
「住宅ローンのつなぎ融資ができるおすすめの銀行はどこ?」
「住宅ローンのつなぎ融資を多めに借りる方法を知りたい」
とお悩みではないでしょうか。
- 結論、つなぎ融資に対応している銀行は複数ありますが、金利や手数料の違いで総返済額が数十万円単位で変わることがあります。そのため慎重に検討することが大切です。
この記事ではつなぎ融資対応銀行の比較や代替手段、注意点を解説します。
この記事を読むことで、つなぎ融資の仕組みを理解し、自分に最適な金融機関を選べるようになるので、ぜひご覧ください。

この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
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この記事の目次
- 住宅ローンのつなぎ融資が可能なおすすめ銀行・金融機関比較一覧
- みずほ銀行
- 楽天銀行
- 横浜銀行
- 新生銀行
- イオン銀行
- ARUHI(フラット35)
- どの銀行にすべき?住宅ローンのつなぎ融資で迷った場合はFPの無料相談を活用しよう
- 住宅ローンのつなぎ融資のメリットは?
- 素早く購入資金を調達できる
- 返済が柔軟
- 住宅購入の選択肢が広がる
- つなぎ融資を行わない場合の代替手段
- 分割融資を利用する
- 土地先行融資を使う
- 住宅ローンのつなぎ融資を受ける際の注意点
- 事務手数料がかかる
- 通常の住宅ローンに比べて金利が高め
- 住宅ローンのつなぎ融資を対応していない金融機関もある
- 住宅ローンのつなぎ融資の利息を低く抑える方法
- 金利が低い金融機関から融資を受ける
- 借入金額を低くする
- 返済期間を短く設定する
- 銀行・金融機関から住宅ローンのつなぎ融資を受けるまでの流れ
- 住宅ローンのつなぎ融資ができるおすすめの銀行はどこ?【まとめ】
住宅ローンのつなぎ融資が可能なおすすめ銀行・金融機関比較一覧
住宅ローンのつなぎ融資が可能なおすすめ銀行・金融機関として以下について解説します。
- みずほ銀行
- 楽天銀行
- 横浜銀行
- 新生銀行
- イオン銀行
- ARUHI(フラット35)
つなぎ融資とは、住宅ローンの実行前に発生する土地代や工事費などの支払い費用を一時的に補填するために利用される短期融資であり、手数料や金利タイプが大きく影響します。
各金融機関の特徴を理解して、自分の状況に最適な選択肢を見つけましょう。
みずほ銀行
<特徴>
- メガバンクの安心感と全国対応のサービス網
- 分割融資の金利は年0.775%~
<メリット>
- 全国の店舗で相談可能で手続きがスムーズ
- 住宅ローンとの一体的な審査で手続きが簡素化
- 大手銀行の信頼性と豊富な実績
<注意点>
- みずほ銀行はつなぎ融資ではなく、分割融資という形式で利用が可能
- 審査基準が厳格で承認まで時間がかかる場合がある

楽天銀行
<特徴>
- ネット銀行ならではの競争力のある金利設定
- つなぎ融資の金利は年1.89%
- オンライン手続きで全国どこからでも申込可能
<メリット>
- 土日含め21時までオンライン相談予約可能
- 審査スピードが比較的早い
<注意点>
- 事務手数料が110,000円かかる
- 融資実行までの手続きが複雑な場合がある
- 地域によっては対応していない物件もある

横浜銀行
<特徴>
- 神奈川県を中心とした地域密着型のサービス
- つなぎ融資の金利は年0.750%~
<メリット>
- 担当者との距離が近く相談しやすい
- 地域特性を理解した柔軟な審査
<注意点>
- 営業エリアが限定されている
- 全国展開していないため転勤時の対応が困難

