3500万円の住宅ローンを組める年収は?やっぱり3500万はきつい?のサムネイル画像
年収に対して借り入れできる住宅ローンの金額は、年々増えてきていることをご存じでしょうか。

なんと近年では、平均すると年収の約6倍以上の借入が住宅ローンで可能となっているのです。

たとえば年収が低くても、年収や返済負担率は審査に影響しますが、頭金によって住宅ローンを組める可能性があります。

年収による住宅ローンのシミュレーションや返済プラン、住宅ローン控除や助成金・補助制度についても詳しく解説しているので、ぜひ住宅ローンを検討する際の参考にしてみてください。

▼この記事を読んでほしい人
  • 年収の違いで住宅ローンにどのような影響があるか知りたい人
  • 希望する住宅ローンの借入額を年収の低さで諦めたくない人
  • 住宅ローンを組むときの注意点を知りたい人
▼この記事を読んでわかること
  • 3500万円の住宅ローンに対する返済額を年収ごとにシミュレーションできる
  • 年収が低くても3500万円の住宅ローンを組める方法がわかる
  • 住宅ローンを組むときに知っておくべき知識を得られる

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年収が低いと3500万円の住宅ローンは組めない可能性があります。ただし頭金で借入額を減らしたり夫婦の収入を合算することで3500万円の住宅ローンも不可能ではなくなるのです。年収ごとのシミュレーションや年収が低い場合の借り入れ方法を紹介しています。

この記事の目次

目次を閉じる

3,500万円の住宅ローンを組むために必要な年収は?


結論から言えば、3500万円の住宅ローンに必要となる年収は、購入する住宅によって変わりますが、平均すると約522万円となります。


年収に対してどれくらい住宅ローンが組めるのか知るには、年収倍率を求めることで知ることができるので、ぜひ覚えておいてください。

年収倍率(%)=住宅ローン金額÷年収

年収倍率とは、年収の何倍まで住宅ローンで借り入れできるかという目安にすることができます。


住宅ローンで借り入れできる金額は年収の約5倍と言われてきましたが、住宅金融支援機構「2022年度フラット35利用者調査」では、平均約6.72倍の年収倍率となっています。

購入物件年収倍率
土地付注文住宅7.7倍
マンション7.2倍
建売住宅6.9倍
注文住宅6.9倍
中古マンション5.9倍
中古戸建5.7倍

3500万円の住宅ローンで新築の住宅を購入するならマンションなら年収は約486万円、新築戸建てなら年収約455万円~約507万円が必要となります。


また、中古マンションなら年収約593万円、中古戸建なら年収約614万円が目安となるのです。


住宅ローンを検討するときは、年収をもとにした年収倍率を使って計算しておくといいですよ。

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3,500万円の住宅ローンを無理なく返済できる月々の返済額は?


住宅ローン3500万円を借り入れした場合、無理のない月々の返済額を検討するなら、年収に対する返済負担率を計算しましょう。


年収に対して理想とする返済負担率は20%~25%だと言えます。


また、返済期間によっても月々の返済額が異なるので、それぞれの年収に応じたシミュレーションをしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。

  • 年収450万円の場合
  • 年収500万円の場合
  • 年収600万円の場合
  • 年収700万円の場合
  • 年収800万円の場合
年収に対して無理のない返済額を知るなら、住宅金融普及協会「返済負担率の計算」で適切な返済負担率を知ることができます。

今回は、すべて0.345%の固定金利とし、返済計画が立てやすい元利均等返済で統一して試算しています。

【3,500万円の住宅ローン】年収450万円の月々の返済額

年収450万円の人が3500万円の住宅ローンを利用した場合、月々どれくらいの返済額になるのかをしミュレーションしてみました。

返済期間返済負担率月々の返済額
20年40.251%150,941円
25年32.476%121,785円
30年27.924%104,715円
35年23.594%88,478円

