の保険でカバーできる人
これらに該当する方は、特約を付けることによる費用対効果が低く、他の方法で保障を確保する方が効率的な場合があります。
住宅ローンの借り入れ額が少ない人(1,000万円以下など)は、万が一の際の経済的影響が限定的で、特約の保障金利負担の方が大きくなる可能性があります。
貯蓄に余裕がある人は、住宅ローン残高相当額以上の資産があるため、自己資金で対応できる場合が多いです。
既存の保険でカバーできる人は、がん保険や医療保険、就業不能保険などで十分な保障を受けているため、重複する保障に追加費用を払う必要性が低いと言えます。
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三大疾病特約のあり・なしで異なる点は?比較して解説!
ここでは、三大疾病特約のあり・なしで異なる点を比較して解説します。三大疾病特約の有無による違いは以下の通りです。
項目 | 特約なし | 特約あり |
---|---|---|
保障範囲 | 死亡・高度障害のみ | 死亡・高度障害・三大疾病 |
金利 | 基本金利のみ | 基本金利+0.2~0.3% |
月々の返済額(3000万円の場合) | 約85,000円 | 約87,000~89,000円 |
安心感 | 限定的 | 高い |
最も大きな違いは保障範囲で、特約なしの場合は死亡・高度障害時のみですが、特約ありの場合はがん・急性心筋梗塞・脳卒中も保障対象となります。
金利面では、特約なしの場合は基本金利のみですが、特約ありの場合は年0.2~0.3%程度の保障金利が上乗せされます。
どちらを選ぶかは、現在の家計状況、健康状態、既存の保険内容を総合的に判断して決めることが重要です。
住宅ローン団信の三大疾病特約を付ける際に知っておくべき注意点

- 毎月の返済金額は高くなる
- 住宅ローン団信の三大疾病特約の解約は不可
- 既に入っている保険の見直しをする必要が発生する
- 保障の適用条件が比較的厳しい
- 住宅ローンの返済分の保障だけしかつかないことが多い
- 健康状態や年齢によっては加入できないこともある
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毎月の返済金額は高くなる
住宅ローン団信の三大疾病特約を付けると、毎月の返済金額は高くなります。
保障金利として年0.2~0.3%程度が住宅ローン金利に上乗せされるため、月々の返済負担が増加します。
例えば、3,000万円を35年ローンで借りた場合、保障金利0.3%で月々約2,000~3,000円、年間で約3万円の追加負担となります。
この追加負担は住宅ローンの返済期間中ずっと続くため、35年間では約100万円以上の総額になります。
家計に余裕がない場合は、この追加負担が生活を圧迫する可能性があるため、慎重に検討する必要があります。
住宅ローン団信の三大疾病特約の解約は不可
住宅ローン団信の三大疾病特約は、一度加入すると基本的に解約することができません。
住宅ローンの借り換えを行わない限り、返済期間中は特約を継続する必要があります。
そのため、将来的に家計状況が変わったり、他の保険で十分な保障を得られるようになったりしても、特約による追加負担は続きます。
また、健康状態が改善されても特約を外すことはできないため、長期的な視点で必要性を判断することが重要です。
加入前に、本当に必要な保障かどうかを慎重に検討し、将来の家計変化も考慮して決断しましょう。
既に入っている保険の見直しをする必要が発生する
三大疾病特約を付ける場合、既に入っている保険の見直しをする必要が発生することがあります。
なぜなら、がん保険や医療保険、就業不能保険などと保障内容が重複する可能性があるためです。
例えば、既存のがん保険で診断給付金500万円の保障がある場合、三大疾病特約と合わせると過剰な保障になる可能性があります。
重複部分の保険料は無駄になるため、既存の保険を減額したり解約したりして、保険料を最適化する必要があります。
ただし、保険の見直しには手続きが必要で、場合によっては解約返戻金が少なくなるなどのデメリットもあるため、専門家に相談することをおすすめします。
保障の適用条件が比較的厳しい
住宅ローン団信の三大疾病特約は、保障の適用条件が比較的厳しく設定されています。
がんの場合は診断確定で保障されることが多いですが、急性心筋梗塞や脳卒中については「60日以上の労働制限状態」などの条件が付く場合があります。
また、がんについても「上皮内がん」は対象外とされることが多く、初期のがんでは保障を受けられない可能性があります。
さらに、既往症や告知義務違反があった場合は保障が受けられないリスクもあります。
加入前に保障条件を詳しく確認し、自分が想定している保障内容と一致しているかを必ずチェックしましょう。
住宅ローンの返済分の保障だけしかつかないことが多い
住宅ローン団信の三大疾病特約は、住宅ローンの返済分の保障だけしかつかないことが多いという制限があります。
つまり、住宅ローン残高がゼロになるだけで、治療費や生活費などの現金給付は受けられません。
三大疾病になった場合、住宅ローンの返済負担はなくなりますが、医療費や収入減少による生活費不足は別途対応する必要があります。
そのため、三大疾病特約だけでは十分な保障とは言えず、医療保険や就業不能保険などの併用を検討する必要があります。
総合的な保障を考える場合は、住宅ローン以外の費用についても対策を講じることが重要です。
健康状態や年齢によっては加入できないこともある
住宅ローン団信の三大疾病特約は、健康状態や年齢によっては加入できないこともあります。
通常の団信よりも厳格な健康告知が求められ、既往症がある場合は加入を断られる可能性があります。
特に、糖尿病や高血圧、心疾患の既往歴がある場合は審査が厳しくなる傾向があります。
また、年齢制限も設けられており、一般的に50歳を超えると加入が難しくなります。
加入を希望する場合は、住宅ローンの仮審査と同時に団信の審査も受けて、加入可能かどうかを早めに確認することが重要です。
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住宅ローン団信は、銀行によって適用条件などに違いがあり、自分で選ぶのは難しい部分が多くあります。
また、住宅を購入する不動産会社に、言われるがままに契約してしまうと、後から後悔してしまうケースもあります。
そこでおすすめなのが「マネーキャリア」のオンライン無料相談窓口への相談です。
マネーキャリアでは、住宅ローンの専門家(FP)が既存の保険内容や家計状況、健康状態に合わせた最適な団信プランを提案してくれます。
また、本当に三大疾病特約が必要かどうか、他にどのような保障が必要かを客観的な立場からアドバイスしてくれるのでおすすめです。

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住宅ローンに三大疾病特約をつける人の割合・加入のポイントまとめ

ここまで、住宅ローン団信の三大疾病特約についてご紹介しました。
住宅ローン団信に三大疾病特約をつけている割合のデータはありませんが、将来のリスクに備える有効な手段のひとつです。
三大疾病特約をつけるかの判断は以下の点を考慮するのがおすすめです。
- 三大疾病特約を使う確率
- 住宅ローンに上乗せされる保障金利
- SNSなどの口コミ
また、三大疾病特約をつけない場合は、万が一の時にどう対応できるかを考えておきましょう。
とはいえ、三大疾病特約をつける前とつけた後の金額の差や、補償内容と保険料のバランスはひとりで考えて決めるのは困難です。
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