新生銀行
<特徴>
- つなぎ融資の事務手数料が無料
- つなぎ融資の金利は年1.250%
- 手数料体系が比較的シンプル
<メリット>
- 金利水準が比較的低い
- 審査基準が柔軟で承認されやすい傾向
- 手続きの透明性が高い
<注意点>
- 店舗数が少なく対面相談の機会が限定的
- 住宅ローンとの組み合わせ条件が厳しい場合がある
イオン銀行
<特徴>
- イオングループの信頼性と全国のイオン店舗での相談可能
- 金利は貸出日当日の店頭表示の住宅ローン変動金利の基準金利が適用
- 土日祝日も相談可能な柔軟な営業体制
<メリット>
- イオンでの買い物特典や金利優遇がある
- 審査スピードが比較的早い
<注意点>
- 融資条件が限定的な場合がある
- 専門性の面で他行に劣る場合がある
ARUHI(フラット35)
<特徴>
- つなぎ融資の事務手数料は2タイプから選択可能
- つなぎ融資の金利は年1.890%(3.780%)
- 最大8,000万円まで融資可能で土地購入から建物完成まで対応
<メリット>
- フラット35との一体的な手続きで効率的
- 土地購入・着工金・上棟金・竣工時の最大4回まで分割実行
- 住宅金融支援機構の住宅融資保険付保で安心感が高い
<注意点>
- フラット35等の承認済み利用者に限定される
- 融資期間は1年以内で延長は1年未満まで
- 団体信用生命保険の取り扱いがない
どの銀行にすべき?住宅ローンのつなぎ融資で迷った場合はFPの無料相談を活用しよう
つなぎ融資を提供する金融機関は複数あり、どの金融機関にするか選ぶ際は、金利だけでなく、手数料・融資実行のタイミング・住宅ローン控除への影響など、総合的に判断する必要があります。
そのため、住宅ローンのつなぎ融資で迷った場合はFPの無料相談を活用するのがおすすめです。
多くの銀行は商品説明にフォーカスしますが、FPに相談することで、将来の見通しや家計全体を踏まえた設計が可能です。
つなぎ融資を含めた住宅ローン全体の使い方・組み方の最適化を提案できるのは、専門家であるFPならではの強みであり、初心者の方には特におすすめです。
FPに相談するなら、無料で相談できるマネーキャリアのオンライン相談窓口がおすすめです。
- FPならではの中立的な立場から、つなぎ融資のメリット・デメリットを解説し、適性度をアドバイス可能
- 住宅ローン控除や税制面への影響を含めた総合的なシミュレーションができる
- 将来のライフプランを考慮した無理のない返済計画を一緒に作成可能
- 相談実績100,000件以上、相談満足度98.6%を誇る質の高い相談ができる
住宅ローンのつなぎ融資のメリットは?
つなぎ融資の具体的なメリットは以下の通りです。
- 素早く購入資金を調達できる
- 返済が柔軟
- 住宅購入の選択肢が広がる
自己資金が手元にない場合でも、つなぎ融資を利用すれば建築費や土地代の支払いに対応でき、計画通りに住宅の取得を進めることが可能です。
これらのメリットを理解して、つなぎ融資が自分の状況に適しているかどうか判断しましょう。
素早く購入資金を調達できる
つなぎ融資のメリットの一つは、素早く購入資金を調達できることです。
注文住宅の場合、土地購入時や建築工事の着工時、上棟時など、建物完成前に複数回の支払いが必要になります。
通常の住宅ローンは建物完成後でないと実行されませんが、つなぎ融資なら必要なタイミングで資金を調達できます。
また、建築工事の進捗に合わせて段階的に融資を受けられるため、資金繰りの心配をせずに家づくりを進められます。
返済が柔軟
つなぎ融資は返済方法が柔軟で、利用者の状況に合わせた返済計画を立てられるメリットがあります。
つなぎ融資期間中は利息のみの支払いで、元本の返済は住宅ローンの実行時に一括で行うのが一般的です。
これにより、建築期間中の家計負担を軽減できるため、現在の家賃と二重の負担を避けることができます。また、つなぎ融資の期間は通常6ヶ月から1年程度で設定でき、建築工事の進捗に合わせて調整可能です。
さらに、住宅ローンの実行と同時につなぎ融資は完済されるため、長期間にわたって複数のローンを抱える心配がありません。
住宅購入の選択肢が広がる
つなぎ融資を利用することで、住宅購入の選択肢が大幅に広がるメリットがあります。
手持ち資金が少ない場合でも、注文住宅や建売住宅の購入が可能になるため、理想の住まいを実現しやすくなります。
特に、気に入った土地が見つかった場合、つなぎ融資があれば迅速に購入手続きを進められるため、他の買い手に先を越される心配がありません。また、建築工事の支払いスケジュールに合わせて資金調達できるため、工務店やハウスメーカーとの契約もスムーズに進められます。
さらに、つなぎ融資を利用することで、より良い立地や設備の整った住宅を選択できる可能性も高まります。
つなぎ融資を行わない場合の代替手段
つなぎ融資を利用しない場合でも、注文住宅や建売住宅の購入を進める代替手段があります。
つなぎ融資の代替手段として利用できる主な方法は以下のとおりです。
- 分割融資を利用する
- 土地先行融資を使う
これらの代替手段は、つなぎ融資と比較して異なるメリット・デメリットがあるため、自分の状況に最適な方法を選択することが重要です。
それぞれの特徴とつなぎ融資との違いを理解して、最適な資金調達方法を選びましょう。
分割融資を利用する
分割融資は、住宅ローンを建築工事の進捗に合わせて複数回に分けて実行する方法です。
つなぎ融資とは異なり、最初から住宅ローンとして融資を受けるため、金利や手数料の面でメリットがあります。
一般的に、土地購入時、着工時、上棟時、完成時の4回に分けて融資が実行されます。
項目 | つなぎ融資 | 分割融資 |
---|---|---|
金利 | 年2.2~2.7% | 住宅ローン金利と同じ |
手数料 | 別途必要 | 住宅ローンに含まれる |
返済方法 | 利息のみ | 元利均等返済 |
分割融資の最大のメリットは、つなぎ融資よりも低い金利で資金調達できることです。
ただし、融資実行のたびに登記手続きが必要になるため、手続きが複雑になる点に注意が必要です。
※上記はあくまで目安であり具体的な条件は各金融機関で異なります
土地先行融資を使う
土地先行融資は、土地購入時のみ先行して住宅ローンを実行し、建物完成後に残りの融資を受ける方法です。
つなぎ融資と比較して、土地購入部分については住宅ローン金利が適用されるため、金利負担を軽減できます。
建物部分の支払いについては、自己資金で対応するか、別途つなぎ融資を利用する必要があります。
項目 | つなぎ融資 | 土地先行融資 |
---|---|---|
対象 | 土地・建物両方 | 土地のみ |
金利 | 年2.2~2.7% | 住宅ローン金利 |
建物代金 | 融資対応 | 自己資金必要 |
土地先行融資は、土地価格が高額な地域で特に有効な方法です。
ただし、建物部分の資金調達については別途検討が必要で、自己資金が不足する場合は結局つなぎ融資が必要になる可能性があります。
※上記はあくまで目安であり具体的な条件は各金融機関で異なります
住宅ローンのつなぎ融資を受ける際の注意点