年収450万円で3500万円の住宅ローンなら、理想とする返済負担率に少しでも近づけるために、返済期間30~35年で検討してみてはいかがでしょうか。


返済期間を20年と短くすれば、返済負担率が40%を超えてしまい、家計の状況が変わったときに大きな経済的ダメージが考えられるので、月々の返済額をよく考えておくべきだと言えます。

【3,500万円の住宅ローン】年収500万円の月々の返済額

年収500万円の人が3500万円の住宅ローンを利用した場合、月々の返済額がどれくらいになるのかをシミュレーションしてみましょう。

返済期間返済負担率月々の返済額
20年36.226%150,942円
25年29.228%12,1783円
30年24.565%102,354円
35年21.234%88,475円

年収500万円で3500万円の住宅ローンなら、適切な返済負担率から考えると30年の返済期間で月々102,354円で検討してみてはいかがでしょうか。


借り入れ期間が長くなればなるほど返済総額は増えるため、経済的に余裕があるのなら25~35年など、より短い返済期間の選択をした方がメリットが多いと言えます。

【3,500万円の住宅ローン】年収600万円の月々の返済額

年収600万円の人では、3500万円の住宅ローンに対する月々の返済額はどれくらいなのかシミュレーションしてみました。

返済期間返済負担率月々の返済額
20年30.188%150,940円
25年24.357%121,785円
30年20.47%102,350円
35年17.695%88,475円

3500万円の住宅ローンで年収600万円なら、家計に余裕があるなら返済期間25年または30年で、月々10~12万円程度の返済を検討してみましょう。


ただし、子育て世帯など教育資金を準備する必要があるなら、返済期間を35年にするなど、月々の返済額を安定させることを優先する方法もあるので、月々の返済額はよく考えるべきだと言えます。

【3,500万円の住宅ローン】年収700万円の月々の返済額

3500万円の住宅ローンで年収700万円場合、返済期間と返済負担率などをシミュレーションしてみましょう。

返済期間返済負担率月々の返済額
20年25.876%150,768円
25年20.877%121,783円
30年17.546%102,352円
35年15.167%88,474円

住宅ローン3500万円に対し、年収700万円あれば返済期間を短くしても、理想とされる返済負担率20~25%に留まります。


しかし、月々の返済額は12~15万円と高くなるため、早く返済を終わらせたいなら20年家計の収支バランスを考えるなら25年など、十分な検討が必要です。


なお、少しでも返済総額を減らしたいなら、返済期間を短く設定するようにしましょう。

【3,500万円の住宅ローン】年収800万円の月々の返済額

年収800万円なら、3500万円の住宅ローンに対して月々の返済額はどれくらいまで可能かシミュレーションしてみました。

返済期間返済負担率月々の返済額
20年22.641%150,940円
25年18.268%121,787円
30年15.353%102,353円
35年13.271%88,473円
年収800万円だと、住宅ローン3500万円に対する返済負担率は低くはなるものの、年収が高い分、月々の返済額は大きく減ることはありません

800万円の年収で、月々の返済額は15万円台が可能なら返済期間20年は理想であり、住宅ローンを早く完済することができます。

高所得者ほど住宅ローンの借入期間は短くする傾向にあり、無駄のないよう返済の総額を低く抑えることを心掛けているようです。

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年収が低くても3,500万円の住宅ローンを組むには?


年収が低い
なら3500万円の住宅ローンを組むときに、2つのポイントに注意して検討するようにしましょう。

  • 借入額を減らすために、十分な頭金を準備する
  • 退職金などの予定があるなら、返済期間を長くして繰り上げ返済を検討する
返済負担率が高くなると住宅ローンの審査を通過できない可能性が高まってしまうため、年収が低いなら頭金で借入額を減らし、返済負担率を下げる必要があります。

もし将来、退職金などまとまった一時金が入る予定があるなら、繰り上げ返済に充てて住宅ローンの返済を軽減することが望ましいと言えるでしょう。

なぜ、そのように考える必要があるのかを、詳しく解説していきます。

頭金を準備する

年収が低くても3500万円の住宅ローンを組むことはできますが、年収倍率に届かない年収なら頭金を準備することで住宅ローンを利用できる可能性が高くなります。


まとまった金額を頭金とすることで借入金額を下げ、年収が低くても審査に通過しやすくなるのです。


たとえば年収300万円で3500万円の住宅ローンを利用したいなら、平均的な年収倍率である6.75倍にするなら、約2000万円の借り入れが利用できます。


そのため、約1500万円の頭金を準備することで3500万円の住宅ローンを組める可能性が出てくるのです。


3500万円の住宅ローンを組みたいなら、年収が低くなればなるほど頭金が必要となるので、マイホーム購入を検討するなら、まずは貯蓄から始めるようにしましょう。

返済期間を長くして繰り上げ返済をする

3500万円の住宅ローンに対する月々の返済額を低く抑えたいなら、返済期間を長く設定し、途中で繰り上げ返済をすることを前提に検討してみましょう。


年収が低い場合、返済負担率が上がりやすくなってしまうため、審査が通過しやすい住宅ローンを探す必要がありますが、30年や35年の返済期間なら、月々の返済負担額を軽減することができます。


繰り上げ返済には、2つの種類があるので覚えておきましょう。

  • 返済期間短縮型:月々の返済額は変えずに、残った返済期間を短くする
  • 返済額軽減型:残った返済期間は変えずに、月々の返済額を軽減する
利息を減らして返済総額を抑えたいなら返済期間短縮型がおすすめです。

月々の返済額は変わりませんが、返済期間が短縮できるので利息の軽減効果があります。

貯蓄が増えたり、退職金が入ったときに繰り上げ返済の検討するようにしましょう。

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住宅ローン控除の利用で返済負担を削減


無理のない住宅ローンを利用して、マイホーム購入を推進するために設けられた制度が住宅ローン控除で、実質の返済負担額を削減することができます。


年末調整や確定申告で住宅ローン控除を利用することで、住宅ローン残高の0.7%で計算した金額が所得控除となり、所得税の節税に繋がるのです。


住宅ローン控除を利用する際は、以下の項目を満たしている必要があります。

  • 床面積が80㎡以上ある
  • 自分が居住する
  • 住宅の引き渡し日、または工事が完了する日から6ヶ月以内に居住する
  • 返済期間が10年以上の住宅ローン
なお、中古住宅の住宅ローンでは、1982年以降に建築されていることなども条件となるので注意しておきましょう。

住宅ローン控除は節税に役立つものであり、直接住宅ローンの返済額を減らすものではありませんが、初年度は確定申告2年目以降は年末調整で利用できるので、ぜひ活用するようにしましょう。

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共働き夫婦なら収入合算やペアローンも検討


共働き夫婦で、住宅ローンを組む人の年収が低くて審査が難しい場合は、収入合算ペアローンを検討してみましょう。


夫婦で住宅ローンを返済するつもりなら、それぞれの仕組みを理解したうえで利用しなければなりません。

特徴の違い収入合算ペアローン
特徴夫婦の収入を合わせて審査夫婦別々に住宅ローンを契約する
住宅ローンの契約1物件に1つの住宅ローン1物件に2つの住宅ローン
契約者夫婦のどちらか1人夫婦それぞれが契約者
返済義務契約者本人夫婦2人とも
団体信用生命保険契約者のみ加入夫婦2とも加入
住宅ローン控除契約者本人のみ利用可能夫婦2人とも利用可能

どちらも夫婦どちらかの収入だけで住宅ローンを組むより借入できる金額が多くなるメリットがあります。


2つの大きな違いは、1つの住宅に対して1つの住宅ローンとなるものが収入合算住宅1つに対して2つの住宅ローンがあり、夫婦それぞれ個別に契約する方法がペアローンと呼ばれています。


契約者に万が一のことがあった場合、収入合算なら遺族は団体信用生命保険により返済義務はなくなりますが、ペアローンでは夫婦ともに契約者となっているため、遺族は自分自身の住宅ローンを返済する必要がありので覚えておいてください。