- 事務手数料がかかる
- 通常の住宅ローンに比べて金利が高め
- 住宅ローンのつなぎ融資を対応していない金融機関もある
これらの注意点を理解せずに利用すると、予想以上のコストがかかったり、資金計画に支障をきたしたりする可能性があります。
事務手数料がかかる
つなぎ融資を利用する際は、通常の住宅ローンとは別に事務手数料がかかることに注意が必要です。
事務手数料は金融機関によって異なりますが、一般的に10万円から20万円程度が必要になります。
また、つなぎ融資の実行回数に応じて手数料が加算される場合もあるため、総コストを事前に確認することが重要です。
さらに、登記費用や印紙代なども別途必要になるため、これらの諸費用も含めて資金計画を立てる必要があります。
通常の住宅ローンに比べて金利が高め
つなぎ融資の金利は、通常の住宅ローンに比べて高めに設定されていることに注意が必要です。
住宅ローンの変動金利が年0.3~0.5%程度の現在、つなぎ融資の金利は年2.2~2.7%程度と、大幅に高くなっています。
例えば、1,000万円のつなぎ融資を6ヶ月間利用した場合、金利2.5%では約12.5万円の利息が発生します。
融資額 | 期間 | 利息(金利2.5%) |
---|---|---|
500万円 | 6ヶ月 | 約6.3万円 |
1,000万円 | 6ヶ月 | 約12.5万円 |
1,500万円 | 6ヶ月 | 約18.8万円 |
この高い金利負担を軽減するためには、つなぎ融資の期間をできるだけ短くすることが重要です。また、金利の低い金融機関を選択することで、利息負担を抑えることも可能です。
住宅ローンのつなぎ融資を対応していない金融機関もある
住宅ローンの金利が魅力的な金融機関でも、つなぎ融資に対応していなければ、注文住宅の購入には利用できません。
また、つなぎ融資に対応していても、融資条件や審査基準が厳しい場合もあるため、事前の確認が重要です。
さらに、つなぎ融資の利用には住宅ローンとの同時申込が条件となる場合が多く、金融機関選びの自由度が制限される可能性もあります。
住宅ローンのつなぎ融資の利息を低く抑える方法
つなぎ融資の利息負担を低く抑えるためには、以下のような方法があります。
- 金利が低い金融機関から融資を受ける
- 借入金額を低くする
- 返済期間を短く設定する
これらの方法を組み合わせることで、つなぎ融資のコストを大幅に削減できる可能性があります。
金利が低い金融機関から融資を受ける
- 複数の金融機関の金利を比較する
- 金融商品の比較サイトや各銀行の公式サイトを活用する
- ファイナンシャルプランナーに相談するのも効果的
借入金額を低くする
- 建築・購入にかかる予算を明確に設定する
- 予算内で収まる計画を立て、無駄な支出を抑える
- 頭金をできるだけ用意し、借入額を減らす
返済期間を短く設定する
- 土地取得から住宅の着工までの期間をなるべく短縮する
- 住宅の間取りや仕様を事前に決めておき、建築スケジュールをスムーズに進める
銀行・金融機関から住宅ローンのつなぎ融資を受けるまでの流れ
つなぎ融資を受けるまでの流れは、通常の住宅ローンよりも複雑で、複数の手続きが必要になります。一般的な流れは以下の通りです。
この一連の流れには通常3~6ヶ月程度の期間が必要で、各段階で必要書類の準備や手続きが発生します。
住宅ローンのつなぎ融資ができるおすすめの銀行はどこ?【まとめ】

ここまで、つなぎ融資対応銀行の比較や代替手段、注意点などを紹介してきました。内容をまとめると以下のとおりです。
- つなぎ融資対応銀行は複数あるが、金利や手数料で総返済額が大きく変わる
- 中央労働金庫が最も低金利だが利用資格が限定される
- 分割融資や土地先行融資などの代替手段も検討すべき
- つなぎ融資は通常の住宅ローンより金利が高く事務手数料もかかる
- 借入額を抑えて期間を短くすることで利息負担を軽減できる
しかし、つなぎ融資では金融機関選びや総返済額の計算、住宅ローン控除への影響があります。
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