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3,500万円の住宅ローンで後悔しないためのポイント


3500万円の住宅ローンを組んで、将来後悔しないためには、2つのポイントに注意しておきましょう。

  • 将来のライフスタイルを想定して検討する
  • 住宅ローンの金利変化に注意しておく
住宅ローンは、年収や借入金額によっては返済期間が長期にわたる場合もあり、マイホーム購入時だけでなく、将来にわたって返済可能な金額を検討することが大切です。

家族構成や年齢、世帯の年収によって、人それぞれライフスタイルが異なります。

そのため、将来のことも考えて返済金額金利の動向に注意して検討することが必要となるのです。

将来のライフスタイルを想定しておく

住宅ローンを検討するときには、将来のライフスタイルを想定して月々の返済金額を考えるようにしておきましょう。


どのようなライフスタイルになるのかを無視して住宅ローンを組むと、将来返済が難しくなってしまったり、最悪の場合はマイホームを手放すことに繋がりかねません。


3500万円の住宅ローンでは、返済を短くした方が利息を含めた借入総額が少なくなるため有利ですが、月々の返済額は大きくなってしまいます


今は支払える返済額でも、将来、子供の教育費費が高くなったり、病気で働けなくなって減収となってしまったりすると、住宅ローンの返済額が原因で経済的なダメージを負ってしまう可能性が考えられるのです。


住宅ローンを利用するときは、家族構成による将来のライフスタイルを想定して、月々の返済額が家計を圧迫することのないよう、余裕をもって設定することが望ましいと言えます。

住宅ローンの金利の変化に注意する

住宅ローンには固定金利タイプ変動金利タイプの2種類があり、住宅ローンを組むときには金利の変化に注意しておきましょう。


近年では、金利が低迷しているため住宅ローンの金利は低く設定されていますが、住宅ローンを組むときの金利の変化は、そのまま借入金額に大きな影響を及ぼします。


3500万円の住宅ローンになると、どれくらい頭金を入れるかにもよりますが、金利が高ければ高いほど借り入れ総額は大きくなってしまいますよね。


金利は、固定金利タイプよりも変動金利タイプの方が低めに設定されている特徴があり、返済総額や月々の返済額をよくシミュレーションしながら検討することが大切です。


変動金利タイプは低い金利のため、借入総額が低くなり月々の返済額が少なくすみそうですが、途中で金利の見直しにより高い金利が適用されると、月々の返済額が増え家計を圧迫する恐れがあります。


住宅ローン利用時の金利だけでなく、将来の金利の動向にも注意して住宅ローンを利用する時期をよく考えることをおすすめします。

3,500万円の住宅ローンの返済プランは?


3500万円の住宅ローンを組むなら、返済プランをよく検討しなければなりません。

  • 金利タイプと返済方法から返済プランを考える
  • 変動金利と固定金利の違いとは?
  • 元利均等返済と元金均等返済の違いとは?
金融機関によって取り扱う住宅ローンが異なり、特に金利タイプ返済プランに大きく影響します。

また、どのような返済方法を適用するかによって、月々の返済額や返済総額が変わってくるので、よく理解したうえで返済プランを考える必要があるのです。

それぞれ、詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

金利タイプと返済方法から返済プランを立てよう

住宅ローンは、金利タイプ返済方法の違いがあるため、ライフプランや収支バランスに合った返済プランを立てましょう。


住宅金融普及協会「総支払額の計算」を用いて、金利の違いによる月々の返済額や支払総額をシミュレーションしてみました。


なお、住宅ローンの借入額は3,500万円の元利均等返済で返済期間は30年とし、保証料などを除いて金利の違いでシミュレーションしています。(頭金や融資手数料などは除く)

元利均等返済月々の返済額支払総額
0.345%102,354円36,847,515円
1.0%112,573円40,526,579円
3.0%147,561円53,122,108円

固定金利タイプなら、金利の変動が適用されないため返済額は一定ですが、変動金利タイプなら金利が上がると月々の返済額や利息が大きくなるので注意しておきましょう。


また、元金均等返済を選択した場合の各金利によるシミュレーションは以下のとおりです。(頭金や融資手数料などは除く)

元金均等返済月々の返済額支払総額
0.345%107,284円36,816,281円
1.0%126,388円40,264,583円
3.0%184,722円50,793,750円

元金の返済額が一定のため元利均等返済よりも総支払額は少なくなりますが、返済当初は月々の返済額が多くなるため、収支バランスをよく確認して返済プランを検討しましょう。

変動金利と固定金利とは?

住宅ローンの返済額に大きく影響する金利は、主に2つの種類があります。


それぞれ特徴とリスク、メリットやデメリットを覚えておき、返済プランの選択に役立てましょう。

金利の種類固定金利変動金利
特徴返済期間は一定の金利返済期間に金利が変動
リスク加入時の金利が高く借入総額が増える返済中に金利が高くなる可能性
メリット返済額が設定しやすい 加入時の金利設定が低め
デメリット金利が低くなっても影響を受けない返済中に利息が高くなる可能性

収入や預貯金に余裕があり、短い返済期間や借入額が少ないなら、金利が低く設定されている変動金利の方がメリットがあると言えるでしょう。 


また、頭金などが不足し長い返済期間や大きな借入額を検討するなら、変動金利タイプではリスクが大きいため、固定金利の方が安心だと言えます。

元利均等返済と元金均等返済とは?

住宅ローンの返済方法には2つの方法があり、元利均等返済元金均等返済を選ぶ必要があります。


月々の返済額や借入総額に大きく影響するので、それぞれの特徴だけでなくメリットやデメリットを覚えておきましょう。

返済方法元利均等返済元金均等返済
特徴元金と利息に対する返済額が一定 元金に対する利息が一定
メリット借入当初から返済額の負担が減る元本が早く減るため借入総額が少なくすむ
デメリット借入総額が大きくなる借入当初の返済額の負担が大きい
教育資金の負担で心配がない人や高い年収で返済額に余裕があるなら、住宅ローンの返済開始直後は月々の返済額が大きくなりますが、借入総額は低く抑えられる元金均等返済の方がメリットを十分に発揮します。

一方、教育資金を準備していく必要がある人や、月々の返済額を抑えておきたい人は、月々の返済額が全期間一定となる元利均等返済なら、収支バランスの取れた返済プランが立てやすくなりますよ。

住宅ローンを早く返済するための助成・補助制度


住宅ローンを早く返済するためには、利用できる助成金補助制度を頭に入れておくことが大切です。


居住する自治体によっても異なりますが、2023年度は以下のようなものがあります。

  • こどもエコすまい支援事業
  • ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)支援事業
  • 地域型住宅グリーン化事業
  • LCCM住宅整備推進事業
こどもエコすまい支援事業では、申請時に18歳未満の子供がいる世帯や夫婦どちらかが39歳以下といった対象者の条件があり、申込期限は2023年12月31日までですが、予算の上限に達すると申し込みが締め切られてしまうなど、注意が必要です。

現在、2024年度の助成金や補助制度が検討されていますが、それぞれ引き続き利用できるようになるかはまだ決まっていません。

都道府県や市町村によって特有の助成金や補助制度が行われているので、住宅ローンを利用する際には、事前に確認するようにしておいてくださいね。

まとめ:3500万円の住宅ローンを組める年収は?やっぱり3500万はきつい?

3500万円の住宅ローンは、年収400万円でも利用できる可能性はありますが、返済負担率が高くなると審査を通過できないケースがあります。


住宅ローンで借り入れできる年収倍率は、年々上昇傾向にあるとはいえ、審査が通りやすい返済負担率で考えると、3500万円の住宅ローンなら600万円以上の年収だと安心だと言えるでしょう。


年収が低くても、3500万円の住宅ローンを組むことができますが、十分な頭金が必要です。


返済プランに余裕のない住宅ローンは、月々の返済額が家計を圧迫してしまう恐れもあるので、ライフサイクルや収支バランスなどを考慮したうえで検討することをおすすめします。